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YAMAHA 50年の歴史を紡ぐ FG/FS アコースティックギターの世界

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YAMAHA 50年の歴史を紡ぐ FG/FS アコースティックギターの世界

記事中に掲載されている価格・税表記および仕様等は予告なく変更することがあります。

FG/FS 現行ラインナップ

「5」 (FG5 / FGX5 / FS5 /FSX5 Red Label)


現ラインナップでFG/FSの最高峰に位置する「5」。


Red Labelと名付けられたシリーズだけに赤ラベルが貼られ、1966年の発売当時のエッセンスを現代に継承しています。
トラッド・ウェスタンタイプ・ボディのFG5、フォークタイプ・ボディのFS5、さらにそれらのエレアコ版、FGX5、FSX5の4モデルが存在します。

共通の仕様は以下のポイント。

  • スケールが634mmである (5シリーズ/3シリーズ以外は650mm)
  • シトカスプルース単板TOP / A.R.E.
  • SIDE/BACKにマホガニー単板を採用
  • ネックにマホガニーを採用
  • 指板、ブリッジにエボニーを採用
  • ペグにクルーソン、・ープンギア(Y1D)搭載
  • セミグロス仕上げ
  • 「SYSTEM74(ハイブリッド3WAYシステム) Atmosfeel™」ピックアップシステム搭載 (FGX5 / FSX5)
  • シンプルで操作性の高いコントローラー部 (FGX5 / FSX5)
  • ハードケース付属
  • Made In Japan

1. スケールが634mmである (5シリーズ/3シリーズ以外は650mm) / ヤマハ伝統のVシェイプヘッド


1966年当時のYAMAHA FG最大の特徴ともいえるのが、634 mm (約25 inch) スケール。650 mm (約25.5 inch)ではなく、あえて日本人の体形に合わせたのであろう634 mmスケールは5シリーズにも同様に採用されています。また、ヤマハFGのオリジナルヘッドシェイプに輝く音叉ロゴは、オリジナルと現代を融合させたデザイン。トラスロッドカバーには”Since 1966″が刻印されます。

2. シトカスプルース単板TOP / A.R.E.


アコースティックギターでは定番であるシトカスプルースを単板でTOPに採用。さらにYAMAHAの木材改質技術、A.R.E. (Acoustic Resonance Enhancement)が施されることで、長年使い込まれた楽器のような鳴りを生み出します。

※A.R.Eは、温度、湿度、気圧を高精度にコントロールする専用の装置で木材を処理する技術です。詳しくはYAMAHAが公開しているYoutube動画をご覧ください。

A.R.E.の音の違い

A.R.E.の仕組み

A.R.E.の音の特徴

3. SIDE/BACKにマホガニー単板を採用


マホガニーは中域が豊かに響いてくれる材。そのマホガニーを採用することで、5シリーズの温かみのあるサウンドを生み出します。

4. ネックにマホガニーを採用

代用材ではなく、マホガニーを採用して強度だけでなく5シリーズのサウンドの礎となります。

5. 指板/ブリッジにエボニーを、ナット/サドルに牛骨を採用


指板とブリッジには木材の中でも気乾比重の高い、エボニーを採用。硬質な木材のため音の立ち上がりがすばやく、クリアに響いてくれます。また、弦が直接触れるナットおよびサドルは牛骨製。これも非常に硬質なため、弦からネック~ボディにかけて、より効果的な音の伝達を実現します。

6. ペグにクルーソン、オープンギア(Y1D)搭載


高い安定性を誇るクルーソン製のY1Dペグを搭載。チューニングを安定させつつ、余分な比重を加えないことで、ギター全体の鳴りを可能な限り邪魔しません。

7. セミグロス仕上げ


最上級モデルならではの上質で独特な質感を、セミグロス塗装によって生み出しています。

8. 「SYSTEM74(ハイブリッド3WAYシステム) Atmosfeel™」ピックアップシステム搭載 (FGX5 / FSX5)


アンダーサドルのピエゾセンサーが中低域を、プリアンプに搭載されたマイクが低域を、 独自開発の非常に薄いコンタクトセンサーが高域を、3つの異なるピックアップを搭載し、それぞれの帯域を拾ってくれます。それによって従来のピックアップでは拾いきれなかったサウンドホールから出る弦振動のまとまり、一弦ごとの余韻、フィンガリング時のタッチ感、高音域の倍音成分によってもたらされる空気感や繊細な音を再現してくれます。

9. シンプルで操作性の高いコントローラー部 (FGX5 / FSX5)


Atmosfeelの3つのピックアップサウンドをミックスし、簡単に音作りをすることができます。コントロールはEQ(Bass)/MasterVolume/Mic Blendの3つ。

10. ハードケース付属


5シリーズには専用ハードケースが付属します。保管、運搬時にしっかりギターを保護してくれます。

永いFGの歴史に現代の技術をプラスし、YAMAHA FG/FSの「今」を体現するシリーズが「5」の4モデルです。

モデル FG5 FGX5 FS5 FSX5
メーカー希望
小売価格
¥176,000(税込) ¥209,000(税込) ¥176,000(税込) ¥209,000(税込)
販売価格 ¥158,400(税込) ¥188,100(税込) ¥158,400(税込) ¥188,100(税込)

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「3」 (FG3 / FGX3 / FS3 /FSX3 Red Label)


「5」同様、Red Labelシリーズにラインナップされる「3」。細かくスペックを見なければ、上位モデルである「5」と区別がつきにくいレベルです。


もちろんラベルは赤。
モデルもトラッド・ウェスタンタイプ・ボディのFG3、フォークタイプ・ボディのFS3、さらにそれらのエレアコ版、FGX3、FSX3の4モデルが存在します。

ここでは「5」との明確な違いのみピックアップして紹介します。これ以外のポイントは「5」と同様です。

  • ナット/サドルにユリア材を採用
  • ピックガードは木目調ではなく黒
  • 付属ケースはライトケース
  • 海外生産によるコストダウン

1. ナット/サドルにユリア材を採用


石油を原料にしている一般的なプラスティックとは違い、尿素とホルムアルデヒドとの重合反応によって製造される合成樹脂である、「ユリア樹脂」をナットとサドルの材料に採用しています。熱硬化性プラスティックの中でも安価でありながら、高度が高いため弦の振動をしっかり受け止めることができます。

2. ピックガードは木目調ではなく黒


ここは好みの問題ですが、「5」で採用されている木目調ピックガードに対して「3」では黒ピックガードが取り付けられています。

3. 付属ケースはライトケース


ハードケースよりは劣るものの、しっかりギターを保護できるライトケース。軽量なため運搬性が高く、ギターを頻繁に持ち運ぶ方には重宝されます。

4. 海外生産によるコストダウン

「5」とほぼ同スペックながら価格を抑えられているのは、このポイントが大きいです。海外のヤマハ工場にて生産されるためコストを抑えることが可能となっています。

伝統の赤ラベルを海外拠点生産で入手しやすくなったのが「3」シリーズです。

モデル FG3 FGX3 FS3 FSX3
メーカー希望
小売価格
¥99,000(税込) ¥132,000(税込) ¥99,000(税込) ¥132,000(税込)
販売価格 ¥89,100(税込) ¥118,800(税込) ¥89,100(税込) ¥118,800(税込)

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次のページでは、FG/FSの現在のランナップのうち、低価格のエントリーモデル、「FG/FSシリーズ」を見てみます。

FG/FS 現行ラインナップ① (「850」「840」「830」「820」「800」シリーズ)

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