【まとめてみた】クリップチューナー徹底比較!
記事中に表示価格・販売価格が掲載されている場合、その価格は記事更新時点のものとなります。
様々なメーカーからいろんなモデルが発売されてるけど、一体自分はどれを買えばいいんだろう?とお悩みの方に朗報!
今回は、各社のクリップチューナーの細かな機能の違いをピックアップし、ギタリスト(ベーシスト)向けに比較してみました。
これであなたも自分が求めるクリップチューナーを見つけることができるはず!?
■KORG pitchclip PC-1
とにかくシンプルにこだわったチューナー pitchclip。
そのため基準音は440Hz固定。フラットチューニングには対応しておらずレギュラーチューニングのみという仕様です。
ディスプレイもシンプルに英字表記とLEDのみ。
メーター表示部を持ち上げて、最大120度までの角度調節が行えます。
まとめますと・・・
◎おススメポイント
・お求めやすい価格。
・シンプル設計で目立たないビジュアル
・カラーバリエーションが豊富
こんな場面で活躍♪
ちょっとチューニングを確認したいときにおススメです。
ディスプレイの可動域は、多少制限されてしまいますが、普通に使えるチューナーです。
ただ、ヘッドをはさみこむグリップ力は他機種と比較すると若干力不足を感じますね。
とはいえ、この価格は魅力的じゃないでしょうか。
カラーバリエーション
販売価格 (税込) ¥1,452 (税抜 ¥1,320)
島村楽器オンラインストア KORG pitchclip PC-1
■KORG headtune
ヘッドのデザインそのままの形をしたクリップチューナー。
これ、初心者の方に非常におススメです。
このチューナーだとチューニングしたい弦を単音で鳴らすと、ペグ位置を示す弦表示LED、そして音の高低を示すLEDメーターという2種類のLEDが点灯するので、どのペグをどう調節すれば良いかが一目で分かって簡単です。
基本的な作りは、pitch clipと同じなのですが、デザインをヘッド型にすることで、見やすくしたアイデアチューナーです。
まとめますと・・・
◎おススメポイント
・初心者の方にもわかりやすいペグ位置を示す弦表示LED、音の高低を示すLEDを装備。
・ディスプレイがないため、電池が長持ち
・ウクレレ用のHT-U1は、4弦のGの音を1オクターブ下げた「Low-Gチューニング」でのチューニングにもきちんと感知
こんな場面で活躍♪
はじめてのチューナーにおススメ。チューニングが不安な方は一度試してみてください。
またギター用以外にベース用、ウクレレ用もあるので安心。
実はベース専用やウクレレ専用のクリップチューナーってないんですよね。
チューナー可動域は、最大120度までですので、角度によっては見づらい印象を持たれるかも。
逆に、従来のチューナーに慣れている方にとっては使いづらいかも・・・?
販売価格 (税込) ¥1,027 (税抜 ¥934)
■KORG AW-2G
クリップチューナーといえば、この機種をイメージする方も多いのではないでしょうか?
クリップチューナーの元祖ともいえるKORG AW-1の後継機種であり、ギター向けに開発されたAW-2Gです。
どこがギター向けかというとこれ!
