珍しい箇所のネック折れ|ルシアー駒木のギターよもやま話 その15

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珍しい箇所のネック折れ|ルシアー駒木のギターよもやま話 その15

記事中に掲載されている価格・税表記および仕様等は予告なく変更することがあります。

皆様こんにちは!!
一段と寒さが厳しくなってきましたが、
それと比例して美味しくなる鍋物が大好き

ルシアー駒木(コマキ)です。

配線関係の記事やお客様来訪記事は、おかげさまで色々な方から感想を頂きました。
好評の配線関係をまた書こうかな・・・

・・・と思っていた矢先に、緊急入院となったギターがあります。
これがまたなかなか凄いので、是非ご覧頂きたいと思います。

届いた楽器のチェックをと思ったら・・・あれ!?

ケースに大きな穴が開いているじゃないですか!!

これは心配・・・

中の楽器は一見すると大丈夫そうですが

ああっ W(*。*)W !!!


ネックに大きな割れが!!

色々な角度から見てみると複雑にヒビが入っています。

なんと指板面にもヒビが・・・

そのせいでフレットまで浮いてしまっています。


これはどうやらネック材深部まで完全に折れてしまっていそうです。

こうなると単に接着するだけでは再発してしまう恐れがあります。

うむむ・・・
考えるんだ!ルシアー駒木!!

よし!!

修理イメージが涌きましたよ

早速取り掛かりましょう。

これは大手術になるのが現時点で予測出来ますし、
きちんと症状を把握する為にも、まず邪魔なパーツ等を外してしまいましょう。

気になるのは指板面まで割れている事。
フレットも浮いていますし、これはフレットも全て抜いて確かめてみるしかなさそうです。

すると・・・やっぱり
指板もどうやらネック折れ部分付近で接着面が剥がれる様にして折れているようで、
見事なまでに段差が付いています。

隙間分かりますか??

これはますます割れの全容をしっかり把握してから接着に入らなければ危険です。

そこで塗装も剥がして割れを確認する事にします。
ウレタン系の塗料が使われていますので、ドライヤーの熱で軟らかくしながらノミで剥がしていきます。

少しずつ見えてきました。

塗料を剥いでみると、割れが深い事が分かります。

作業性を良くする為にもう少し剥がす範囲を広げておきましょう。

ううむ
なかなか手ごわい修理になりそうです。
長丁場になりそうですから、今回は塗装を剥がしたところまでで・・・
・・・つまり実際にはまだ修理に入れていませんが(苦笑)
続きは次回のお楽しみ。

この楽器のご主人様はさぞやご心配でしょう。

でも大丈夫
ルシアー駒木にお任せを
大船に乗った気でいてくださいね!!
皆様もどんな修理をしていくのかお楽しみに。

ルシアー駒木(コマキ)でした!!

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ルシアー駒木プロフィール

テクニカルチーフとして島村楽器のギターリペア工房に勤務。

アーティスト用・雑誌掲載用などオーダーメイドでの楽器製作を行なってきたキャリアを活かし、お客様の楽器の修理・改造業務を主としながら、海外への買い付け業務や楽器開発協力、世界各国の工場で技術指導も行う。
その実力はアメリカやスウェーデンをはじめとした海外のアーティストから、スペインの伝統的なギター製作現場まで高い信頼を得るほど。

修理・改造業務の他、エレクトリックギターやベース、アコースティックギターの入門書やメンテナンスDVDへの解説出演、ラジオ「SAME’SBAR」への出演など、広い活動の場を持つ。

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