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マーシャルJCMサウンドを持ち歩こう!|ギターマニア石田純一の逸品入魂~気ままに想いを綴ります~Vol.46【エフェクター】

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マーシャルJCMサウンドを持ち歩こう!|ギターマニア石田純一の逸品入魂~気ままに想いを綴ります~Vol.46【エフェクター】

記事中に掲載されている価格・税表記および仕様等は予告なく変更することがあります。

皆様こんにちは!石田でございます!
今回は久しぶりにエフェクターをご紹介します。

Vol.27でも紹介した通り「Marshallサウンド」をこよなく愛する石田ですが、なかなか実機を実際に鳴らすのは難しいため普段はエフェクターやプラグインに頼っています。
なかでも「コンパクトエフェクター単体でマーシャルサウンドが手に入るモデルは何台あってもいい!」ということで今回はSoul Power Instruments以外にも依頼してみました。

SOUND FROG Sonicvein S


千葉県松戸市に居を構える個人ビルダー「SOUND FROG」によるオーバードライブペダルです。
「Sonicvein」というモデルは今までにもありましたが、今回島村楽器モデルを作るにあたって

  • アルミ削り出し筐体への変更
  • サウンドの再チューニング

を行っています。

より汎用性を求めて

オリジナルのSonicveinはディストーションにも分類できるほどハイゲインなモデルでした。
それはそれで使いやすいのですが、ローゲインでのニュアンス感や、ギターのボリュームを絞った際に音像がぼやける感触があったので、思い切って基本ゲインを落としています。

この辺りのさじ加減が非常に難しく、単純に既存モデルのパーツや定数を変更するのではなく、プロトモデルはイチから回路設計をして2回作り直していただきました。
結果として歪み具合はJCM800位に落ち着き、驚異的なローノイズとボリュームへの追従性の高さを手に入れました。

ルックスへの拘り


▲Sonicvein既存モデル

今回筐体も変更していますが、手間のかかる塗装を行っているため、非常に高級感のある艶やかなルックスに仕上がっています。
幾重にも塗り重ねている為、ギターの塗装のような質感です。

本体カラーはマーシャルのプレキシグラスを思わせるゴールドメタリックに厚みのあるクリアを重ねており、コントロールノブも同じくマーシャルタイプのものを使用しています。

LEDもマーシャルのパイロットランプのイメージでオレンジを使用しています。
LEDによるサウンドの変化も本当は語りたいところですが、あまりにもマニアック感が強いので割愛します...

サウンドについて


同じMarshall JCM系のペダル、かつ石田がプロデュースしたモデルということでSoul Power InstrumentsのPlanetariumとの違いが気になるところだと思います。

Planetariumはゲインの幅が広く、ブースターも内蔵していることもあり、より広くのジャンルに対応する優等生なペダルです。
音の傾向的にもハイミッド以上の高域が抜けてきます。

対してSonicvein Sはよりなローレンジでゴツゴツとした粗い歪みのペダルです。
低音の迫力もあり、すこしオールドスクールな印象。

両方を所有している方なら両方ともGainは低めに設定して直列につないでもらうとプレキシマーシャルのカスケード接続のような感じで遊べます。
繋ぐ順番で全然雰囲気が変わるのも面白いです。

もちろんTube Screamerや後日発売予定のSOUND FROGの別モデルなどと組み合わせていただくのもオススメです。
ぜひ色んな使い方を模索してみてください。

メーカーSOUND FROG
型名Sonicvein S
販売価格(税込) ¥39,800 (税抜 ¥36,182)
JANコード2370000589972

石田 純一プロフィール

ギター演奏はそこそこに機材いじり(改造、音作り)をメインに楽しむ学生時代を送り、機材好きが高じて、「いつの間にか楽器店の店員になっていた」インドア派。

入社後はPRS(Paul Reed Smith)現地工場でのPrivate Stockオーダーをはじめ、自身の経験を活かし、多彩なブランド・ジャンルでの楽器開発も手がけています。

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