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【ビギナーズ倶楽部】第5回 ベースの種類 ~ベースはバンドの土台!~

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お待たせしました、ベース志望の皆さん!
今回はベースの種類をその特徴や使われるジャンル、使用ベーシスト等々から迫っていきます。

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ベースギターとは

ベースギターというのは、第1回でお伝えしたようにアンサンブルの中で低音パートを担当するギターのこと。そもそもはオーケストラの中で低音パートを担当する「コントラバス」という楽器から生まれました。↓

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コントラバスは人間の身長ほどもある楽器。「大きすぎて持ち運びに困る」「音量ももっと大きくしたい」ってことでエレキギターの構造を元にFender社が生み出したのが、エレキベースなワケです。ちなみにこのコントラバスには「フレット」というものが存在せず、押さえる位置は演奏者の感覚で決まります。(この辺のことが、後から出てくるFenderの「プレシジョン・ベース」で重要な意味を持ちます)

また、コントラバスの「バス」は低音のこと。スペルはBassです。ドイツ語読みなんです。
Bassは「ベース」とも読めますね。これが英語読みです。なのでバスとベースは同じ意味です。

ベースギターを3つに分ける

本来コントラバスはベース“ギター”ではないのですが、バンドの中で使用することもあるので、コントラバスも含めてベースを3種類に大別します。

  1. エレキベース(エレクトリック・ベース)
  2. アコースティック・ベースギター*
  3. ウッド・ベース/アップライト・ベース(コントラバス)

※「アコースティック・ベース」という言葉はウッドベース、アップライト・ベースと同義語で扱われることがほとんどです。ここではアコースティック・ベースギターとすることでウッドベースとは別のものとして定義します。

ベースのそれぞれの箇所の名称は基本的にエレキギターに準じますので、詳細は【ビギナーズ倶楽部】第4回 エレキギターを知る② ~個性的なギターたち~を参照してください。

アクティブとパッシブ

ベースの種類を知る上で必要な知識として「アクティブ」(Active)と「パッシブ」(Passive)というものがあります。まずはこの図をご覧下さい。

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ベースからベースアンプに繋いでいます。ベースアンプというのは(ギターアンプもそうですが)

  • プリアンプ
  • パワーアンプ
  • スピーカー

が組み合わされて出来ています。音が実際に鳴るのがスピーカー。パワーアンプはスピーカーで鳴らすのに必要なレベルまで音量を持ち上げるための場所。(これが「パワーアンプ=アンプ」のというもの。) ではプリアンプとは何か?

ベースの電流は微弱で、それだけでは音量も非常に小さく、またノイズも拾いやすいのです。(「インピーダンス値が高い」)
そこでインピーダンス値を下げてノイズに強くし、パワーアンプにとって必要なレベルまで音量を持ち上げて、さらについでに音質も作ってしまうのがプリアンプの役割です。

●プリアンプを内蔵してしまう

そこで、「ベース側にプリアンプを載せてしまおう」という発想が生まれました。ベースに搭載することによって、ベースから出た信号がシールドを伝う際、ノイズに強い電流となるわけです。また、手元で音質も調整できるようになります。

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↑Aguilar社のオンボード・プリアンプ。

世界で初めてプリアンプ搭載のベースを作ったといわれているのがアレンビックというメーカー。その後マーカス・ミラーというベーシストが自身のFenderベースにプリアンプを搭載しました。

●アクティブとパッシブの見分け方

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左と右のベース、どちらがアクティブだと思いますか? 応えは左。ではどこで見分けるのか?それは...

「電池が入っているかどうか」!

はい。表からでは正確に見分ける事はできません。もちろん、音質を調節するための「イコライザー」というものが載っているのでノブの数は多めにはなりますが、それが決定的な違いとは言えないのです...
例えばお店でそのベースがアクティブかどうかを知るには、

  1. ベースの裏側を見て、電池ボックスらしきものがあるかどうかチェックする
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  2. 実際に電池が入っているかどうかチェックする
    s-0041333516400_m
  3. お店のスタッフに聞く

といた方法が確実です。

●アクティブとパッシブ、音の違いと良し悪し

ではアクティブとパッシブ、音はどのように違うのでしょうか?まずはパッシブのサウンドを聞いてください。

https://youtu.be/IjS9Y-T589g

なんとも滑らかな、丸いサウンドが特徴です。(ベーシスト界でも伝説のプレイヤー、ジャコ・パストリアスです。覚えておきましょう。)

そしてアクティブ。

https://youtu.be/xXYjo5-UaTY

もちろん音作りや奏法にもよりますが、アクティブはこういった感じでパワー感があります。(ちなみに先ほど登場したマーカス・ミラーというのがこの方です)

違いは分かりましたでしょうか? これはもう好みの問題になってきます。
アクティブのベースですが、スイッチ一つでパッシブと切り替えられるものもありますし、ベースに内蔵されたもの以外にも、エフェクタータイプのプリアンプも存在します。

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これはベーシストの定番プリアンプ、SANS AMP “BASS DRIVER”をさらに低音までくっきり聞こえるように進化させた“BASS DRIVER DI-LB”。

というワケで、最初にベースを選ぶ際にそのベースがアクティブか、パッシブかは重要だけど重要じゃない、そんなお話でした。
でもそれだと選ぶときのお手伝いにならないので、今回は紹介するベースがアクティブなのかパッシブなのかは記載していきます。憧れのアーティストのサウンドがアクティブベースのものかそうでないかもチェックしていきましょう。それもベース選びの大事なポイントですよ。

1.エレキベース(エレクトリック・ベース)

エレキベースというのは、ベースと聞いてほとんどの方が頭に思い浮かべるこういった形のベースの総称。

s-bass
ウッドベースのような形ではなく、ギターのように横に抱えて演奏するスタイルで、伝送回路を持ったベースがエレキベースです。
エレキギターと構造は基本的に同じで、弦が振動→磁界が発生→ピックアップが電気信号に変える→シールドを通じてアンプへ、といったように音が伝達していきます。

ではエレキベースの代表的なモデルを紹介していきます。が、その前にコレを覚えてください。

  • プレシジョン・ベース(プレベ)
  • ジャズ・ベース(ジャズベ)
  • その他

エレキベースのタイプを分けるとこうなります。ではさっそくプレベから行ってみましょう。

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