BOSSよりSDE-3000Dが登場いたします。
1983 年に登場したデジタル・ディレイの名機 Roland SDE-3000 を 2 基搭載したフロア・ペダルです。
同時にEVH とのコラボレーション・ペダルも登場いたします。
SDE-3000EVH Dual Digital Delayの情報はこちら
BOSS SDE-3000D
メーカー | BOSS |
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型名 | SDE-3000D |
メーカー希望小売価格 | オープンプライス |
販売価格 | ¥49,720(税込) |
JAN | 4957054520304 |
発売予定日 | 2023年5月27日(土) |
特徴
時代を築き上げたヴィンテージ ・ デジタル ・ ディレイ SDE-3000
SDE-3000 はデジタル・ディレイの黎明期にあたる 1983 年の登場以降、多くのミュージシャンに愛用された Roland の誇る名機の 1 つです。
100dB のダイナミック・レンジによる高品位なディレイ・サウンドや、充実した接続端子を備えた汎用性の高さが人気を集め、ギタリストやキーボーディスト、レコーディング・エンジニアが様々なシーンで使用しました。
アンサンブルの中に自然に溶け込む唯一無二のサウンドは、ヴィンテージ・デジタル・ディレイの象徴として、今も尚、多くのファンを魅了しています。
魅力の真髄
多くのデジタル・ディレイが輪郭のはっきりとしたクリアなサウンドであることに対し、SDE-3000 は柔らかく温かみのあるディレイ・サウンドをもたらします。
このアイコニックなサウンド・キャラクターは、アナログ・パーツや回路設計がもたらす音楽的な作用により生み出されています。
ヘッドアンプ部で僅かに加わる周波数特性の変化や、ローパス・フィルター部で起こる磁気飽和による歪み、オリジナル機で用いられたパーツによる独特な揺らぎなど、全ての過程を緻密に再現することで、SDE-3000D はオリジナルに極めて忠実なサウンドと挙動を実現しました。
未だかつてない緻密な再現
SDE-3000D はオリジナルと同様のサウンドだけでなく、パラメーターまで忠実に再現されているため、当時と同じように音作りが可能です。
また、各設定の副次的な挙動まで再現されており、ディレイ・タイムの値に応じて周波数特性にも変化が加わります。
一方で、現代のミュージシャンに向けた改良も施されました。
オリジナルが備えていたフィードバック・ループは内部の機能として再現。
外部ペダルを追加することなく、オリジナルと同じ周波数特性、または任意の EQ 設定をディレイ音に適用することが可能です。
エフェクトを OFF にした際にディレイ音を残すキャリーオーバーの設定にも対応しました。
作成したサウンドを保存できるメモリーも最大 100 個と大幅に拡張されています。
甦る美しいモジュレーション効果
ディレイ音に揺らぎを加える、美しいモジュレーション効果も SDE-3000 を語るうえで不可欠な要素です。
揺らぎの深さや速さを設定する DEPTH や RATE コントロールに加え、位相の切り替え機能を搭載。
LFO の形状は特有の三角波を形成しており、SDE-3000 の美しいモジュレーション効果に大きく影響しています。
また、ディレイ音の位相を反転させることで、モジュレーションの効果をより際立たせることができました。
SDE-3000D では、LFO の形状や挙動を一からモデリングし直すことでモジュレーション効果を徹底的に再現。
さらに、LFO の波形を特有の三角波から正弦波へ変更可能になりました。
もちろん、位相を切り替えるディレイ・フェイズ・スイッチ、フィードバック・フェイズ・スイッチも搭載。
SDE3000 ならではの美しいディレイ・サウンドを得ることが可能です。
オリジナルを凌駕するサウンド・メイクの可能性
SDE-3000D は、1台の中にステレオ入出力に対応した SDE-3000 を2基搭載し、それぞれ個別にパラメーターの設定を行えます。
2基を直列接続して異なるディレイ・タイム設定をすることで複雑なリズムを構築したり、並列接続して僅かにずらしたディレイ・タイムを設定することで広がりのあるステレオ・サウンドに仕上げるなど幅広いサウンド・メイクが可能です。
また、柔軟な入出力端子により、モノ、ステレオだけでなく、ウェットとドライの個別出力にも対応。
幅広い使用環境に応える高い汎用性を備えています。
高い汎用性を備えたフット・コントロール
ラック・タイプのSDE-3000 に対し、SDE-3000D はリアルタイムの操作性に優れたペダル・タイプを採用。
ペダルボードへの組み込みも容易になりました。
本体のフットスイッチにより、パフォーマンス中のエフェクト ON/OFF、メモリーの切り替えや TAP TEMPO に加え、オリジナルにはないモーメンタリー・コントロールも可能になりました。
MIDI の入出力にも対応し、エフェクト・スイッチング・システムでの緻密なセットアップにも便利です。
また高い拡張性を備え、複数の外部フットスイッチやエクスプレッション・ペダル、または GA-FC フット・コントローラーを接続し、そのコントロール性を大幅に拡張することが可能です。
実際に音を出してみました!
