Strymon　FAIRFAX：真空管級サチュレーション・ドライブ

Strymon FAIRFAXは、1960年代の真空管ドライブユニットを着想源としたアナログ設計のクラスAアウトプットステージドライブです。
真空管アンプのプリアンプ、パワーアンプ、出力トランスの挙動をカスタムアナログ回路で再構成し、ミニチュアアンプのような倍音とサチュレーションをペダルサイズで実現しています。
DRIVE／LEVEL／SAGにBRIGHTスイッチを組み合わせることで、クリーンブーストから濃厚なクランチ、ゲート感のあるファズライクなトーンまで幅広く対応し、さまざまなアンプやアンプモデラーの表現力を拡張できるペダルです。

Strymon　FAIRFAX

メーカー	strymon
型名	FAIRFAX
メーカー希望小売価格	オープンプライス
販売価格	¥34,500（税込）
JAN	0852571008660
発売予定日	2025年12月11日（木）

特徴

真空管アンプを凝縮した「ミニチュア・クラスA」アナログペダル

Strymon FAIRFAXは、Garnet Amplifiers Herzog真空管ドライブユニットや小型クラスAコンボアンプの設計思想を手掛かりとし、その回路の本質的な部分をアナログ領域で再構築したドライブペダルです。
内部では、真空管プリアンプに相当するステージとクラスAパワーアンプ、さらに出力トランスの飽和感を再現するカスタム回路が組み合わされ、単なるオーバードライブというより「ペダルサイズのミニチュアアンプ」として機能します。
9V DC入力を内部で約40Vへ昇圧するガルバニック絶縁電源により、十分なヘッドルームとアンプライクなダイナミクスを確保し、ピッキングニュアンスに自然に追従するレスポンスを備えています。
クリーン設定では原音のキャラクターを損なわず倍音をさりげなく付加し、高めのゲイン設定ではコンプレッションを伴ったエッジのあるドライブまで滑らかに変化します。

SAGとBRIGHTで追い込む、真空管らしい挙動とレンジコントロール

FAIRFAXの大きな特徴となるのが、真空管アンプの電源部の挙動を模した可変SAGコントロールです。
SAGを控えめに設定した場合は、ソリッドステート整流に近い引き締まった反応が得られ、タイトで輪郭のはっきりしたドライブとして機能します。
SAGを上げていくと、信号レベルと演奏の強弱に応じて供給電流がダイナミックに変化し、真空管アンプで大音量を出した際のようなサグ感とコンプレッションが現れます。
ノブを最大付近まで回すと、JFET段が意図的に不安定な領域に入り、ゲート系ファズを思わせる「スピッティ」な質感や、音の立ち上がりと減衰が独特なエッジの効いたトーンも得られます。
さらに2ポジションのBRIGHTスイッチにより高域の輪郭を調整でき、滑らかでマイルドなトップエンドから、カッティングやアルペジオが際立つ明瞭な高域まで、接続するギターやアンプに合わせた追い込みが行えます。

現代的なペダルボード運用に対応した使い勝手と仕様

FAIRFAXは、クラシックなサウンド志向でありながら、現代的な運用を意識した仕様も備えています。
インプットには高インピーダンスJFETバッファが採用され、シングルコイル／ハムバッカーを問わずギター側の信号を丁寧に受け止め、アウトプットはローインピーダンス仕様とすることで、後段に接続するエフェクターやアンプモデラーとの親和性を高めています。
トゥルーバイパスのエレクトロメカニカル・リレースイッチングを採用しており、バイパス時の音色変化を最小限に抑えた構成です。
本体内部には電源投入時の動作状態を選択できるジャンパースイッチが用意されており、エンゲージ状態での起動とバイパス状態での起動を切り替えられます。
ペダルループスイッチャーと組み合わせる場合や、暗所でのステージ上など、起動時の状態を統一したい場面で効率的なセットアップが可能です。
71.9mm（幅）×115.1mm（縦）のコンパクトなアルミシャーシに、クラスAアウトプットステージドライブ回路と9V DC（センターマイナス）入力／500mA動作の電源部を収めており、ペダルボード上でも扱いやすいサイズにまとめられています。

仕様

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