こだわりは細かな道具にも|ルシアー駒木のギターよもやま話 その40

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こだわりは細かな道具にも|ルシアー駒木のギターよもやま話 その40

記事中に掲載されている価格・税表記および仕様等は予告なく変更することがあります。

皆さまこんにちは!!

ドリルの回転する様子を何時間でも眺めていられる

ルシアー駒木です

過去、様々な記事をご覧いただいてきたルシ駒ですが、

ちょっと視点を変えたものも紹介したいと思います。

よく「拘りの道具」ってありますよね。職人なら誰しも工具への拘りってあるものです。もちろん私も例えば

これとか

これとか、

ある訳です。

ですが、こういった「普通の日常生活では使わない特殊な道具」が拘りなのは、技術者としてはある意味当たり前ですよね。

そうではなくて、「日曜大工でも良く使うような日常的な道具」にこそ、実は拘りを持っていたりするんです。

今日はそんなものをお見せしましょう。

ルシ駒は、こんな場所

によく行ったりします(笑)

結構行くので、今ではこんな入り口

から会場入りしたりできちゃうくらい、その位よく行っています(笑)

そうしてまだ見ぬ道具達と出会っていくのです。

そんな中、最近もルシ駒イチオシの道具をまた新たに導入する事にしました。

え?何かって??

通常、木の表面を削って綺麗に仕上げたい時、紙やすり使いますよね。一般的な道具です。

こんな感じのやつ

工房でも色々な荒さ・種類のものを使います。

このサンドペーパー作業をよりクオリティの高い仕上げにすべく、導入したのが今回ご紹介するものです。

さて、工房に届いたようですよ~

早速開けてみましょう。

どれどれ

下までぎっしり

とりあえず出してみましょうね!

出てきたのは

スーパーアシレックス!!!

中を見てみましょう。

わくわくします

この道具、写真を撮ってみても、、、

表面の違いは殆ど見えない位の微妙なもの。

光を当てて接写モードにしてみると、、、

ようやく表面のケバケバ感の違いが見えます。

ここで登場はこの穴だらけのスポンジ。

写真で見ても特別な要素は見えないかもしれませんが、、、

本体にそっと触れさせてみると、、、、

なんと!!

それだけでくっついてしまいました!

これは優れもの!!

何回でも付け直せます。

改めて、ちゃんと位置を合わせてくっ付けます。

普通のサンドペーペーは、当たり前なのですが「ペーパー」なので、このようにクシャットすると

折れ曲がって皺になってしまいます

つまりこのような

角がある箇所をかけようとすると、皺になって

その皺が傷を入れてしまう事があります

ところがこのスーパーアシレックスは弾力があり、このようにクシャットしても、

殆ど折り目や皺が寄りません

その為、角を作業しても不要な傷をつける事がないのです。

お客さまに「ルシ駒さんの仕上がりはとても綺麗ですね」とお褒めの言葉を頂戴するのですが、

いやいや、勿論私の心が綺麗だから、というのは改めて言うまでも無いのですが、

このような素晴らしい道具に支えられてこその作業なんです!

仕上がりの良さを体感したいそこの貴方!!

今すぐ愛器を持って島村楽器へGo!!

ルシアー駒木でした

ルシアー駒木プロフィール

テクニカルチーフとして島村楽器のギターリペア工房に勤務。

アーティスト用・雑誌掲載用などオーダーメイドでの楽器製作を行なってきたキャリアを活かし、お客様の楽器の修理・改造業務を主としながら、海外への買い付け業務や楽器開発協力、世界各国の工場で技術指導も行う。
その実力はアメリカやスウェーデンをはじめとした海外のアーティストから、スペインの伝統的なギター製作現場まで高い信頼を得るほど。

修理・改造業務の他、エレクトリックギターやベース、アコースティックギターの入門書やメンテナンスDVDへの解説出演、ラジオ「SAME’SBAR」への出演など、広い活動の場を持つ。

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