ギタセレをご覧の皆様、こんにちは。
島村楽器でアコースティックギターのバイヤーを務めております、古川(ふるかわ)です。
この連載「銘器探訪」では、ただ高価なギターをご紹介するのではなく、「誰が」「どんな想いで」作った一本なのかという背景まで含めてお届けいたします。
今回の主役は、国産アコースティックギターの歴史を語るうえで外すことのできない人物――
K.Yairi(ヤイリギター)の“生きる伝説” マスタークラフトマン 小池 健司(こいけ けんじ) 氏
2026年現在も現役で製作を続け、入社から60年以上という驚異的なキャリアを持つ小池氏。
その個人製作ライン 「By Ken(バイ ケン)」 の最新作が、今回 2本だけ 特別入荷しました。
- By-Ken #381:屋久杉トップ × フレイム・トチ/74オリジナルボディ
- By-Ken #382:アディロンダック × ブラジリアンローズ/LO(エルオー)ボディ
いずれも、スペック表だけでは絶対に伝わらない“音の説得力”と“物語”を宿した一本です。
ルシアープロフィール:小池 健司 氏(K.Yairi / By Ken)
小池健司(こいけ けんじ)氏は、K.Yairi の歴史そのものを体現するマスタークラフトマンです。
2026年現在も現役で製作を続けており、入社から60年以上のキャリアを誇る「伝説の職人」として知られています。

1963年、ヤイリギター創業者・矢入一男氏に招かれる形で入社。
まだ草創期にあった工房で、矢入氏の右腕として、木工・設計・塗装・仕上げといったギター製作の全工程を一から叩き込まれました。
この徹底した分析と探究心が、その後の K.Yairi の設計思想と品質の礎になりました。
2000年代以降はカスタムショップの中核として、個人製作ライン「By Ken」を立ち上げ・確立。
設計~木材選定~加工~組み込み~塗装~最終セットアップに至るまで、ほぼすべての工程を一人で完結させるスタイルを貫いています。
2025年5月時点でシリアルは #370番台 に達しており、2026年現在はヤイリギターの最高顧問かつマスタークラフトマンとして、ブランドの技術と精神の両輪を支え続けています。
「木」との対話と、新しい音への探究心。小池氏は、何よりも木材そのものと向き合う姿勢を大切にしています。
数十年寝かせた希少なハカランダ(ブラジリアン・ローズウッド)や、日本の伝統材である和材など、一見「変則的」に見える材料にも積極的に挑戦し、そこから生まれる新しい響きを確かめてきました。
一本ごとに木の「声」を聴き、その個性を最大限に引き出すために設計や厚み取りを変えていく――
そうしたアプローチが、“By Ken サウンド”の唯一無二さをかたちづくっています。
生涯現役という生き方。80歳を超えた今も、毎日工房に立ち、
「今日削るこの一本が、誰かの一生と付き合うかもしれない」
という意識でギターに向き合い続けています。
その背中は若手職人たちにとって大きな目標であり、メディアでも「匠の肖像」として紹介されるなど、日本を代表するギター製作家の一人として国内外から高く評価されています。
By-Ken #381
By-Ken #381 は、屋久杉トップ × フレイム・トチ・ボディ × ベネチアンカッタウェイという構成の一本です。
屋久杉特有の、弾き始めからある程度「鳴りがこなれた」ようなコンプレッション感と中域の密度に、トチの素直な立ち上がりと明瞭さが加わり、フィンガーでは空気感のあるサスティン、ピックでは中低域の腰を残しつつ輪郭のはっきりしたアタックが得られます。
トチ材を用いたオリジナルヘッド(表裏トチ貼り)+ Gotoh SGV510Z(CK)、トップを隠さないクリアピックガード、アバロン×モザイクのロゼッタ/パーフリングなど、材とラインの美しさを前面に出したまとめ方も印象的です。


| 項目 | 内容 |
|---|---|
| トップ | 屋久杉 |
| サイド&バック | フレイム・トチ |
| カッタウェイ | ベネチアン |
| ネック | マホガニー |
| 指板 | エボニー |
| 指板インレイ | スノーフレイクス |
| ブリッジ | エボニー(74オリジナル形状) |
| ピックガード | クリア |
| ヘッドプレート(表/裏) | トチ |
| ロゼッタ | 6mmアバロン/モザイク |
| バインディング | ローズウッド |
| パーフリング | アバロン/モザイク |
| ペグ | Gotoh SGV510Z(CK) |
| ナット幅 | 43mm |
| スケール | 645mm |
| ナット/サドル | ボーン |
| フィニッシュ | ラッカー |
| ラベル/認定書 | By-Ken ラベル/K.Yairi カスタムショップ認定書付属(シリアルNo.記載) |
| ハードケース | 岩本製ハードケース(K.Yairi カスタムショップ仕様) |
特徴・ディテール
屋久杉トップの“時間の深み”を感じるトーン
トップには、希少材として知られる屋久杉を採用しています。
スプルース系とは異なる、やや落ち着いた色味と年輪の表情が、ケースを開けた瞬間から特別な存在感を放ちます。
サウンド面では、新品でありながらすでに弾き込まれているような熟成感があり、立ち上がりは素直ながら、少し「間」を感じさせてからふわっと広がる中低域が印象的です。



