【徹底検証】KORG “Nuvibe”発売記念 「Uni-Vibe系ペダル徹底比較」 ~Vintage Uni-Vibeも登場~
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④ROGER MAYER “Voodoo Vibe” 2機種
さて今回も出てきました、Roger Mayer氏。 【今さら聞けない】エフェクターの基礎知識編 ~歪み系エフェクター~でもファズの項で登場した、Jimi Hendrixのエンジニアだった方。
そんな人がJimiの使用していたUni-Vibeに興味を持たないワケはありません!
かつてSteveie Ray Vaughanも愛用した「次世代版Uni-Vibe」と呼ばれた“Supervibe”を生み出したRoger氏は、さらにそれを進化させてVoodoo Vibe+に行き着いたのです。
このVoodoo Vibe+はコントロールつまみが多く、最初はちょっと混乱するかもしれませんが、それゆえにUni-Vibeサウンドに近づけるための要素がたくさんあるという事!
ギタリストの間でもUni-Vibeサウンドが欲しくてこのVoodoo Vibe+を使用する人が多数です。
これもエクスプレッション・ペダルでコントロールができるモデルですね。
Voodoo Vibe TC
前述のVoodoo Vibe+、そしてUni-Vibe。 それらとこの“TC”との大きな違いは、コレ。
この大きなツマミです。 ここまで大きくすることで、足で操作が可能になるのです。
左の大きなツマミがSpeed、右がIntensity、小さなツマミ二つは左からLevel、Tone。 シンプルに徹したVoodoo Vibeですね。
サウンドチェック
JimiのエンジニアROGER MAYERの実力やいかに!?
やはりJimiのサウンドを間近で聞いていただけのことはあります。
サウンド的にUni-Vibeらしい太さを再現しているという点では今回のクローンの中でもVoodoo Vibe+が一番のような気がします。
屋敷さんも気持ちよかったらしく、フレーズが少し長め(笑)
TCの方も基本的には似たサウンドですが、細かく設定を行ってUni-Vibeに近づけるという点ではやはりVoodoo Vibe+に軍配が上がると思います。
⑤RED WITCH “DELUXE MOON PHASER” & MXR “Uni-Vibe”
クローンペダル最後はRED WITCHとMXRです。
RED WITCH “DELUXE MOON PHASER”
Ben Fultonによってニュージーランドで立ち上げられたブランド、RED EITCH。 その立ち上げには今回取り上げるDELUXE MOON PHASERが大きく関わっています。
彼がまだ若く、ギタリストとして活動していた頃に必要に迫られて作ったのがDELUXE MOON PHASERで、それを使用するとたちまち周りから「自分にも作ってくれ」という声を多くもらうようになります。
「そこまで必要とされれば、会社を作って販売してやろうじゃないか!」ということでRED WITCHブランドが生まれます。
RED WITCHの元祖こそがこのDELUXE MOON PHASERです。
このエフェクター、一見すると文字も凝っていてとっつきにくそうなんですが、実はかなりのマルチ・パーパス・モデル。
トレモロも搭載しているので、こんな感じで使えます。
フェイザーⅠ | 最も複雑な音色を持つフェイザー。TRAJECTORYコントロールを調節することによりユニバイブサウンドを生み出します。 |
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フェイザーⅡ | 70'Sフェイザーのエッセンスを持つクラシックフェイザーセッティング。 |
フェイザーⅢ | JAZZなどに最適なダークサウンド。 |
トレモロフェイザーⅠ | 繊細な音色を持つトレモロフェイザー |
トレモロフェイザーⅡ | 強めのトレモロフェイザー。よいユニバイブをエミュレートしたサウンドです。 |
トレモロⅠ | オーソドックスなトレモロ。 |
フェイザーⅠに注目。 「Uni-Vibeサウンドを生み出す」とありますね! RED WITCHもJack BruceやAndy Summers、Stingが愛用する名機なんです。
MXR “M68 Uni-Vibe”
いよいよ登場です、“Uni-Vibe”の名を冠したエフェクター!
現在“Uni-Vibe”という名称はMXR(Jim Dunlop社)が所有しているわけで、そういった意味では「本家」とも呼べるのがこのMXR “M68 Uni-Vibe”なんですね。
筐体も新栄電気のUni-Vibeに似せていますし、なんと言ってもロゴがそのもの。
MXRならではのサイズに収められたフェイザー。
エクスプレッションペダルは使用できませんが、やはり期待してしまいますよね。
サウンドチェック
さあクローン・ペダル最終です。
RED WITCH、やりますね。
しっかりエグくフェイザーがかかってくれます。
サウンド的にも細くなく、Uni-Vibeクローンとして中々優秀な位置にあるんじゃないでしょうか?
今回ちょっと以外だったのがMXRの“Uni-Vibe”。
元祖を再現しているのかと思いましたが、「新たにUni-Vibe作ってみました」という印象です。
音の感じも元祖よりハイファイで、近代的なにおいがします。
「今」っぽさを出すならコレは良いですね。