皆様こんにちは。
今回は幻想的なルックスが魅力的な、とあるエレキギターを紹介いたします。
※ご紹介する商品は店頭でも販売中のため、既に販売済みの場合がございます。予めご了承くださいませ。
Kz One Bolt-on 22
神奈川県は逗子市に居を構えるKz Guitar Works(以下ケイズギター)、QueenのBrian Mayにギターを提供している事でも知られ、氏の愛器である”Red Special”からインスパイアされたオリジナルモデル、Kz Oneがフラッグシップとなっています。
そんなケイズギターとは、代表の伊集院氏が町田市出身であることもあって以前より親しくさせて頂いているのですが、たびたび特殊な仕様のカスタムモデルを製作頂いています。
今回はケイズギターとしても初めての試みとなる偏光塗料の代名詞的存在、「マジョーラ」を使用し、特別な1本を仕上げて頂きました。

偏光塗料「マジョーラ」をケイズギターで初めて採用
マジョーラというカラーについてはハードロックがお好きな方や、車やバイクがお好きな方はご存知だと思うのですが、見る角度によってガラッと色味が変わる為大変魅力的です。
色の種類も非常に多く、塗り重ねれば塗り重ねるほど激しい色の変化が楽しめるという特殊な塗料なのですが、ひとつ欠点があります。
・・・・・大変お高いのです。ギター1本を塗る為に必要な原液の量でなんと数万円!しかも節約しながら塗装しようとすると上手く偏光してくれないのでたっぷり使用する必要があるそうです。


今回ケイズギターで仕入れたのは上記のカラー。サンプルを作って頂き、イメージしながらどれをギターに使用するか悩んだ結果・・・、なんと2種類を採用することにしました。

ギターのトップ面とバック面は違うマジョーラを採用しつつ、境目はシルバーのラインを引くことでメリハリのあるルックスになりました。実はボディの塗装が終わった段階で見せて頂いたのですが、


この状態ですでにかっこいい!最後の仕上げとしてピックガードの選定をしました。



せっかくの特別な1本なので、まず一般的には見かけないピックガードカラーで、ということでパープルパール柄のピックガードに決定。そして完成したのが今回の1本です。

トップにはアンドロメダを使用。マジョーラの中でも屈指の人気を誇る、青~緑~紫に変化するカラーです。

バックにはプレアデスIIを使用。正面からみるとアンドロメダと変わりませんが、こちらは青~赤~紫に変化します。
伝統的な扱いやすいスペック
肝心のギター本体の性能ですが、今までセットネック仕様のモデルをメインに製造していたケイズギターが、よりトラディショナルなボルトオンネック、シンクロトレモロ搭載のモデルに着手した第一弾であり、逗子工房内での製造ながらも生産効率を高める事で手に取りやすい価格になりました。
なおかつボルトオン構造特有のレスポンスの良さ、ストレートなサウンドを活かしてピックアップやハードウェアを工夫している1本です。
ポピュラーなストラト系の操作感ながら、ケイズならではの弾き心地、サウンドバリエーションが楽しめる万能モデル。
今回紹介したマジョーラカラーのもの以外にもラインナップがございますので是非一度お試しください。
ケイズギターさんは距離が近い事もあり今後も色々な企画を一緒にやっていこうと思っています。ぜひぜひお楽しみに。

石田 純一プロフィール
ギター演奏はそこそこに機材いじり(改造、音作り)をメインに楽しむ学生時代を送り、機材好きが高じて、「いつの間にか楽器店の店員になっていた」インドア派。
入社後はPRS(Paul Reed Smith)現地工場でのPrivate Stockオーダーをはじめ、自身の経験を活かし、多彩なブランド・ジャンルでの楽器開発も手がけています。