今回メーカー様のご厚意により、製品発表前に実機の音を出す事が出来ました。
レポート致します。
ここ最近のBOSSで定番の筐体です。
同ブランドの多機能ディレイ仲間DD-500と並べても違和感が全く有りません。
ディスプレイにコックピット感があって漢心をくすぐります。
操作は非常にシンプルで、基本的にはディスプレイ下のコントロールボタン(TIME,FEEDBACK,OUT,RATE,DEPTH)で調整します。
メモリーの切り替えはこちらのセクションから。
もちろんMIDIでコントロールする事も可能です。
左二つのスイッチで2台のディレイの ON-OFFができます。
一番右のスイッチはタップテンポや、任意にセットしたCONTROLとして使用可能。
ステレオ入力、ステレオ出力となっています。
ギターだけではなくシンセサイザーなどでも重宝しそうですね。
今回は同じアンプを2台、ステレオで出力してみました。
感想は…
うーん滑らか。
アナログ・パーツや回路設計の影響も大きかったSDE-3000の再現モデル、という事で、近年のデジタルディレイならではのパキッとしたサウンドともまた一味違う、温かみを感じるサウンドです。
しかもステレオ出力が出来るので、ドライ(エフェクトをかけていない音)とウェット(エフェクトをかけている音)をミックスして出力する事はもちろん、ドライとウェットを別々に出力することもできます。
これで芯の残った滲まないサウンドを生み出すことができます。
店頭にてぜひご確認くださいませ。
仕様
●サンプリング周波数:48kHz
● AD 変換:24 ビット +AF 方式 ※ AF 方式(Adaptive Focus method)は AD コンバーターの SN 比を飛躍的に向上させるローランド/ボス独自の方式です。
● DA 変換:32 ビット
●内部演算:32 ビット浮動小数点
●エフェクト・タイプ:SDE-3000 STEREO DELAY × 2、フット・ボリューム
●メモリー:100
●規定入力レベル INPUT L/MONO 端子:-10dBu、INPUT R 端子:-10dBu
●最大入力レベル INPUT L/MONO 端子:+12dBu、INPUT R 端子:+12dBu
●入力インピーダンス INPUT L/MONO 端子、INPUT R 端子:1M Ω
●規定出力レベル OUTPUT L/MONO 端子、OUTPUT R 端子:-10dBu
●出力インピーダンス OUTPUT L/MONO 端子、OUTPUT R 端子:1k Ω
●推奨負荷インピーダンス OUTPUT L/MONO 端子、OUTPUT R 端子:10k Ω以上
●コントロール:TIME ボタン、FEEDBACK ボタン、OUT ボタン、RATE ボタン、DEPTH ボタン、1 ~ 4 ボタン、BANK A ボタン、BANK B ボタン、LEFT ボタン、RIGHT ボタン、FILTER ボタン、TIME × 2 ボタン、DELAY PHASE ボタン、MOD ボタン、FEEDBACK PHASE ボタン、DIGITAL DELAY1 ボタン、 DIGITAL DELAY2 ボタン、SETUP ボタン、DDL1 スイッチ、DDL2 スイッチ、TAP/CTL1 スイッチ
●ディスプレイ 7 セグメント 12 桁 LED
●接続端子 INPUT L/MONO 端子、INPUT R 端子、OUTPUT L/MONO 端子、OUTPUT R 端子:標準タイプ、CTL2, 3/EXP1 端子、CTL4, 5/EXP2/GA-FC 端子:TRS 標準タイプ、MIDI(IN、OUT)端子:ステレオ・ミニ・タイプ、USB COMPUTER 端子:USB Type-C®、DC IN 端子
●電源:AC アダプター
●消費電流:450mA
●外形寸法:199(幅)× 135(奥行)× 54(高さ)mm(ゴム足を含む)
●質量(AC アダプターを除く):1.1kg
●付属品:AC アダプター(PSB-1U +電源コード)、スタートアップ・ガイド、「安全上のご注意」チラシ、ゴム足× 4、保証書
同時にEVH とのコラボレーション・ペダルも登場
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