皆様こんにちは!石田でございます!
梅雨も明けて暑さが本格的になってきた今日この頃。夏に負けないパワフルなベースをご紹介します。
SCHECTER L-S-PM-AS/R

「ひと味違うプレシジョンベース」というコンセプトで企画した1本。
ルックスも特徴的ですが、音にもこだわっています。
Seymour Duncan製ピックアップ

ピックアップにはSeymour Duncan SPB-1を搭載。
アルニコ5マグネットの、プレベらしいパワフルなサウンドが魅力のモデルです。
ここに、さらにダンカンのSMD-4Dをプラスで搭載。
Vol.44でも登場したこちらは「90年代のスティングレイを再現している」ということでセラミックマグネットによるクリアなサウンドが魅力。
P-Jピックアップレイアウトはよくありますが、Jを混ぜた時にP単体よりもパワーが落ち、なんとも中途半端なサウンドになって結局P単体しか使わない、という経験が非常に多かったので、単体での使用用途がより広いMMタイプのピックアップを追加してみました。
コントロール

ジャズベースのようなシンプルな2ボリューム1トーンに、トーンをスイッチPOTにすることでリアピックアップのシリーズ・パラレル切り替えを可能にしています。
通常はパワフルなハムバッカー、プルアップすることでスティングレイのようなパーカッシブなサウンドのパラレルが使えるのでスラップにもおすすめです。
導管を活かしたアッシュボディ

材料費の高騰と、まとまった量を仕入れるのが難しく、国産モデルでもどんどん姿を消しているアッシュボディを採用。
木の導管を完全には埋めずに凹凸を利用するTintフィニッシュによってCoolな印象に仕上がっています。
ジャズベースタイプのネック

プレシジョンベースは通常ナット幅42mm(一部40mmのモデルもあり)の太めのネックですが、ジャズベースからの持ち替えも考慮して、今回は38mmナットのネックを採用しています。
オリジナルハードウェア

質量多めのサドルを採用したブリッジ、逆巻仕様のペグなど弦を支えるハードウェアパーツにもこだわっています。

サウンドについて
個体差もあるとはいえ、今回完成した個体は何と5kg!ベースの場合重さは低音の豊かさだけでなくサスティーンや遠達性にも影響します。
武道館クラスのアーティストがこだわってあえて重い楽器を使用しているのもそれゆえ。非常に引き締まったサウンドとパワーを感じます。
通常のP-Hum状態は個人的にはピック弾きしたくなるようなゴリゴリした雰囲気を感じますが、リアをパラレルにしたクリアなサウンドはフィンガースタイルやスラップにピッタリかと。
適宜フロントとリアのバランスを調整すると、非常に幅広いジャンルをカバーできると思います。
商品情報

メーカー | SCHECTER |
型名 | L-S-PM-AS/R(VT) |
販売価格 | (税込) ¥198,000 (税抜 ¥180,000) |
JANコード | 4518533040265 |

石田 純一プロフィール
ギター演奏はそこそこに機材いじり(改造、音作り)をメインに楽しむ学生時代を送り、機材好きが高じて、「いつの間にか楽器店の店員になっていた」インドア派。
入社後はPRS(Paul Reed Smith)現地工場でのPrivate Stockオーダーをはじめ、自身の経験を活かし、多彩なブランド・ジャンルでの楽器開発も手がけています。