皆様こんにちは!石田でございます!
今回は久しぶりにエフェクターをご紹介します。
Vol.27でも紹介した通り「Marshallサウンド」をこよなく愛する石田ですが、なかなか実機を実際に鳴らすのは難しいため普段はエフェクターやプラグインに頼っています。
なかでも「コンパクトエフェクター単体でマーシャルサウンドが手に入るモデルは何台あってもいい!」ということで今回はSoul Power Instruments以外にも依頼してみました。
SOUND FROG Sonicvein S
千葉県松戸市に居を構える個人ビルダー「SOUND FROG」によるオーバードライブペダルです。
「Sonicvein」というモデルは今までにもありましたが、今回島村楽器モデルを作るにあたって
- アルミ削り出し筐体への変更
- サウンドの再チューニング
を行っています。
より汎用性を求めて
オリジナルのSonicveinはディストーションにも分類できるほどハイゲインなモデルでした。
それはそれで使いやすいのですが、ローゲインでのニュアンス感や、ギターのボリュームを絞った際に音像がぼやける感触があったので、思い切って基本ゲインを落としています。
この辺りのさじ加減が非常に難しく、単純に既存モデルのパーツや定数を変更するのではなく、プロトモデルはイチから回路設計をして2回作り直していただきました。
結果として歪み具合はJCM800位に落ち着き、驚異的なローノイズとボリュームへの追従性の高さを手に入れました。
ルックスへの拘り
▲Sonicvein既存モデル
今回筐体も変更していますが、手間のかかる塗装を行っているため、非常に高級感のある艶やかなルックスに仕上がっています。
幾重にも塗り重ねている為、ギターの塗装のような質感です。
本体カラーはマーシャルのプレキシグラスを思わせるゴールドメタリックに厚みのあるクリアを重ねており、コントロールノブも同じくマーシャルタイプのものを使用しています。
LEDもマーシャルのパイロットランプのイメージでオレンジを使用しています。
LEDによるサウンドの変化も本当は語りたいところですが、あまりにもマニアック感が強いので割愛します...
サウンドについて
同じMarshall JCM系のペダル、かつ石田がプロデュースしたモデルということでSoul Power InstrumentsのPlanetariumとの違いが気になるところだと思います。
Planetariumはゲインの幅が広く、ブースターも内蔵していることもあり、より広くのジャンルに対応する優等生なペダルです。
音の傾向的にもハイミッド以上の高域が抜けてきます。
対してSonicvein Sはよりなローレンジでゴツゴツとした粗い歪みのペダルです。
低音の迫力もあり、すこしオールドスクールな印象。
両方を所有している方なら両方ともGainは低めに設定して直列につないでもらうとプレキシマーシャルのカスケード接続のような感じで遊べます。
繋ぐ順番で全然雰囲気が変わるのも面白いです。
もちろんTube Screamerや後日発売予定のSOUND FROGの別モデルなどと組み合わせていただくのもオススメです。
ぜひ色んな使い方を模索してみてください。
メーカー | SOUND FROG |
型名 | Sonicvein S |
販売価格 | (税込) ¥39,800 (税抜 ¥36,182) |
JANコード | 2370000589972 |

石田 純一プロフィール
ギター演奏はそこそこに機材いじり(改造、音作り)をメインに楽しむ学生時代を送り、機材好きが高じて、「いつの間にか楽器店の店員になっていた」インドア派。
入社後はPRS(Paul Reed Smith)現地工場でのPrivate Stockオーダーをはじめ、自身の経験を活かし、多彩なブランド・ジャンルでの楽器開発も手がけています。