こんにちは!
ギタセレ中の人です!

皆さん、部室で練習を行うことが多いと思いますが、練習スタジオを借りることもあると思います。
部室と練習スタジオでは勝手が違って…とお困りの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
もちろん、スタジオではスタッフが優しく丁寧に使い方をお教えいたします!
しかし、事前に知っておけるといいですよね?
というわけで今回は、「スタジオを使うときの極意とマナー」を伝授いたします!
これで初スタジオも怖くない!
スタジオに行き慣れている先輩のアナタも、改めておさらいしましょう。
そしてぜひこのページを後輩に教えてあげてください!
※今回は島村楽器のスタジオを使うことを想定しています。
スタジオ各々で規定が違う場合がありますので、その場合は各規定に従ってご利用ください。
まずは予約!

島村楽器のスタジオは「ウェブトル」というサイトでネット予約ができます。
店頭や電話での予約もできますが、これが一番カンタン!
ウェブトルに関してはご利用ガイドをご覧頂き、まずはスタジオの予約をしましょう。
バンドでの練習と個人での練習を選択することになりますが、各スタジオの案内をご参照ください。
このときのポイントは!
転換込み30分(セッティングと片付けを含めて30分)の出番のワンステージで演奏できるのはMC無しで突っ走って約5曲。
バンド練習の際、スタジオでこれだけの曲をしっかり合わせるのは3時間必要、と中の人は体感しております。
2時間で取るバンドさんが多いとは思いますが、ぶっ続けで練習すると途中で集中力が切れて、最後の30分がお遊び大会になってしまうことが多いです(それも楽しいんですけどね)。
ここは3時間取って、間に少し休憩と取りながら練習しましょう!
なお、休憩中にチラッと楽器屋さんを見たりして機材の研究をすると尚良し。
一曲30分×5曲=150分、セッティング&片付けで10分、休憩10分、その他余裕を持って計180分=3時間、という勘定でしょうか。
3時間まとめて時間を取ろうとすると早めの予約が必要です(埋まっちゃいますからね)。
余裕を持って計画を立てて予約をしましょう。
また、個人練習の方は、それはもう自分の気が済むまで入って修行しましょう!
中の人(ギターだったりベースだったりドラムだったりします)は一つの楽器を持って2時間入ることが多いです。
アンプやドラムセットをボケーッと眺めながら復習する時間も取れますし(これ、大切だと思います!)。
スタジオに入るとき
さぁ予約当日。
まずは忘れ物がないように家を出ましょう。
スタジオでも貸し出しがありますが、お金かかっちゃいますからね。
- ピック
- シールド
- エフェクターの電源アダプター
- カポタスト
- チューナー(最悪メンバーに貸してもらえますが)
上記は過去に中の人が忘れたものです。

楽器屋さんに着きました。
ここでマナー!
遅刻しないで予約5分前にはメンバー全員集合していること!!!!!
※交通事情等、やむを得ないことで遅れてしまう場合はその旨メンバーさんにちゃんと伝えましょうね。コミュニケーション大切。
それと「後からくるメンバーが居ます」は、何名でご利用いただいているかがはっきり把握できないため、スタッフが実は結構困ります…。
予約5分前にメンバーさんも揃いました。

代表の方、カウンターでお会計を済ませてください。
- スタジオを予約した旨
- 予約した人のお名前
- レンタル時間帯
- ご利用人数
以上を店頭スタッフにお伝えしてください。
ここでマナー!
前払いとなります。
メンバー個別の会計ではなく代表の方がまとめて会計し、あとでメンバーさんと話し合ってメンバーさん間でお金のやり取りをしてください。

お会計を済ませると、マイクを渡されて、スタジオに案内されます。
ここでマナー!

スタジオ前のスペースを荷物で占拠せず、整然と置く。
スタジオの前は基本的に通路で、人が通りますからね。
前に利用されているバンドのメンバーさんたちがスタジオから出てきた時には「お疲れ様です!」の一言があるととても好印象です。
中の人、毎回これをやってて、ライブに誘われて出番が一個増えたことがあります(笑)。
いざ、入室して練習!

入れ替えでスタジオに入ります。
「わからないことがある場合は何でもスタッフに訊く」ことは大切です。
嫌な顔するスタッフ絶対居ませんよ。
マイクのセッティングが分からなければスタッフにお願いしちゃっても全然OKです!
ここでマナー!
「スタジオ内は飲食・喫煙は禁止です!」

こんなのとか

こんなのとか

こんなのとか、絶対禁止です。
機材の上に飲み物を置くなんて論外です。
こぼれたら機材一発で壊れます。
絶対にダメです!!!
スタジオ内で飲食が禁止なのは機材が水分に弱いから、ということも一因にあります。

雨の日にいらした際はスタジオの外に傘立てがある際はそちらをご利用ください。
アンプの使い方は過去の記事を参照してください。
大丈夫。
正しい使い方をしていれば壊れたりしません。
ここでマナー!