フレイム・トチ・ボディとトチヘッドの統一感
サイド&バックおよびヘッドプレート(表裏)には、流れるような杢が美しいフレイム・トチを採用。
ライトの角度によって杢が波打つように見え、メイプルともローズとも異なる、どこか和楽器を連想させるような明るさと透明感を持っています。
屋久杉トップの落ち着いた表情と相まって、和とモダンが同居する独自の世界観を作り出しています。



ベネチアンカッタウェイ
緩やかな曲線が特徴的なベネチアンカッタウェイは、ハイポジションへのアクセス性を高めるだけでなく、ボディ全体のシルエットを柔らかくまとめる役割も果たしています。
バックストリップには「K・YAIRI」ロゴが入るなど小池氏らしいユーモラスを感じさせる仕様です。



オリジナルヘッド形状+トチ材プレート+Gotoh SGV510Z(CK)
ヘッドは小池氏らしいオリジナル形状。Yマークに屋久杉を使用するなど、シンプルな中にもラインの美しさが際立つデザインです。
ヘッドプレート(表/裏)にはボディと同じトチ材を用いることで、楽器全体としての統一感を高めています。
ペグには高精度で定評のある Gotoh SGV510Z(CK) を搭載し、滑らかな回転フィールと高いチューニング安定性を確保。
ヘッド周りのルックスと機能性の両面で、“実用に耐える芸術品”としての完成度を支えている部分です。



演奏性を重視したネックシェイプと43mmナット
ナット幅は43mm、スケールは645mmという、多くのプレイヤーが違和感なく持ち替えられる王道スペック。
ネックシェイプは厚すぎず薄すぎず、コードワークからフィンガーピッキングまで幅広いスタイルに対応します。
屋久杉トップ×トチボディという個性的な材構成でありながら、「弾きにくさ」を一切感じさせない自然な握り心地もこのモデルの魅力です。



アバロン+モザイクのロゼッタ&パーフリング
ロゼッタとパーフリングには、6mm幅のアバロンとモザイクパターンの組み合わせを採用しています。
屋久杉とトチというウッドの世界観に、アバロンのさりげない煌めきが加わることで、控えめながらもしっかりと“特別感”のあるルックスに仕上がっています。
近くで見るほど手仕事の細かさが伝わる、カスタムショップならではのディテールです。


外観美を損なわないクリアピックガード
ピックガードには、ルックス面への影響を最小限に抑えたクリアタイプを採用しています。
屋久杉トップとトチ材の表情を隠さず、木目をそのまま楽しめる一方で、しっかりとトップを保護してくれる仕様です。
存在を主張しすぎない透明なガードによって、外観の美しさを損なうことなく、実用性も両立した“洗練されたピックガード”に仕上がっています。


74オリジナル形状ブリッジ
ボディとブリッジには「74オリジナル形状」と呼ばれるデザインを採用。
過度な主張はせず、しかしエッジの処理やラインに小池氏らしい個性がにじむ、静かな存在感を放っています。



By-Ken ラベルとカスタムショップ認定書
サウンドホール内には、「By Ken」 シリーズを示す専用ラベルが貼付されています。
手書きでシリアルナンバーが記されており、一本ごとに小池氏の手を経て仕上げられたことを示す“署名”のような存在です。
さらに本モデルには、K.Yairi カスタムショップ発行の認定書も付属しており、どの職人の手によって、どのような仕様で作られた一本なのかを公式に証明してくれます。
長く所有していくうえでの安心感はもちろん、将来的にギターの来歴を語るうえでも大きな意味を持つドキュメントです。


岩本製ハードケース:保管・運搬を支える“もうひとつの銘品”
付属のハードケースは、国内でも評価の高い岩本製ハードケース。
堅牢な外装と精度の高いフィッティングで、持ち運び時の衝撃からボディをしっかり保護てくれます。
K.Yairi カスタムショップモデルにふさわしい上質な内装と仕立てで、楽器本体の価値をトータルで守ってくれる“もうひとつの銘品”と言えるケースです。