厚みの異なる様々なギター・ヘッドにしっかり取り付け可能なクリップを採用しています。
画像の〇でかこんだ部分が可動するため、どんなヘッドの形状でも対応でき、しっかりと挟み込みます。
そのため、激しくギターを振り回しても安心です。
そしてジョイント部分は、ダブル・ボール・ジョイント方式により角度調節の自由度が高いですね。
ダブル・ボール・ジョイントとディスプレイのジョイント部分(赤矢印)が可動するので、あらゆる角度に対応します。
まとめますと・・・
◎おススメポイント
・幅広い角度調整が可能なジョイント部。
・電池消耗の少ないソフト・モードに自動で切り替わる省エネ設計。
・カラーバリエーションが豊富。
・クリップで音の振動を拾うピエゾ以外に内蔵マイクも搭載。
こんな場面で活躍♪
幅広い角度調整により、どんな場面でも使用が可能なチューナーです。
座って演奏する場合や、ライブ時の演奏時まで、あらゆる場面で使用したい方におススメです。
ただダブル・ボール・ジョイント部分が細いので、丁寧に扱ってくださいね。
カラーバリエーション
販売価格 (税込) ¥2,629 (税抜 ¥2,390)
■Vertech VT-6
こちらもシンプルなチューナーです。
ディスプレイのバックライトが非常に明るくて見やすいですね。
他のチューナーと一番違うポイントは、音の表記が弦表記であること。
例えば、ギターなら「6」と表示されれば、6弦=Eのことですね。
これもはじめてチューニングする方にとっては、わかりやすい仕様になっていますね。
クロマチックモードにすれば、通常通り英語表記も可能ですよ。
まとめますと・・・
◎おススメポイント
・明るいディスプレイ
・初心者の方にも安心な弦数字表記
・ギターモードだけでなく、ベース/バイオリン/ウクレレ/クロマチックモード搭載
こんな場面で活躍♪
あらゆる楽器に対応したコストパフォーマンス抜群チューナー!
様々な楽器に対応しているため、一つ持っておいて損はない機種じゃないでしょうか?
お求めやすい価格設定なのも良いですね。
ただ、ディスプレイのリバース表記機能がないため、取り付ける場所によっては見づらくなってしまうポイントがあるかもしれません。
販売価格 (税込) ¥1,045 (税抜 ¥950)
■Louis LCT-X
LouisのクリップチューナーLCT-7の後継機種になります。
ツヤ消しの丸みのある筐体を採用しているので、なんだか高級感のある外観ですね。
可動域は2点。
青枠で囲んだ箇所は360度回転し、赤枠で囲んだ箇所は約100度可動します。
他社のチューナーのリバース機能は、ボタン長押しで切り替えができるタイプですが、このLCT-Xのディスプレイは、傾きを検知し自動で通常とリバースを切り替えてくれる優れもの。
可動域とリバース機能のおかげで、あらゆる角度に対応します。
ディスプレイ部分の先には、LINE INを装備。
クリップチューナーを使用していて、「このギター(ベース)だけ反応悪いな~」って思ったことありませんか?
クリップチューナーに採用されているピエゾマイクは、音の振動を感知しているので、場合によっては感知しづらいケースがあります。
そんな場合でも付属のケーブルを使用し、インプットジャックにさせば、ラインで音を感知することも可能です。
KORG AW-2Gと同じく、
厚みの異なる様々なギター・ヘッドにしっかり取り付け可能なクリップを採用しています。
画像の〇でかこんだ部分が可動するため、どんなヘッドの形状でも対応でき、しっかりと挟み込みます。
まとめますと・・・
◎おススメポイント
・幅広い可動域で、使いやすさ良好
・リバース表記が自動かたむき検知
・Line in端子装備
・ギターモードだけでなく、ベース/バイオリン/ウクレレ/クロマチックモード搭載
・あらゆる楽器の形状に対応した可動型のグリップ
こんな場面で活躍♪
多種多様の万能性。ギターだけでなく、あらゆる楽器に使用する場合も安心。
今までクリップチューナーで弱点と感じていた部分が解消されている優秀な機種です。
ジョイント部分も補強されているので、持ち運びも安全。
唯一、弱点を上げるとすれば、カラーバリエーションが少ないことぐらいか?
