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CAJ DC・DC Station II|様々なエフェクターに電源供給できるパワーサプライがリニューアル!

記事中に表示価格・販売価格が掲載されている場合、その価格は記事更新時点のものとなります。

CAJ(Custom Audio Japan)からDC・DC Station IIが登場します。

エフェクター用パワーサプライの老舗にして定番のCAJ。
そのCAJのパワーサプライの上位機種がリニューアルします。

CAJ DC・DC Station II

メーカー CAJ
型名 DC・DC Station II
定価 (税込) ¥13,200 (税抜 ¥12,000)
販売価格 決定し次第お伝えいたします
JAN 4571220045455
発売予定日 2021年11月26日(金)

特徴

世界各地で使用できるユニバーサル電圧(100-240v)のスイッチング方式電源アダプターを使用した、高出力フルアイソレーテッドパワーサプライです。

ペダルボードシステム内で、想定以上にスペースを専有する電源回りの省スペース化を実現したスリムなボディとコンパクトな付属電源アダプター。

クリーンでパワフルな電源供給により、発売以来多くのアーティストから絶対的な支持を得た同製品が、供給可能電流を増加した出力ポートと豊富なアクセサリーを携えてよりパワフルにリニューアルしました。

DC・DC Station Ⅰからの変更点

・9V/100mA出力端子の供給電流が150mAに増加
・付属のCurrent Doubler Cableで供給電流150mA x 2を300mA x 1、500mA x 2を1A x 1へ
・付属のVoltage Doubler Cableで9V出力 x 2を18V出力 x 1へ

・電源供給状態をモニタリングするデジタルボルトメーターを搭載(右側500mAポートの電圧表示です)
・ハイゲインアンプに接続されるギター用エフェクターへの電源供給を前提にデザインされたフィルター回路により、スイッチング電源特有のパルスノイズを限界まで低減
・電源供給するエフェクター同士の干渉によるノイズの発生を防ぐ、フルアイソレートされた出力ポート
・ユニバーサル電圧(100-240v)のスイッチング方式電源アダプターを使用した、高出力パワーサプライ

発熱が少なく軽量なスイッチング方式電源

スイッチング方式電源はトランスを使用したリニア方式と比較すると、高能率で発熱も少なく軽量であるというまさに “電源革命” と称されるシステムですが、直流電圧の生成に超高速スイッチングを使用する事によりノイズが発生するため、音響機器や医療機器への使用は敬遠されていました。

DC・DC Station IIはハイゲインアンプに接続されるギター用エフェクターへの電源供給を前提にデザインされたフィルター回路により、スイッチング電源特有のパルスノイズを限界まで低減させた他、全ての出力ポートをアイソレートすることにより、ノイズの発生原因となるデジタルエフェクターとアナログエフェクターへの同時電源供給とコンバートケーブルを使用したセンター・プラスエフェクターへの同時電源供給を可能にしました。

AC/DC Station VIとどこが違うの…?

この記事の掲載時には販売価格で5,000円近く違う、下位機種の、「AC/DC Station VI。」
「DC・DCとAC/DCって価格以外でどこが違うの???」と思われる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

ギタセレニュースの中の人が検証してみました!

①電源がアイソレートしている(DC・DC)か、していない(AC/DC)か。

DC・DCの電源出力は各々がアイソレート(独立)している電源となります。
AC/DCはアイソレートしていません。

アイソレートしていないと、アナログ・エフェクター(オーバードライブやディストーション等の歪み系に多いですね)とデジタル・エフェクター(ディレイやリバーブ等の空間系に多いですね)を同じパワーサプライから電源供給すると、動作が不安定になったり、ノイズの原因になったりします。

DC・DCを使用すれば、ノイズ対策が行えるので、サウンドに大きな恩恵を得ることができます。

②電源アダプターが軽い(DC・DC)か、重い(AC/DC)か

(ここから少し長い文章になりますが、なるべく分かりやすくご説明するようにいたします。中の人もかなり研究しました…)