バイヤー古川のコメント

屋久杉トップにフレイム・トチという“通好み”な組み合わせですが、弾いてみると意外なほど素直で使いやすい一本です。
屋久杉らしい、最初から少しこなれたようなコンプレッション感と中域の密度に、トチの反応の良さが乗るおかげで、フィンガーでは軽く触っても音が痩せず、コードでもローミッドが暴れません。
見た目はかなり個性的なのに、音はいい意味で「何でもこなせる真面目な子」という印象で、ソロとバッキングを一本で行き来したい方にはかなりハマると思います。
トチヘッドやクリアピックガード、アバロンのあしらいも含めて、派手というより“じわっと格好いい”タイプですね。
By-Ken #382
By-Ken #382 は、LOボディ(K.Yairi オリジナルシェイプ) × アディロンダック・スプルース × ブラジリアン・ローズウッドというフラッグシップ仕様のモデルです。
ドレッドノートを約 85% に落とし込んだ LO シェイプにより、ローミッドの量感をある程度維持しながらも、低域のディケイが整理され、アンサンブル内での収まりが良いキャラクターになっています。
アディロンはヘッドルームが広く、強いアタックでも潰れにくい材で、ブラジリアン・ローズウッドがローミッド〜ローハイをしっかり支えることで、ソロでもコードでも音像が平坦になりにくいのが特徴です。
ヴァーティカルロゴのブラジリアンヘッド、コア&アバロン&和紙によるロゼッタ/バインディング、“鶴亀”インレイ、緩やかなオリジナル・アームレスト、クリアピックガードといった要素は、実用性と象徴性を高いレベルで共存させた設計と言えます。


| 項目 | 内容 |
|---|---|
| モデル | LO(K.Yairi オリジナルボディ形状) |
| トップ | アディロンダック・スプルース |
| サイド&バック | ブラジリアン・ローズウッド |
| アームレスト | オリジナル・アームレスト |
| ネック | ホンジュラス・マホガニー |
| 指板 | エボニー |
| 指板インレイ | オリジナル・インレイ |
| ブリッジ | エボニー(LOオリジナル形状) |
| ヘッドプレート(表/裏) | ブラジリアン・ローズウッド |
| ヘッドロゴ | ヴァーティカル・ロゴ(縦配置) |
| ヘッドバインディング | ハワイアン・コア |
| ロゼッタ | 6mmアバロン/和紙/モザイク |
| トップバインディング | フレイム・ハワイアン・コア |
| トップパーフリング | アバロン/和紙 |
| ペグ | Gotoh SGV510Z(GG) |
| ナット幅 | 43mm |
| スケール | 645mm |
| ナット/サドル | ボーン |
| フィニッシュ | ラッカー |
| ラベル/認定書 | By-Ken ラベル/K.Yairi カスタムショップ認定書付属(シリアルNo.記載) |
| ハードケース | 岩本製ハードケース(K.Yairi カスタムショップ仕様) |
特徴・ディテール
アディロンダック・スプルーストップの伸びと反応性
トップには、ヴィンテージ・マーティンなどでもおなじみの銘材、アディロンダック・スプルースを採用しています。
ピッキングに対する反応が非常に速く、アタックの輪郭がくっきりと立ち上がる一方で、ロングトーンにかけては一本筋の通った伸び方を見せてくれるトップです。
新品時はややタイトで硬質な印象もありますが、弾き込むほどにトップ全体がほぐれていき、解像度を保ったまま、ふくよかさと粘りが増していく“育てがいのある材”と言えます。
LOボディとの組み合わせにより、輪郭のはっきりしたアタックと豊かなサスティンを両立したキャラクターに仕上がっています。



ブラジリアン・ローズウッドボディの奥行きと存在感
サイド&バックには、ギター用材として最高峰とされるブラジリアン・ローズウッドを採用。
深い色調とうねるような木目が視覚的なインパクトを与えるだけでなく、サウンド面でも低音の重厚感と奥行き、中域の太さと厚み、高域の艶やかな倍音といった“立体的な鳴り”を生み出す源になっています。
アディロンダック・トップとの組み合わせにより、フラッグシップらしいスケール感とレンジの広さを備えたサウンドキャラクターとなっており、ソロからバンドアンサンブルまで幅広い場面で存在感を発揮します。



