【メーカー探訪】ヤイリギター ~職人達が集う「手作業」にこだわったギター工場~
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カスタムショップ
最後に、ヤイリギターのカスタムオーダーメイドを製作する、カスタムショップにお邪魔しちゃいます。
ん?
階段を登る途中で、なんだか気になりました。
この階段の補強材、ネックの補強材ですよね!?
やはりヤイリの匠たちは、自分たちで床や階段なども補修してしまうんですね!
やってきました、カスタムショップ!
左手ではお客様やミュージシャンのギターをリペア、調整しています。
あれ?
写真もありました。
左右は言わずと知れたあの方々。
真ん中に写っているのが、マスタークラフトマン、Ken小池さん!
この日は奥でお客様とオーダー品の打ち合わせをされていました。
この後、いろいろ教えていただきました。
「匠」、「職人」という言葉から連想するイメージとは程遠い、とっても朗らかな方でした♪
ありがとうございます!
Yairiギターラインナップ@社員食堂
ヤイリギター内でその姿を目撃した、非売品のレアなギターたちを紹介しちゃいますよ。
さきほどの食堂には過去の歴史的なギターが並んでいます。
戦前モデル
1963年に矢入一男氏が始めてのクラシックギターを作ったということを考えると、これはお父様の矢入儀市氏製作のものでしょうか?
かなりの年代ものです。
KENT '56
これも'56年製のクラシックギター。
KENTというブランド名が入っていることから、OEMで生産したものかもしれません。
YAIRI GUITAR '60
'60年製なので、こちらもヤイリギターの年表に合致しないモデル。
試作品でしょうか。
謎のあるギターってワクワクします。
YW-350 '71
71年といえば、日本初のトップ単板ギター「YW-250」が製作された年。
型名から見ると、その上のモデル?
ラコート '71
19世紀フランスのギター製作家、ラコートが製作したギターはラコート・ギターと呼ばれ、通常のクラシック・ギターよりも一回り小さ目のギターです。
これは71年にYairiで製作されたラコートギター。
Ken小池氏の作品?
CBS MASTER WORKS YF-200 '71
ヤイリギターとアメリカの大手楽器商「セントルイス・ミュージック」と契約したのが70年。
その翌年の作品ですね。
「CBS MASTER WORKS」という名が冠されていることを考えると、ALVAREZ YAIRIとは違った輸出用モデルでしょうか。
ALVAREZ YW-200 '71
こちらは同71年製のALVAREZ。
ヘッドの形など、シンプルですがこの年代に作られたものなのに、狂いの無さそうなその風体。
さすがYairiといったところ。
K.YAIRI YW-500 '72
YW-500ということは、当時の定価は5万円?
今の価値に換算すると20~25万円くらい?
なんにせよ、価値のあるドレッドノートタイプのギターです。
K.YAIRI 睦月 '72
これは「睦月」と名づけられたクラシックギター。
サウンドホールの中にはすでにK.Yairiのロゴマーク、ブランド名がしっかり記載されていますね。
ALVAREZ DY-95N '72
ヤイリギターの輸出モデル、ALBAREZのドレッドノート。
豪華なインレイやボディの飾り、口輪などなど、貫禄の一本ですね。
K.YAIRI YW-600 '73
ラコート '77
またもや登場、ラコートです。
当時は比較的、クラシックギターの製作も多かったのでしょうか。
K.YAIRI DY-45 '91
年代が追いついてきました。
現行モデルのDY-45ですね。
製作されたのは91年とのことですでに20年以上経過しているにもかかわらず、やはりYairi。
状態が良い!