【ビギナーズ倶楽部】第1回 ギターの種類 ~アコギ? エレキ? ベース?~
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ベースギター
最後にベースギター。
「?? ベースってギターなの?」
と思われる方もいらっしゃるかもしれません。「ベース」って呼ぶことが多いですが正式名称はベースギター“Bass Guitar”ですから。
そして例によってWeblio先生にも聞いてみましょう。
- 低音の.
…というわけです。
楽曲の中で低音のパートを担当するギターなので、「ベースギター」なのです。
ドラムセットでも、一番低い音を出すのが、「バスドラム」“Bass Drum”って呼ばれます。
あれ?
同じBassなのに「バス」?「ベース」じゃなくて?
その辺の違いは次回以降でお届けします。
ではでは、ベースが印象的な曲をいくつかご紹介。
このベースのフレーズは「誰もが一度耳にしたことがあるんじゃないか」っていうレベルのもの。
映画“Stand By Me”のテーマソングでもありました。1961年発表の曲なんですが、今現在も愛されている名曲。
ベースが印象的な曲と言われると一瞬で頭に浮かぶほどの曲。
イントロから最後までベースのフレーズが繰り返されて、頭に焼きつきます。
最後に、お店でベースの試奏をするお客様の半分はこのフレーズを弾くといっても過言ではない、Red Hot Chili Peppers、通称レッチリがカバーした“Higher Ground”。ベーシストのFLEA(フリー)はいまやベーシスト・オブ・ベーシストの一人です。
ベースギターの定義
実はベースギターにも「アコースティック・ベース」「エレクトリック・ベース(エレキベース)」というものが存在します。ギターではアコギ、エレキともに使用頻度が高いのですが、ベースはエレキベースが主流です。そのため、今回の「ベースとは」という点においてはアコースティックベースもエレキベースも含めた定義にしたいと思います。
- 通常のギターよりも1オクターブ低い、低音を担当するギター。
- 弦は4本、ニッケル、スチール製の弦を使用。
- 低音を出すため、長く太い弦が張られる。→楽器全体も長い。
耳タコかもしれませんが、例外は次回以降に。
ギターの選び方
ここまででおおよそのギターの種類は分かって頂けたかと思います。ではどうやって選ぶのか?
それは、以下のポイントを重視して下さい。
- 憧れのアーティストと同じギターを選ぶ
- 演奏してみたいスタイルから選ぶ
- 好きな音がするギターを選ぶ
1.憧れのアーティストと同じギターを選ぶ
ギターを始める多くの方がこの理由で始めるかと思います。かく言う私もその一人。憧れのアーティストと全く同じモデルを買いました。↓
当時は父親から「ギターの基本はクラシックだ! クラシックギターから始めなさい」な~んて言われたのを思い出しますが、出来るだけ憧れのアーティストと同じギターを選んでください。(エレキギターならエレキギター、アコギならアコギ) もちろん村冶香織さんに憧れているなら迷わずクラシックギターです。しかし布袋寅泰さんに憧れて、BOOWYの楽曲を演奏したかった私にとってはクラシックギターでは不可能なのです。最初からエレキギターである必要があったのです。
というのは、クラシックギターはナイロン弦であるため、「チョーキング」という弦をしゃくりあげて音階を上げる奏法がほぼ出来ません。また、音の伸びもエレキギターに比べるとありません。(ギターアンプ接続時) という事は、布袋さんと同じ事をクラシックギターでやっても、まったく違う演奏になってしまうのです。
2.演奏してみたいスタイルから選ぶ
1.と似たお話ですが、どんなスタイルの音楽を演奏したいかによって選択するギターは変わります。
この動画はゆずのお二人がストリート・ライブを行っていた時のもの。こういった「弾き語り」スタイルを行う場合、エレキギターではサスティン(音の伸び)がありすぎてこのニュアンスは出ません。ベースでコードを弾けば低音が混ざり合って何がなんだか分からなくなります。
といったように、「ああいう音楽をやりたい」と憧れたら、その憧れの方が使っているタイプのギターを選択したいところです。
3.好きな音がするギターを選ぶ
「とにかくギターが弾きたい」という方もいらっしゃいますね。そういう場合は、好きな音を出してくれるギターを選ぶのもアリです。「ベースの低音が気持ちいい!」って方はベースを選ぶのも良いでしょう。
ベースはドラムと共にバンドのリズムを支える重要な役割ながら、音階も持っているという「屋台骨」的な楽器。主役にだって躍り出る事ができるギターなのです。
ここまで読んで、自分がどんなギターをはじめたいか、見えてきたでしょうか?
まずはぼんやりで良いですよ。次回以降、それぞれのギターをもっと詳しく解説しますので、お楽しみに。
エレキギター⇔アコースティックギター⇔ベースギター
最後に一つ。
「エレキギターを始めたら、アコギはまた一からやり直しなの?」「アコースティックギターが弾けてもベースは弾けないの?」
という疑問もあるかもしれません。
乱暴な言い方をすれば、「どのギターをやっていても、他のギターを一から学びなおすということはありません!」
下の図を見てください。
こういう感じ。
そうです、ギターであればアコギでもエレキでも、音の配置は一緒なのです。(青い部分)
ベースはそこから上の2本の弦を取り除いたもの。下の4つの弦はギターと同じ音の配置(赤い部分)。
ということは、どこに何の音があるかは基本的に一緒なので、そこはギター全般共通です。
もちろんそのギター独特の演奏方法等がありますので、アコギをやっていた方がエレキに持ち替えてギターソロを弾こうとすると新たに覚えることも出てきますが、弦を押さえるという点では共通しているので、安心ではあります。
ということで、ぜひとも気軽にどの楽器がいいか、選んでみましょう。
ではまた!