ブラジリアン・ヘッド&ヴァーティカルロゴの風格
ヘッドプレート(表/裏)にもボディと同じブラジリアン・ローズウッドを用いることで、楽器全体としての材の統一感と高級感を強く打ち出しています。
ロゴはヘッドに対して縦方向に配置されたヴァーティカル・ロゴを採用。クラシカルでありながらモダンな雰囲気も併せ持つデザインで、ブラジリアンの深い色味と相まって“フラッグシップ機”としての風格を感じさせてくれます。
ヘッド周囲を囲むハワイアン・コアのバインディングが、ブラジリアンの濃色とのコントラストを生み、ヘッド全体の佇まいをキリッと引き締めています。



ホンジュラス・マホガニーネックと自然なグリップ感
ネック材には、上質なホンジュラス・マホガニーを採用。適度な剛性としなやかさを兼ね備え、ネック全体で均一に振動する一体感のある鳴りを支えています。
ナット幅は43mm、スケールは645mmという王道スペックで、厚みやテーパーの取り方によってローコードからハイポジションまでスムーズに移行できる自然な握り心地を目指した設計です。


“鶴亀”インレイの象徴的な意匠
指板には漆黒のエボニーを採用し、その上に鶴と亀をモチーフにしたオリジナル・インレイをレイアウトしています。
鶴は「千年」、亀は「万年」を表す縁起物として古くから親しまれており、長寿や末永い繁栄を願う意味が込められた組み合わせです。
ブラジリアン・ローズウッドやコアなど周囲の材との調和の中で、過度に派手になりすぎることなく、「控えめな華やかさ」と「縁起の良さ」を同時に感じさせるデザインとなっています。



アバロン×和紙×モザイクで構成されたロゼッタ
ロゼッタには、6mm幅のアバロンに和紙とモザイクパターンを組み合わせた、非常に独創的な構成を採用しています。
アバロンの煌めきに、和紙特有の柔らかな質感と繊維感が加わることで、一見華やかでありながら、どこか「和」の落ち着きを感じさせるといった、静かな存在感を持ったロゼッタになっています。
装飾性と上品さのバランスが非常に秀逸です。


外観を損なわないクリアピックガード
トップの表情を隠さないクリアタイプのピックガードが装備されています。
アディロンダック・スプルーストップとロゼッタまわりの繊細な意匠をそのまま見せつつ、演奏時のピッキングからトップをしっかりと保護する仕様です。
存在感を主張しすぎない透明なガードによって、外観の美しさを損なうことなく、実用性もきちんと両立した“洗練されたピックガード”に仕上がっています。


コアと和紙が織りなすバインディング&パーフリング
トップバインディングには表情豊かなフレイム・ハワイアン・コアを採用し、トップパーフリングにはロゼッタと同じくアバロン/和紙を用いています。
コアの温かみある色味とフィギュア、アバロンの光の反射、和紙のマットで柔らかな表情が組み合わさることで、「木材」と「装飾」が違和感なく溶け合った、K.Yairi らしい世界観を作り上げています。
全体としては派手すぎないものの、近距離で眺めると“明らかに手のかかった一本”であることが伝わる、上質なディテールです。



エボニー製LOオリジナルブリッジ
ブリッジには、LOボディ専用にデザインされたエボニー製「LOオリジナル形状」ブリッジを採用しています。
ボディシェイプとの一体感を意識したライン取りで、LOボディの曲線に自然に寄り添うようなシルエットになっており、見た目としても違和感のないまとまりを生んでいます。


オリジナル・アームレスト
ボディトップの右腕が触れる位置には、オリジナル・アームレストを採用しています。
段差やエッジ感を極力抑えた、非常に緩やかな曲線による柔らかい仕上げになっており、長時間の演奏でも腕への当たりが優しく感じられます。
トップの振動を妨げにくい形状にまとめられているため、プレイアビリティとサウンドの両面でメリットのあるパーツです。


By-Ken ラベルとカスタムショップ認定書
サウンドホール内には、「By Ken」シリーズ専用ラベルが貼付されており、手書きでシリアルナンバーが記されています。
これは一本ごとに小池氏の手を経て完成したことを示す“署名”のような存在であり、ギターの来歴を物語る重要な要素です。
さらに本モデルには、K.Yairi カスタムショップ発行の認定書が付属します。
どの職人によって・どのような仕様で製作された一本なのかを公式に証明するドキュメントであり、長く所有していくうえでの安心感はもちろん、将来的な資産価値という観点からも大きな意味を持ちます。


