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ギターマニア石田純一の逸品入魂~気ままに想いを綴ります~Vol.3“SCHECTERプロデュース商品のご紹介②”

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ギターマニア石田純一の逸品入魂~気ままに想いを綴ります~Vol.3“SCHECTERプロデュース商品のご紹介②”

記事中に掲載されている価格・税表記および仕様等は予告なく変更することがあります。

ギターマニア石田純一の逸品入魂~気ままに想いを綴ります~Vol.3では、過去に町田店のシマブロにて掲載していた“【オリジナルモデル第二弾】SCHECTER×島村楽器コラボモデル完成!”を改めてお送りいたします。

ご紹介する商品は既に販売済みの場合がございます。
予めご了承くださいませ。

お客様からのご要望、スタッフの意見を取り入れハイクオリティなオリジナルモデルが完成しました!


1970年代にリペアショップからスタートし、大手ブランドにボディやネック、パーツ類の供給でその地位を確立、今では世界的に主要なギターブランドの一つとなったSCHECTER GUITAR RESEARCH。

ミーナ町田店でも最上位の人気を誇るブランドですが、その中でも圧倒的な人気を誇るアメリカンシリーズ(というシリーズ名ですが基本的に国産です)の2本柱、SD(South Dakota)、NV(Nevada)をアレンジし、魅力的なモデルをプロデュース致しました。

ルックス、演奏性両面でコダワリを詰め込んだ2モデルをご覧ください。

従来製品とのおおまかな違い

SD、NVそれぞれの魅力的な要素は残しつつ、両モデルが誕生した1990年代とは様変わりしている現代の音楽シーンに合わせて細かな変更を行っています。

ルックスのトータルコーディネート


L-SD
ゴージャスなブラックピックガードにブラックのハードウェアを合わせ、シックに仕上げました。

SDシリーズのエッジ感あるボディシェイプはそのままに、ラミネイトのメイプル材を貼らずにアッシュボディとすることでサウンド的にもルックス的にもCoolな印象です。

L-NV
ボディ~ネック~ヘッドまで覆うべっ甲柄のバインディングが一番のポイントですが、ネック裏までブラックにペイントした本器はGibson Les Paul Customの「黒の麗人」と呼ばれる美しさをDinkyスタイルに落とし込んだような解釈で企画しています。

ブリッジ


L-SD
激しいアーミングを考えれば従来のロック式ブリッジの方が有利であるのは事実です。

ですが、曲間で大幅にチューニングを変えることはないにしても6弦だけドロップさせてKeyを変える、というのは多くのプレイヤーが現場で行うはず。
過去にはそのためにEVH D-Tunerを初期搭載したモデルもリリースされていましたが、使用にはそれなりに知識と調整技術が必要です。

今回のコラボモデルではGotoh製シンクロブリッジをベタ付けで搭載。少々のチューニング変更であればその場で行えるようにしているほか、フローティングトレモロでないことでサウンドにコシが生まれています。

L-NV
ラウドジャンルで定番となっているHipshot製のフィクスドブリッジを採用。
適度な重量と硬さを持つブリッジは明瞭かつタイトなサウンドに貢献します。

煌びやかなゴールドパーツで、ルックス面でのアクセントにもなっています。

フィンガーロックペグ


シンクロブリッジの安定性を高めるためにペグにはロック式タイプを採用。

Gotoh MG-Tペグは従来のマグナムロックと違いペグ裏のサムナットによる固定なので弦交換も容易です。
「弦交換が容易=誰でも同じクオリティで弦が固定できる」というのがフィンガーロックペグの最大の長所だと考えています。

ブリッジとペグが良質な国産パーツであり、ナット加工や各部の調整が国内の職人による高精度なものであることによりアームを使った際のチューニングの狂いも最小限に抑えられます。

モデルごとのピックアップレイアウト


L-SD
ベースモデルであるSD-2-24同様のシェクターオリジナルピックアップによるHSHレイアウトを継承。
ミニスイッチにより即座に3Sレイアウトへの切り替えも可能で、幅広いジャンルに対応可能です。

マッシブな印象を与えるブラックパールピックガードとのルックス面でのマッチングもポイントです。

L-NV
Seymour Duncan SH-2n(Jazz Model)&TB-5(Custom)をカバードでダイレクトマウント。
PAF系モデルよりも少し出力を落とし、ニュアンスを出しやすいフロントと、明瞭でブリッジミュートの刻みも軽快なセラミックマグネットのリアのコンビネーションは企画をした石田のお気に入りのコンビネーションでもあり、コイルタップした際にも使いやすいサウンドです。

全体をゴールドパーツで統一するためにあえてシェクターのピックアップを採用していませんが、結果としてサウンドバランスも従来のモデルとはガラッと変えることに成功しました。

アッシュの導管を活かしたサテンフィニッシュ


軽量なアッシュの導管を埋めずに着色したTintフィニッシュを採用。
見方によってエキゾチックに、はたまた素朴な印象も与えるアッシュの木目をより魅力的に仕上げました。

一本一本まるで違う表情を見せるので個体でお好みのものを探してみて下さい。

ポジションマークの変更


従来のモデルでは6.5mmのドットポジションですが、今回のモデルではSDは4mmの小さめのポジションマークを採用し、12フレットで左右に分かれるオフセットポジションとしました。
エボニー指板のスマートなイメージにマッチさせています。

NVは大きめのブロックマーカーを採用。
レスポールカスタムのような高級感を演出しました。

更にサイドポジションは蓄光素材であるLuminrayを採用。
暗いステージでも視認性抜群です。

とくにL-NVはせっかくのべっ甲バインディングで視認性を損なわないよう工夫しました。

石田 純一プロフィール

ギター演奏はそこそこに機材いじり(改造、音作り)をメインに楽しむ学生時代を送り、機材好きが高じて、「いつの間にか楽器店の店員になっていた」インドア派。

入社後はPRS(Paul Reed Smith)現地工場でのPrivate Stockオーダーをはじめ、自身の経験を活かし、多彩なブランド・ジャンルでの楽器開発も手がけています。

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