JHS Pedalsから、オーバードライブ/ディストーション「KILT」の10周年モデルとなるKILT 10が登場しました。
KILT 10は、初代モデルからのコンセプトである「高い明瞭度とレスポンス」を受け継ぎながら、ゲインレンジの再設計やヘッドルームの拡大、より扱いやすいローカットとクリッピング特性を実現したモデルです。
4種類のゲインモードとローカット、JHS Red Remoteによるリモート操作により、クリーンブーストからタイトなオーバードライブ、ゲーティなファズライクなサウンドまで幅広く対応できる仕様となっています。
JHS Pedals THE KILT10

| メーカー | JHS Pedals |
| 型名 | THE KILT 10 |
| メーカー希望小売価格 | オープンプライス |
| 販売価格 | ¥41,800(税込) |
| JAN | 0810209870010 |
| 発売予定日 | 2025年12月26日(金) |
特徴

10周年を記念した外観とサウンドのアップデート
KILT 10は、2015年に登場したオリジナルKILTの発売から10周年を記念したモデルです。
筐体は初代KILT V1を想起させるポリッシュドアルミフィニッシュが採用され、クラシックなExpandoraスタイルのノブと、新たにデザインされたキルトアイコンが組み合わされています。
このアイコンはスコットランドの国旗モチーフとローマ数字の「X(10)」を巧みに組み合わせたデザインで、アニバーサリーモデルとしての特別感を演出しています。
内部回路ではクリッピングセクションが刷新され、これまでのKILTのキャラクターを保ちつつ、よりスムーズなアタックとリッチでダイナミックな歪みレンジを実現しています。
拡張されたゲインレンジとヘッドルーム
KILT 10の大きな改良点のひとつがゲインコントロールのレンジ設計です。
ゲインノブの0〜25%付近が大幅に見直され、従来モデルでは得にくかった透明感のあるローゲイン〜エッジ・オブ・ブレイクアップ領域が、きめ細かく設定できるようになりました。
一方で、レンジ後半では従来同様の力強いドライブからゲーティなファズライクな質感までカバーできるよう調整されています。
加えて、全体のボリュームヘッドルームが拡大されており、クリーンブースト的な使用や、他の歪みペダルとのスタッキング時にも余裕を持って出力レベルを確保できます。
ライブバンドアンサンブルの中でも抜けやすいよう高域のチューニングも見直されており、複雑なコードワークや緻密なピッキングニュアンスも埋もれにくい設計です。
4つのクリッピングモードとローカット、Red Remoteによる拡張性
KILT 10は、G1/G2の2つのトグルスイッチとLow-Cutトグルにより、幅広いサウンドバリエーションを備えています。
G1とG2トグルはクリッピングの抵抗値やキャラクターを段階的に切り替える設計となっており、両方ダウンで最もローゲイン、G1アップでオーバードライブ寄り、G2アップでファズ寄り、両方アップで最もヘビーなゲーティファズサウンドへ移行します。
Low-CutトグルはダウンポジションでフラットEQ、アップポジションで低域を抑えたカットモードとなり、さまざまなアンプやアンプシミュレーターとの組み合わせにおいても、扱いやすい低域バランスが得られるよう調整されています。
さらに、JHS Pedals独自のRed Remote端子が搭載されており、外部フットスイッチを用いてG2トグルの状態をリモート切り替えすることが可能です。
これにより、同一のセッティングからオーバードライブとディストーション、あるいはディストーションとファズライクなサウンドを瞬時に切り替える運用がしやすく、ライブ用途でも高い実用性を備えています。
仕様
- 入出力端子:インプット、アウトプット、Red Remote端子、
- コントロール:VOLUME, GAIN, TONE, FLAT/CUTスイッチ、G1スイッチ、G2スイッチ
- 電源:DC9V センターマイナス /消費電力:64mA








