皆様こんにちは!石田でございます!
いよいよ夏真っ盛りの暑い日々が続いていますが、そんな天気にも負けない熱いギターが入荷してきました!
SCHECTER GUITER RESEARCH × CARBONDRY JAPAN “L-PT-AL-2H/R

オートバイや自動車等の内外装パーツからテーブル、チェア、アタッシュケースといった多岐にわたる製品を手掛ける愛知県のカーボンドライジャパン(CDJ)によるドライカーボンピックガード、ドライカーボンボディラッピングを採用した初のコンセプトモデル。
ベースモデルには1970年代よりSCHECTERのフラッグシップとして君臨する”PT”を採用しました。
常に新しいモデルを開発しているSCHECTERと他業種とのコラボレーションモデルです。
トップ・バック・サイド全てをドライカーボンでコーティング

特許技術「カーボンドライプロテック」により、ボディ全体をドライカーボンでコーティング。
カーボン仕上げと一口に言っても、カーボン柄のシートを張っただけの物から、炭素繊維を何層にも重ねた上からローラー等で樹脂を塗りこむ「ウェットカーボン」など、多岐にわたります。
それに対して本モデルに採用している「ドライカーボン」は、予め樹脂が含侵されている炭素繊維を使用し、それをオートグレーブと呼ばれる特殊な装置を持ちいて高圧・高熱で処理することにより、樹脂の割合を最低限に押さえ、より軽量かつ頑丈に仕上げる事が出来る手法で仕上げられています。
ドライカーボンは本来ならばF1カーやモトGPマシンのような極限の性能を求められる現場で使用されることが多く、今まで炭素繊維を樹脂で塗り固めるウエットカーボンを採用したエレキギターは存在していましたが、今回はCDJが持つ特許技術を用いたことで、トップバックのみならず、サイド、曲面までドライカーボンで覆った唯一無二のエレキギターが誕生しました。

更に今回はカーボンドライプロテックの自由度を活かすために、トップ・バックでカラーを塗り分けました。
コントラストにより、より美しさを増した仕上げをご覧ください。
ドライカーボン製ピックガードを採用

グロスフィニッシュで仕上げたボディとの対比でピックガードはマット仕上げにしました。
ルックスがゴージャスな綾織りを採用しています。
SCHECTER USA ピックアップ搭載

サウンドの要であるピックアップはUSA製のSUPER ROCK IIIを採用。
レスポンスに優れ、コイルタップによりハイパワーサウンドとシャープなシングルサウンドを両立できます。
TATSUTA製チタンプレート採用

ルックスのアクセントとする為、コントロールプレートにはチタン製のものを採用。
あえて無垢な仕上げのものを使用することで、プレイ時にも気を使わずに済むようにしました。
ゴトー製ハードウェア搭載
ブリッジはGTC101、ペグはSG360 MG-Tを採用。信頼の日本製パーツです。
畑精密工業製カスタムオーダーノブ搭載

コントロールノブは-HATA-でおなじみ、畑精密工業にこのモデルの為に新規デザインでオーダーしたものを採用。
先行して単品販売している「ピストンノブ」ですが、通常のノブよりも全高を少し低めにすることでPOTのシャフトが見え、溝が彫られたデザインと合わさることでエンジンのピストンのようなルックスとなります。
オートパーツで人気のあるカーボンとのマッチングを考えて企画しました。
ステンレスフレット採用

ドライカーボンコーティングによってかなりタイトなサウンドになるであろう予想だったので、指板はローズウッド、ボディ材はアルダーを採用しましたが、フレットに関してはジャンボサイズのステンレスを採用しました。
利便性を優先してのチョイスです。
指板のトップポジションはスタイリッシュさを求めて省いていますが、サイドポジションは蓄光のルミンレイを採用しています。
総評
SCHECTERの高精度な組み込みも相まって、非常にタイト且つロングサスティーンな仕上がりとなりました。
素体のPTは「テレキャスタータイプのハムバッカー搭載モデル」という、ある種トラディショナルなギターですが、ドライカーボンのコーティングでボディの鳴りを抑える事で、ダウンチューニングなどにも対応可能なモダンなスタイルにも対応可能に。
コイルタップOn/Offによる出力調整とスプリットトーンコントロールによるEQ調整でより幅広いジャンルで活躍する出来栄えとなりました。
ぜひ一度ご体感ください。
商品情報

メーカー | SCHECTER |
型名 | L-PT-AL-2H/R-CDJ |
販売価格 | (税込) ¥750,000 (税抜 ¥681,819) |
JANコード | 4518533040609 |

石田 純一プロフィール
ギター演奏はそこそこに機材いじり(改造、音作り)をメインに楽しむ学生時代を送り、機材好きが高じて、「いつの間にか楽器店の店員になっていた」インドア派。
入社後はPRS(Paul Reed Smith)現地工場でのPrivate Stockオーダーをはじめ、自身の経験を活かし、多彩なブランド・ジャンルでの楽器開発も手がけています。