スタジオを出入りする時はすべての音を止める!そして出入り後はドアをしっかり閉める!
バンドサウンドは音が大きいからスタジオがあるのです。
大きな音が外に漏れてしまうのは良いことでは有りません。
必ず全員が演奏を止めて出入りをし、ドアをしっかり閉めたことを確認してから音を出してください。
…ほら、ここで後から来るメンバーが居ることのデメリットにも気づきましたよね?
スタジオの外から「私を入れて!演奏を止めて!」とジェスチャーしている姿はいつ見てもいいものではありません。
今回はギターの方向けに書いているのですが、ドラマーさんがこれやってたら「マナー!」と言ってあげてください。



タムが2つの通称「4点セット」
これがスタンダード。
でもドラマーさんの好みで



タムが1つの通称「3点セット」に変えることがあります。
スタジオを使い終わったら4点セットに戻す!
これやらないドラマーさん多し。
世は3点の人ばかりじゃないんですよ…。
むしろ4点がデフォルトなんですよ…。
そして大人のドラマーさんに多いのがコレ↓

スティックを使ってネジをガン締めする方。
ネジの締め過ぎは止めてください!
次に使うドラマーさんが緩めにくいですし、ネジがヘタって機材がダメになります。
また、キーボードさんがやりがちなことはコレ!↓

PAやアンプのボリュームをゼロにする前にラインケーブルを抜いてしまう、というミスです。
PAやアンプにダメージがあります。
ギターも同じルールなので、ギタリストが教えてあげてください。
ボーカルさんにも。
ギタリストがコーラスも兼ねることもありますしね。
マイクスタンドの正しい使い方です。

たまにスタンドの足をこのように「4点」で使っている方を見ます。
スタンドの芯の棒が下に突き抜けて支えています。
これだとバスドラムやベースの低音の振動をマイクが拾ってしまって十分な力を発揮できません。

芯はしっかり上まで伸ばして、3点で支えてあげましょう。

また、スタンドの足ですが、手前に来ると自分の方に倒れて来にくいのですが

足元にエフェクターがある場合はこの向きで置いてあげましょう。
手前に倒れてきやすいのでぶつからないように気をつけて!

またブームスタンドの場合ですが、ブームを2:1の長さにしてあげると見た目的に良いです(中の人のこだわり)。
–
あとはスタジオそれぞれの決まりと社会的常識を守ればどんなに練習しても大丈夫です!
納得の行くまで練習してください(中の人は本気な故にメンバーと喧嘩になったことも多々有りました。若かったなぁ…)。
終了!
練習もいい頃合い。
終えましょう。
ここでマナー!

終了5分前にはスタジオを出ましょう
入れ替えがスムーズにできます。
5分前から逆算して、片付けの時間も考慮して演奏を止めましょう。
中の人は終了する15分前には止めていました。

どうしても5分前までに片付けか終わらなかったら、とりあえず自分の機材以外の片付け(ドラムセットを4点に戻したり、アンプを壁際に戻したり、マイクを抜いたり…)だけは絶対に終えて、とにかく5分前には部屋を空けましょう。
次のバンドさんへの配慮です。
最悪、自分の楽器をケースにしまうのはその後です(ここでも整然と置くこと!)

マイクを抜いてカウンターに持っていくのですが、PAミキサーの使い方、ちんぷんかんぷん、という方もいらっしゃいますよね?

そんな方は、「とにかく一番右側の赤いフェーダーを一番下まで下げてマイクのケーブルを抜いてください。
…わからない場合はスタッフに訊きましょう。
下手して機材にダメージ与えてしまうよりもずっといいです。
–
マイクのケーブルは「8の字巻き」にします。
「8の字巻ってなーに?」というヴォーカルさんはこちらの記事を熟読し、ギタリストのシールドを借りて練習して体得しましょう。
ギタリストの片付け(もしくはライブ中の掃け)の手伝いもできるようになります。
これもマナー。

ケーブルタイを使うこと。

タイが付いていない場合はそのままで。

結んじゃうのとか論外。
せっかく8の字巻で断線防止になっているのが台無しになります。
スタジオに忘れ物しないようにね!
スタッフに聞いた所、忘れ物で多いのは

ケーブル類

チューナーやカポタスト

メガネ(これは意外!確かに演奏中外しますよね?)が多いそうです。

そして入る時に受け取った機材をカウンターに返して、晴れて「お疲れ様でーす!」となります。
まとめ

いかがでしたか?
こう書いてみると、スタジオを使うことによって大人の階段を登っている気がするんです。
- 時間を守ること
- 挨拶
- わからないことがあったら訊くこと
- 他の人への配慮
全部大切なことじゃないですか!
スタジオって素晴らしい!
あとは部室だけではなく他の場所でいつも通りのパフォーマンスを発揮できるか、その練習にもなります。
他の学校との合同ライブや、ライブハウスでのライブをするための練習です。
皆さん、スタジオに遊びに行きましょう(遊びに?)!!!

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