カラーバリエーション
販売価格 (税込) ¥2,728 (税抜 ¥2,480)
■BOSS TU-10
コンパクトエフェクターでおなじみのBOSSから発売されたクリップチューナーです。
ディスプレイは、
LCD上で針の動きをイメージしたセント(CENT)と、
ピッチの高低をメーターの流れで表すストリーム(STREAM)の2モードを選択可能
とにかく明るいので、暗いステージ上でもはっきり見えます。
また見た目の印象は、けっこうしっかりしていますね。
クリップチューナーをギターケースに入れっぱなしにしておくと、壊れてしまうこともありますが、TU-10だと安心ですね。
筐体がしっかりしているBOSSのコンパクトエフェクター同様、強度抜群です。
通常のチューニングから最大5半音下げたチューニングができるフラット・チューニング機能を搭載。
これでもか!っていうダウンチューニングでも安心です。
またピッチが合うとメーターの針の流れでチューニング完了を知らせるアキュピッチ・サイン機能を搭載。
以外とチューナーってぴったり合わせようとすると難しいので、この機能は良いですね。
クリップ部分もバネも強めなので取り付けた時も安定感があります。
まとめますと・・・
◎おススメポイント
・明るいディスプレイのため、暗いところでも安心。
・筐体が頑丈なため、持ち運びも安心。
・最大5半音下げたダウンチューニングにも対応。
・チューニング完了を知らせるアキュピッチ・サイン機能を搭載。
こんな場面で活躍♪
各機能・品質にこだわった印象のあるチューナーです。
機能面は、ステージ上での使用(持ち運びも含め)を一番に想定している印象です。
BOSSならではのこだわりが感じられますね。
ただ、頑丈さを重視した分、微妙な角度調整が難点かも・・・
カラーバリエーション
販売価格 (税込) ¥3,124 (税抜 ¥2,840)
■PETERSON Storobo Clip
0.1セントの精度を誇るクリップ式ストロボチューナーです。
今回、ご紹介している他機種と比較するとその精度は10倍!
実際にチューニングしてみるとわかるのですが、わずかな音の違いも拾ってくれますし、とにかく反応の良さに驚かされます。
また、このStrobo Clipは、楽器に合わせて最適なチューニングをするスイートナーと呼ばれるプリセットを搭載しています。
楽器に合わせた音律や、楽器の特性による微調整のプリセットがあり、最適なチューニングができるようになっているんです。
なんとそのプリセット数は29!
よくあるクロマチック/ギター/ベース以外に、
12弦ギター/12弦ギター副弦/DADGADチューニング/buzz feiten tuning対応など、ギターだけでも様々なプリセットを搭載。
しかも、シタール/マンドリン/ヴィオラ/チェロ/管楽器まで搭載しているという充実ぶりです。
KORG AW-2GやLouis LCT-Xと同じように
厚みの異なる様々な楽器にしっかり取り付け可能なクリップを採用しています。
画像の〇でかこんだ部分が可動するため、どんな形状でも対応でき、しっかりと挟み込みます。
可動域は3点。
赤枠で囲んだ部分をもとにディスプレイが360度回転します。
さらに青枠で囲んだ部分をもとにアーム部分が180度可動。
さらにさらに、黄色で囲んだ部分が360度回転。
いろいろ試してみましたが、どんな位置からでもディスプレイが見やすくセッティング出来ますね。
死角なしです。
まとめますと・・・
◎おススメポイント
・o.1セントの精度
・様々な楽器に対応するプリセットが29搭載
・あらゆる楽器の形状に対応した可動型のグリップ
・3点可動によるあらゆる角度を網羅したジョイント部
♪こんな場面で活躍
音楽に関わる全ての方にお勧め!
日頃から正しく精度の高いチューニングを行うということは、プレイヤーにとって重要な音感上達方法です。
そして、正しいチューニングが行われた楽器の演奏は、聴いていて心地良いものです。
他機種と比べると値段は高いですが、その価格以上に価値があるチューナーだと感じました。
販売価格 (税込) ¥12,430 (税抜 ¥11,300)
各社クリップチューナー仕様比較表
■まとめ
見た目だけではちょっとわかりづらい点まで、検証してみましたがいかがでしたでしょうか?
チューナーってただチューニングができれば良いのではなく、
あらゆるところにプレイヤーの立場に立った各メーカーの心遣いを感じることができましたね。
あらためて思ったことは
チューニングって大事!
それでは皆様よいチューニング生活をお送りください。