岩本製ハードケース:フラッグシップにふさわしい保護性能
付属ケースには、国内でも評価の高い岩本製ハードケースを採用しています。
堅牢な外装と精度の高いフィッティングにより、持ち運び時の衝撃からボディをしっかり保護、自宅保管時にも、温度・湿度変化の影響を受けにくい環境をサポートしてくれます。
K.Yairi カスタムショップモデルにふさわしい上質な内装と仕立てで、楽器本体の価値をトータルで守る“もうひとつの銘品”と言えるケースです。フラッグシップとして安心して任せられるパッケージになっています。


バイヤー古川のコメント

スペックだけ見ると身構えてしまうようなフラッグシップですが、実際に構えると「これ、普段から一番使うやつだな」と素直に思わせてくれるギターです。
LO ボディのおかげでドレッドほど大きく感じないのに、ローミッドはしっかり出ていて、アディロン×ブラジリアンらしい伸びと奥行きもきちんと感じられます。
強く弾いても音が潰れにくく、バンドの中でも低域が出過ぎないので、ライブとレコーディングを両方こなしたい方にはとても心強い一本です。
鶴亀インレイやヴァーティカルロゴ、アームレストとクリアPGの組み合わせも、やり過ぎず良いところで止めてあって、「長く付き合う前提で作られているな」と感じます。
ルシアーズセレクション(Luthiers Selection)フェアとは
開催スケジュール・会場
今回ご紹介するルシアーズセレクション(Luthiers Selection) は、
- 国内外のルシアー(製作家)が手掛けた、世界に一本だけのワンオフ作品を中心に集めた特別展示
- 普段なかなか店頭でお試しいただく機会の少ない希少なギターに、実際に触れていただける場
- ギタセレ連載「バイヤー古川の銘器探訪」とも連動し、
それぞれのギターに込められた“ストーリー”まで一緒にお楽しみいただける企画
としてスタートした新しい試みです。
※下記リンクから試奏予約・お問い合わせが行えます。フォーム内の備考欄に希望される日時・お問い合わせ内容をご記入ください
アミュプラザ博多店
2026年1月10日(土)~ 1月25日(日)
広島パルコ店
2026年1月31日(土)~ 2月15日(日)
ルシアーズセレクション展開店舗
今回ご紹介した By-Ken #381 / #382 を含むモデルは、下記の「ルシアーズセレクション」展開店舗でお取り扱いしております。
今後も島村楽器では、国内外ルシアーによる少数生産・ワンオフ作品の取り扱いを強化し、カタログモデルだけでは出会えない一本とのマッチングに力を入れてまいります。
※店舗によって展示モデルや在庫状況が異なる場合がございます。
最新の取り扱い状況や試奏のご希望につきましては、各店までお気軽にお問い合わせください。
まとめ
ルシアーズセレクションは、国内外のルシアーが手掛けたギターを、スペックだけでなく「音」や「手触り」まで含めてじっくり味わっていただくためのコーナーです。
設計の考え方や木材の表情、その一本だけが持つキャラクターを、実際に弾き比べながら確かめていただける場になれば、という思いで少しずつ充実させてきました。
今回の By-Ken #381 / #382 は、国産工房ならではの長く寝かせた材、K.Yairi 独自のボディシェイプ、そして小池健司氏の長年の経験がひとつの形になったモデルです。
工業製品のような均一さよりも、一本ごとの個性や「このギターだからこその鳴り方」を楽しんでいただく前提の楽器ですが、そのぶん弾き手との相性がぴたりと合ったときの喜びは、とても大きなものになると思います。
店頭では、「こんな音で弾いてみたい」「こんな場面で使ってみたい」といったお話をゆっくり伺いながら、スタッフも一緒になって、お客様の理想のサウンドに近づける一本を探していければと思っています。
気になる点や不安なことがあれば、どうぞ遠慮なく声をかけてください。
最新の在庫状況や試奏のご相談は、ギタセレの商品ページ、もしくは各店までお問い合わせいただければ、ご案内いたします。
このVol.6が、皆様の「次の一本」と出会うきっかけになれば嬉しく思います。
では、次回もどうぞお楽しみに。
銘器探訪の管理人

古川 惠亮プロフィール
京都府出身。大阪での歌い手としての活動を経て、「音楽の楽しさを届ける側になりたい」との思いから、2004年に島村楽器へ入社。
ギターへの深い愛情と幅広い知識を武器に、アコースティックギターの販売で10年連続トップセールスを達成。
現在はバイヤーとして、米国のMartin社での買い付けをはじめ、Furch、K.Yairi、Takamineなどのブランド、ならびに国内外のルシアーと共に、数々のカスタムモデルの企画・仕様策定・デザインを手がける。
プライベートでは3児の父として、家族との時間を大切にしている。
目下の悩みは、子どもとのゲーム対戦でなかなか勝てないこと。








