長野県塩尻市に工房を構える、国内屈指のハイエンド・カスタムギターブランド「T’s Guitars」。
今年も「信州ギター祭り2026」の目玉企画として、同工房と力を合わせて極上のオーダーメイドモデルを製作いたしました。
今回から全3回にわたって、その記念すべき製作プロセスをご紹介していきます。
その1・材料についての紹介
今回は、T’s Guitarsのクラフトマンシップ、そして本機のために厳選した「ウッドマテリアル」について迫ります。
プレイヤーを魅了し続ける「T’s Guitars」
T’s Guitarsは、1985年に長野県塩尻市で創業された実力派ギター工房です。
代表でありメインビルダーを務める高橋謙次氏が指揮を執り、徹底して高められた製造精度と極上のプレイアビリティ。日本人の手に吸い付くようなネックグリップや、多弦でも崩れない完璧なピッチ感は、プロ・アマ問わず多くのギタリストの“ギア”として第一線で活躍し続けています。
今回、私たちがそんなT’s Guitarsとタッグを組んで作り上げたのが、ディンキーシェイプの王道でありながら個性が光る「DST-Special22SSH」です。
サウンドの要:厳選された良質なウッドマテリアル
本機を構成するこだわりのセレクトスペックがこちらです。
- ボディ:アルダー 2P
- 指板:エボニー
- ネック:ローステッドハードメイプル
本機はボディにトップ材を貼らないソリッドなアルダーで構成。





ふくよかな中音域と音楽的な鳴りが特徴の王道アルダーボディに、今回はあえて漆黒のエボニー指板を組み合わせてみました。
豊かなミドルレンジを持つアルダーに、ピッキングニュアンスを余すことなく最速でアウトプットするエボニーが加わることで、立ち上がりが極めて鋭く、輪郭のハッキリしたサウンドを狙っています。
古き良きクラシカルなトーンから、激しい刻みが必要なモダンハイゲインサウンドまで、完璧に対応する万能なキャラクターです。
そしてネックには、近年プロ・アマ問わず絶大な人気を誇るローステッドハードメイプルを採用。
加熱処理を行うことで木材自体の剛性を極限まで高めており、日本の気候変化にもビクともしない抜群のタフさを手に入れています。
また、ヴィンテージギター特有の「枯れたカラッとした音抜けの良さ」と、ネック全体の軽量化による取り回しの良さも魅力のポイントです。
ここで、T’s Guitarsさんの工房を少しだけご紹介します。
ギターを熟知した職人たちが、手作業で一本一本魂を込めて製作しています。
画像に写る緊迫した空気感の通り、その多くは緻密な手仕事によるもの。
数値を越えた先にある「経験と技術」が、他には真似できない驚異的な精度とサウンドを生み出しています。



さて、今回のレポートはここまでです。
次回は、このこだわりのマテリアルたちが美しく着色される「塗装工程」に迫ります。
次回の塗装編も、どうぞ心待ちにしていてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。