スタジオや自宅の壁にあるコンセントから流れてくる電流は、交流(AC)です。
しかし、エフェクターは基本的に直流(DC)で動作しますので、エフェクターに電流が入る前に交流(AC)→直流(DC)に変換してあげなければなりません(因みに電池は元々直流(DC)なので変換の必要がありません)。
エフェクターに使うアダプターを、「ACアダプター」と呼ぶのは、「AC(をDCに変換する)アダプター」という意味になるからです。

パワーサプライの元の電源となるアダプターには「スイッチング方式」と「リニア方式」があります。

ここの所、エフェクター用のACアダプターがリニア方式からスイッチング方式に移り変わっている事に気付かれている方は多いのではないでしょうか。


▲BOSS社のACアダプターの変遷。
左側が過去採用されていたリニア方式の物で、右側が現行のスイッチング方式の物です。
随分と軽くなりましたよね…。
重量を測ってみると、過去物は275gあり、現行物は何と70g!(ケーブル含まず。実測値なので多少の誤差はお許しくださいませ)
その差は何と1/4くらいになっています。

この大きさの違いは、アダプター内に、「トランス」という、電流を交流(AC)→直流(DC)に変換する部品が入っている否か、です。

「軽いならスイッチング方式の方が断然いいじゃん!」とお考えの方は多いか、と思いますが、スイッチング方式のアダプターはノイズが増える、というデメリットがありました。

今回のDC・DC Station IIは、電源アダプターのトランスを極限まで軽くした(AC/DCのアダプターの重量は約260g、DC・DCは約105g)にもかかわらず、ノイズを極限まで下げることができたことにより、電源アダプターが軽い、スイッチング方式を採用することができています。

ギター以外にもシールドなどのアクセサリーを沢山持ち運ばなければならないギタリストやベーシスト。
その重さは、「塵も積もれば山となる」ように、どんどん増えていきます。
エフェクターボード内の重量を少しでも軽くすることができると、嬉しいですよね?

③供給できる電源量が多い(DC・DC)か、少ない(AC/DC)か

エフェクターの電源使用量は、参考値ですが、

・アナログ・オーバードライブ/ディストーション:4mA~20mA
・デジタル・コーラス/フランジャー:20mA~25mA
・デジタル・ディレイ/リバーブ:50mA~60mA
・MIDI対応 デジタルEQ:75mA
・MIDI対応 メモリー可能等の多機能デジタルエフェクター:75mA~200mA

…となっています。

AC/DCの最大電源供給量は450mAの所、DC・DCは何と2000mA!
その差何と4.5倍近く!
これなら安心して多くのエフェクターを使用することができますね。

④エフェクターボード内での設置のしやすさ

最近は、「いかにもボード!」という物ではなく、軽くてエフェクターのセッティングのしやすい、「すのこ型」のエフェクターボードを使用する方が増えてきました。
「すのこ型」のボードを使用する方は、ボードの表側をなるべく広く活用したいために、パワーサプライを、「すのこ型」の裏側に設置するのが主流となりつつあります。

CAJのパワーサプライは非常に小さく軽く出来ており、ボード裏への設置に大変適しています。
裏側に設置して後で下に落ちてしまう…という心配がなくなります。

仕様


寸法/重量:
DC・DC Station:197mm(幅) x 34.2mm(縦) x 27mm(高さ) / 約210g
DC・DC Station電源アダプター:43.4mm(幅) x 54.1mm(縦) x 82mm(高さ) / 約105g ケーブル長1.5m

入力:
DC・DC Station:DC12V 2000mA センターピン 2.1mm (-)極性
DC・DC Station電源アダプター:AC100-240V / 50/60Hz

出力:
DC・DC Station:DC9V・150mA x 6 / DC9V・500mA x 2 センターピン 2.1mm (-)極性
DC・DC Station電源アダプター:DC12V 2000mAセンターピン 2.1mm (-)極性 ケーブル長 1.5m

付属品:DC12V電源アダプター x 1、CAJ DC Cable 2.1 x 8、Current DoublerCable x 1、Voltage DoublerCable x 1、リバースケーブル x 1

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