現代のJ-ROCKシーンを代表するシンガーソングライター、斉藤和義。時代性を反映した楽曲の数々や圧巻のライブパフォーマンスは、斉藤氏の創作し続けるアーティスティックな姿勢とともに、世代を問わず幅広い層の共感を生み続けています。
そして2013年に初の日本人アーティストモデルとして限定リリースされたGibson Kazuyoshi Saito J-45に引き続き、新たなニューモデルが発表になりました。
Gibson Acoustic Kazuyoshi Saito J-160E
メーカー希望小売価格:¥608,300(税込)
販売価格:¥437,800(税込)
2015年11月末以降 発売予定
今回新たに登場するのは、Kazuyoshi Saito J-160E。
ギブソン社は、初のエレクトリック・フラットトップのモデルとして1951年にCF-100Eをリリースした後、1954年に第二のエレクトリック・フラットトップのモデルとして発売したJ-160Eがベースになっています。
エレキギターの発明・登場に触発され、ギターアンプを用いることでアコ-スティックギターの音量を増幅することを初めて可能にしたモデルでした。
J-160Eは、アンプ増幅時のハウリング対策のため敢えてナチュラルなアコースティックの鳴りを抑えるため、合板のシトカ・スプルースとラダー・ブレーシング(表板の力木がエックスではなく横に走っているデザイン)を採用し、初めてフラットトップのモデルとしてアジャスタブル・ブリッジ(エレキギターのように弦の高さを調節できるブリッジ)が使われ、音質的にも仕様的にも唯一無二のモデルでした。
当初はカントリー・ウェスタンのアーティスト向けに想定しデザインされましたが、1960年台のThe Beatlesの登場によりロックンロールの歴史上もっとも著名なモデルとなり不動の地位を得たモデルです。
Kazuyoshi Saito J-160Eは、J-160Eのアーティストモデルとしては、2010年に生誕70周年モデルがリリースされたジョン・レノン・モデル以来2人目となります。
通常モデルと異なる点
今回の斉藤和義モデルのJ-160Eと従来のJ-160Eではいくつか異なる点があります。
ボディトップ材にエイジング処理を施した単板を使用しXブレーシングを採用したことで、新品状態から飛躍的にアコースティックな鳴りが得られます。そして従来のP90ピックアップとアコースティックギター用の貼りマイクであるL.R.Baggs社のLyricによるデュアルアウトプット採用、これは、Gibsonとして初の試みです。エレキギターとしてギターアンプから出力、アコースティックギターとしてPAから出力が得られ、機能的です。
また、ピックガードのシェイプを1960年台のJ-160Eから完全複製。BlackのカラーでフィニッシュされたJ-160Eモデルはオリジナル生産品としてはほとんど生産されておらず、60年代後半製のBlackフィニッシュのJ-45を永年愛用する斉藤和義氏の新たなアイコンとして相応しいモデルに仕上がっております。
主な仕様
- Body: Thermally Aged Solid Sitka Spruce top / Mahogany sides & back
- Neck: Mahogany neck (J-160E Standard neck same as John Lennon Museum Model)
- Finish: Ebony Gloss (黒の着色層は水研の工程無しの一層吹き、より深いブラックの色合いを演出)
- Pick up : Dual Outputs (P90 / L.R.Baggs Lyric)
- Saddle Material: Bone saddle, non adjustable (ノンアジャスタブルサドル、ボーンサドル)
- 付属品: 専用ハードケース、ア―ティスト認定書