2年9か月ぶり!!! 前編 Nashville|ルシアー駒木のギターよもやま話 その126

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2年9か月ぶり!!! 前編 Nashville|ルシアー駒木のギターよもやま話 その126

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皆さまこんにちは。

アメリカ行ったらやっぱりダイエットドクターペッパーとレモネードがメインの飲み物
ルシアー駒木です。

しばらく行けなかった海外買い付け

私のブログを読まれている方の中には、USAギター買い付け関連の話が読み始めるきっかけだったという方もいらっしゃるのではないでしょうか。

年に2~3回は行っていましたので、現地の様子や楽器が日本に届いた時に楽器を紹介する内容など、買い付け関連の話題は多かったですよね。
私にとっても大好きで大切な仕事です。

ですがその楽器買い付けも、新型コロナウイルス感染症の影響を受けない訳が無く、渡米は出来なくなってしまいました。

最後に行ったのは、2019年の12月。

なんと2年9か月も前です。

しかしようやくそれぞれの国でこの病との戦い方・付き合い方が定まってきた事で、ついに買い付け渡米再開が実現できましたので、早速その様子をご覧いただければと思います!!

2年9か月ぶりのNashville

今回は羽田から最初の目的地、Nashvilleを目指して出発です。

アメリカンな食事が待ち受けているのが分かっていますので(笑)、出国前最後の食事はちらし寿司に天ぷらで!

途中飛行機をAtlantaで乗り換え

この辺は「○○ビル」地名が多いなあ

確か○○トンの「トン」は「-ton、-town」で、「町」「柵で囲った」みたいな意味で、
〇〇ビルはvillageと語源が同じで、フランス語系の地名でも多い、、、みたいな話だったっけ、、、みたいな事をボンヤリ考えながら(笑)

Nashvilleに到着しました。

我々楽器人的な感覚では、Nashvilleはやはり「Gibsonの町」。空港からそれは感じられます。

そして、Martinの大きな看板も!

って、、、Martin!?!?

Martinはナッシュビルじゃなくないですか?

まあいいか(笑)

今回は日本を4日夕刻に出発し、日付変更線を越えNashvilleにほぼ出発と変わらない4日の夕刻に到着する、という便でした。
なので、着日はホテルにチェックインして寝るだけ。

後でこのスケジュールはとても良い結果を生むことになります。

空港でバタバタしてホテル着は結構遅くなってしまったので、閉まっているレストランも多く、とりあえずバーガーを食べて早めに休むことにしました。

軽く、と思ってのバーガーチョイスでしたが、軽くなかったw

久々の買い付けはナッシュビルのビンテージ専門店から

実は今回の旅は、途中買い付けた楽器を積んで、ロングドライブの予定があります。
そこでいつもよりデカい車を借りました。

ドドン!!!

ヤバく無いですか?(笑)デカすぎ
もしかしたら私が意外に小さかっただけかもしれませんが、

5.6リッターV8エンジンは実に400馬力!

ビッグトルクで結構走りやすいですが、アクセル踏むと「グロロロロロロロ~」って言います(笑)

素敵な個人店や、

良い雰囲気のところを経由して回りつつ、

日本のビンテージファンにも有名なCarter Vintage Guitarsを訪ねました。

実は、この日9月5日は、9月の第一月曜日、、、そうLabor Day、労働者の日です。
つまり殆どのお店は休日。

・・・だったのですが、なんとCarter Vintage Guitarsさん、
我々の買い付けの為だけに店のカギを開けてくれ、店内を私達だけで見れるようにしてくれたのです。
こんな事ってあります!?

本当にありがたい。。涙

私達だけなので、検品もゆっくり落ち着いて出来ました。

お陰様で、良いギターを沢山仕入れる事が出来ました。

という事でNashvilleでの買い付けは大成功。
幸先の良いスタートです。

いよいよ長距離ドライブ


翌日は移動日。

買い付けたギターを積んで、Nashvilleからダラスまでロングドライブです。

以前、デンバーからダラスまで885マイル(1424.26944キロ)のロングドライブを経験しているとはいえ、それでも1000キロを優に超える長距離(最終的に道のりとして車のメーターで1100キロほどになりました)ですから、1日で移動するには結構大変ですし、一番の敵は眠気。

ブログ冒頭で、飛行機が夕方着だった事を書きましたが、ここでこれが大きく関わってきました。

我々の買い付け出張は、日本を朝出発し同日の朝現地着、というスケジュールが多いんです。
つまり、身体的には夜を迎えているタイミングで現地朝着、という事なので、初日の午後 脳が溶ける程眠くなり

  • 結果その夜は早く(というか夕刻過ぎに)ホテルでうっかり寝てしまい
  • 早く寝た分深夜2時~3時に目が覚めてしまい
  • そこから朝まで眠れず
  • 翌日日中ずっと眠い

という、時差ボケまっしぐらパターンにハマります。

今回は夕方現地着だったので、飛行機で身体的に夜を迎えている時間映画を見て過ごす事で、到着して疲れて眠いタイミングが現地でも夜、そのままゆっくりホテルで朝まで眠れば、時差ボケはゼロ。

そのおかげでロングドライブも眠気ゼロ!

加えてトルクたっぷりのV8エンジンに、ルシ駒のエンジンは日本に無い巨大なMONSTER!

途中Memphisで昼食を取りつつ

買い付けの旅はダラスへと続きます。。。

後編はDallas!
お楽しみに!!
ルシアー駒木でした

ルシアー駒木プロフィール

テクニカルチーフとして島村楽器のギターリペア工房に勤務。

アーティスト用・雑誌掲載用などオーダーメイドでの楽器製作を行なってきたキャリアを活かし、お客様の楽器の修理・改造業務を主としながら、海外への買い付け業務や楽器開発協力、世界各国の工場で技術指導も行う。
その実力はアメリカやスウェーデンをはじめとした海外のアーティストから、スペインの伝統的なギター製作現場まで高い信頼を得るほど。

修理・改造業務の他、エレクトリックギターやベース、アコースティックギターの入門書やメンテナンスDVDへの解説出演、ラジオ「SAME’SBAR」への出演など、広い活動の場を持つ。

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