皆様こんにちは!石田でございます!
一気に暑くなり、なかなか家から出るのがツラくなってきましたね...
今回は涼しい自宅での録音やセッションへの持ち出しに便利な小型ベースを企画してみたのでご紹介します。
一般的に小型=スケールが短くなると
- 弦の張りが弱くなるので不明瞭な音になる
- 低音が不足する
- 専用のハードウェアやピックアップを使用するので弾き心地がだいぶ違う
などの問題が出てきますが、今回のモデルはできるだけそんな要素を排除して可搬性や手軽さをプラスしています。
SCHECTER L-MSB-JB-AL/R Sonic Blue
ショートスケールの代表モデルであるムスタングベースをもとにしたオーダーモデル。弦長は約770mmです。
小ぶりで薄型のボディはそのまま活かしつつ、ところどころオリジナル要素を入れています。
ジャズベースタイプのピックアップ搭載
ムスタングベースというとプレベのピックアップを小さくしたような独特のタイプを搭載していることが多いのですが、今回のものはより汎用性を高めるために国産のジャズベースタイプを搭載しています。
フロント・リア両方で音を拾え、シンプルに出力も上がるので明瞭なサウンドが得られます。
シンプルなコントロール
ジャズベースでは通常フロント・リア両方のボリュームとマスタートーンを搭載していますが、本モデルはマスターボリュームとマスタートーンのシンプル仕様。
約38mmという超薄型ボディのためサイドジャック仕様にできず、ルックスや操作性などのバランスを取ってこのような方式を取りました。
トーンをプルアップすることによってピックアップがシリーズ配線に。プレベのようなパワフルなサウンドが得られます。
シンプルな仕様ではありますが、サウンドバリエーションは広げています。
ジャズベースタイプのスパイラルサドルブリッジ
こちらもムスタングベースでは大型の特殊なブリッジを使用することが多いですが、より汎用性の高いジャズベース・プレシジョンベース用のものをチョイス。
蓄光サイドマーカー採用
ライブやセッションでの使用も意識して視認性の高い蓄光タイプのサイドマーカーを搭載。
シェクターならではのダブルエンドピン
シェクターといえばこちら。
スタンドが無い状況でちょっとだけ立てかけておきたい、という時に転倒防止のために便利なダブルエンドピン仕様。
細かいですがコンポーネントらしさがあって気に入っている部分です。
サウンドインプレッション
まずは通常のジャズベースと比較してこのサイズ感。
ヘッド一個分くらい短くなるのでかなり可搬性は高くなります。
肝心のサウンドですが「意外と普通のジャズベースっぽい」というような感想です。
もちろん比較したら違いは分かるのですが、単品で聴いても「ハリが無いな」とか「低音が物足りないな」というような感じはしません。
音作りの工夫で十分カバーできる範囲なので、当初の目的である宅録用の手軽さや可搬性をアップというところは達成できました。
何と言っても軽いのが良いですね。
約3.6kgとストラトくらいの重量です。
手ごろさからは想像できないしっかりとしたサウンドをぜひご体感ください。
商品情報
メーカー | SCHECTER |
型名 | L-MSB-JB-AL/R |
販売価格 | (税込) ¥178,000 (税抜 ¥161,819) |
JANコード | 4518533039474 |

石田 純一プロフィール
ギター演奏はそこそこに機材いじり(改造、音作り)をメインに楽しむ学生時代を送り、機材好きが高じて、「いつの間にか楽器店の店員になっていた」インドア派。
入社後はPRS(Paul Reed Smith)現地工場でのPrivate Stockオーダーをはじめ、自身の経験を活かし、多彩なブランド・ジャンルでの楽器開発も手がけています。