Electro-Harmonix Pico Atomic Clusterは、ギターやベースのサウンドをスペクトルレベルで分解し、再構成する「Spectral Decomposer」ペダルです。
独自アルゴリズムにより、入力信号の周波数解像度をあえて落とし、共鳴オシレーションとして再生成することで、グリッチ感のあるローファイリズムから、オートアルペジオ風のフレーズ、アンビエントなシンセパッドまで幅広い音作りを実現します。
ATOMSとSPEEDを中心としたシンプルな操作系に加え、SHARP / SMOOTHモード切替やBLENDコントロールも備えており、コンパクトながら、初心者から中級者、シンセライクな表現を求める上級プレイヤーまで対応できる柔軟な表現力を持つペダルです。
Electro-Harmonix Pico Atomic Cluster

| メーカー | Electro-Harmonix |
| 型名 | Pico Atomic Cluster |
| メーカー希望小売価格 | ¥33,000(税込) |
| 販売価格 | 決定し次第お伝えいたします |
| JAN | 0683274012704 |
| 発売予定日 | 2025年12月4日(木) |
特徴
スペクトル分解による独自のグリッチ&シンセ表現
Pico Atomic Clusterは、入力された楽器の信号を周波数スペクトル単位で分解し、周波数解像度を意図的に低下させるアルゴリズムを採用しています。
分解された成分は共鳴オシレーションとして再構成され、元のフレーズに追従しながらも、ピクセル化されたようなグリッチや合成音的な質感を付加します。
ローファイなリズムテクスチャ、ランダム感のあるオートアルペジオ的なフレーズ、滑らかなシンセパッドなど、多彩な変化を1台で生み出せる点が大きな特徴です。
トラディショナルなディレイやモジュレーションとは異なる方向性の「音の分解」と「再構築」を楽しめるペダルです。
ATOMSとSPEEDで音像とリズム感をコントロール
本機の核となるコントロールがATOMSノブとSPEEDノブです。
ATOMSは同時に生成されるオシレーションの数を設定し、多く設定すると原音に近い密度のサウンドになり、絞っていくと情報量が間引かれた、よりグリッチーでピクセル感の強いサウンドへと変化します。
SPEEDはオシレーションの更新スピードを決定し、低速ではステップフィルター的な周期感のある変化、高速ではランダム性の高い予測しにくい揺らぎを生み出します。
SPEEDはタップテンポにも対応しており、楽曲のテンポに同期させたリズム表現も可能です。
これら2つのコントロールのバランス次第で、原音寄りの軽い味付けから大胆な変調まで、幅広いニュアンスを1台で作り分けることができます。
SHARP / SMOOTHモードとBLENDで実用性を高めた設計
MODEボタンは、オシレーションの切り替わり方を決定するSHARPモードとSMOOTHモードを切り替える役割を担います。
SHARPモードではオシレーションの遷移が瞬時に行われ、パーカッシブでリズミックな印象が強まり、細かなステップで変調されるような効果が得られます。
SMOOTHモードではオシレーション同士がフェードしながら移り変わるため、揺らぎを伴ったアンビエント的なサウンドやシンセパッド的な質感づくりに適しています。
さらに、BLENDノブでドライ/ウェットを連続的に調整できるため、原音を残した軽いレイヤー的な使い方から、100%ウェットによるシンセボイス的なサウンドまで柔軟に対応できます。
VOLノブによる出力レベル調整や、コンパクトな筐体に収められたデジタル回路、バッファードバイパス仕様など、ペダルボードへの組み込みやすさも考慮された設計です。
仕様
- 回路形式:デジタル
- バイパス方式:バッファード・バイパス
- オーディオ:モノラル
- 電源:9.6VDC/200mA アダプター付属
- サイズ:9.27 × 5.08 × 5.08 cm
- 消費電流:100mA







