【徹底比較】「アンプの王道」Marshallを改めて知る! Part3 ~Marshallキャビネット・ラインナップ~

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【徹底比較】「アンプの王道」Marshallを改めて知る! Part3 ~Marshallキャビネット・ラインナップ~

記事中に掲載されている価格・税表記および仕様等は予告なく変更することがあります。

キャビネット比較スタート

それでは! キャビネット比較を進めて行きます!

Marshallのキャビネットは、ヘッドに合わせて最適なサウンドになるように製作されています。そのため普通であればヘッドと違うシリーズのキャビネットで鳴らすという事はあまりないのですが、組み合わせてみると「実は気持ち良い」という事もあるかもしれません。(その辺が音楽の不思議なところ♪) なので今回はmi-yaさんお気に入りのJVM205Hでいろんなキャビを鳴らしていくのです。

さらにmi-yaサウンドにマッチしたBのキャビネットでの比較を行って行きます。

①1960BHW

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1960BHWは、1960B Hand Wiredの略。すなわちヘッドのHand Wiredシリーズに合わせて作られたキャビネットという事です。特に2245THWにマッチングさせて60年代のサウンドを再現する事を目的としています。

ということは少し低音が少なくなるかも知れません。と思いましたが、Marshallサイトには「タイトな低音、パンチのきいたミドル、明るい高音」とあります。タイトという言葉の表現が少し分かりにくいです。何はともあれ音を聞いてみましょう。

~スペック~

  • WEIGHT (KG): 37
  • DIMENSIONS(W x H x D): 770mm x 755mm x 365mm
  • WATTAGE: 120W
  • INPUTS: 1
  • SPEAKERS SIZE: 4 x 12″
  • OUTPUT POWER: 30W EACH
  • NAME: CELESTION G12H-30
  • IMPEDANCE: 16 Ohm MONO

~1960BHWデモンストレーション by mi-ya~

お待たせしました。ではJVM205Hとのコンビネーションを聞いてみて下さい。(曲は21gの「21 Generation」。)

 ~サウンド・インプレッション~

さてどうでしたか? 低音がしっかり出て、さらにクリアな印象。ぶわぁっと広がらずに締まっているので、パワーコードでも音が潰れませんね。この組み合わせはなかなか良いです。特に今回のような歪みをしっかり出す場合は気持ち良いと思います。

②1960BX

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1960BXは1960Bの1/3のワット数。ヘッドルームが狭くなるので歪みやすいキャビネットと言えるでしょう。そのためか、サウンド傾向は明るめな印象です。低音も1960Bよりは減ります。このキャビネットはどちらかと言えばJTM45 2245や1959のようなヴィンテージライクなヘッドと相性が良いと思われます。

~スペック~

  • WEIGHT (KG): 38.2
  • DIMENSIONS(W x H x D): 770mm x 755mm x 365mm
  • WATTAGE: 100W
  • INPUTS: 1
  • SPEAKERS SIZE: 4 x 12″
  • OUTPUT POWER: 25W EACH
  • NAME: CELESTION G12M-25
  • IMPEDANCE: 16 Ohm MONO

~1960BXデモンストレーション by mi-ya~

今回、曲は全て21gの「21 Generation」でデモして頂きました。音の特性を比べやすいように。

 ~サウンド・インプレッション~

少し低音が足りない、軽めな印象を受けます。ヘヴィなサウンドを求めるのであれば1960Bの方が良いと思います。やはりこのキャビネットはJTM45や1959などのヘッドがマッチしますね。
しかし音が締まってくれているので、ゴリゴリのメタルで不要な低音をカットしてタイトに鳴らしたい方にもアリです。

 ③1960BV

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VINTAGEの「V」の名を関した1960Bです。VINTAGEという名がついていますが、中域の輪郭がくっきりするのが特徴との事なので、激しく歪ませた時のサウンドが楽しみです。

~スペック~

  • WEIGHT (KG): 41.4
  • DIMENSIONS(W x H x D): 770mm x 755mm x 365mm
  • WATTAGE: 280W
  • INPUTS: 2
  • SPEAKERS SIZE: 4 x 12″
  • OUTPUT POWER: 70W EACH
  • NAME: CELESTION G12 VINTAGE
  • IMPEDANCE: 16/4 Ohm MONO, 8 Ohm STEREO

~1960BVデモンストレーション by mi-ya~

さてVINTAGEの名がついた1960Bはどんなサウンドなのか? ワクワク♪

 ~サウンド・インプレッション~

予想以上にマッチしていました! 1960Bで少し丸みがかっていた低音域がしまり、でもしっかり前に出てくる。さらに高音域もクリアなので歪みを上げてもスカっと抜けてきます。「VINTAGE」なのに近代的な音がします。1960Aと比べても高音域に遜色は無く、むしろ1960BVの方がクリアに出てきているかもしれません。

今後歪ませたサウンドを前に押し出したい、と言う方はMarshallヘッドと1960Aや1960Bではなく1960BVがオススメ!
mi-yaさんもとても気に入っていました♪

番外編:S7G & JVM205H & 1960BV

というわけで先ほどmi-yaさんお気に入りのサウンドが見つかりました。21gのライブでJVM205Hと1960BVの姿が見られるかもしれませんね!

そしてmi-yaさんの所属するADOJでもそのお気に入りサウンドがどう映えるか、デモして頂きました。

おぉ! 前回JVM410HJSと1960Bで鳴らした時より低音がクッキリしている!さらに1960BVのおかげで高音域にハリも出て7弦でも重過ぎないクリアさが良いです。

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