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【徹底検証】ギター・シールド徹底検証 その3 ~NEOオヤイデ~

記事中に表示価格・販売価格が掲載されている場合、その価格は記事更新時点のものとなります。

第一回、第二回と好評を頂いております、ギターシールド徹底検証シリーズ。早くも第三弾となりました。今回取り上げるシールドはこちら。

プリント

「NEOオヤイデ」ケーブルです! こちらを製作しているオヤイデ電気は、昭和27年創業、60年の歴史を持つ老舗電線会社です。電線に対する貪欲なまでの姿勢から生まれる製品は、9mm Parabellum Bullet や凛として時雨、サカナクションをはじめとした若手人気バンドから、秦 基博DEPAPEPEなどのアコースティックを得意としたミュージシャン、寺岡呼人や人時といったベーシスト、などなど数々のミュージシャンだけでなくエンジニアからも高い評価を得ています。2013年月には、クラムボン、toeなど著名ミュージシャンが集って「創立60周年記念イベント」を開催してしまうほどです。

そんなオヤイデの魅力に迫ってみたいと思います!

【おさらい】基準シールドと使用楽器

しつこいようですが、基準シールドはCANARE、使用楽器は以下のとおりでいきます! 基準&ルールについての細かいお話は「Belden編」をご参照下さいませ。

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基準シールド  CANARE G03 
販売価格 (税込) ¥2,200 (税抜 ¥2,000)
使用シールド 3m
使用楽器 ギター:History GH-SV/C(シングル・コイル)  ベース:Cool-Z  ZJB-1R/5(ジャズベース・タイプ・パッシブPU)

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 NEO オヤイデ検証スタート!

それでは、「伝統から革新へ」のオヤイデ・ケーブル検証です~

①『G-SPOT CABLE』3m S/S

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GSpotCableSS3.0 販売価格 (税込) ¥3,762 (税抜 ¥3,420)

 

G-SPOTのGはGuitarのG?! メーカーさんいわく「ギターに求められる周波数帯域に重点を置いて開発された」のだそうです。 「クリアでナチュラルなサウン ドは、プロ・ユースは勿論、初心者の方でも非常に使い易く、ワンランク上のギター・プレイをお約束します」とのキャッチ・フレーズですが、さて、その実力やいかに!

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【ギター】中高域にピークがありますね。少々粘りもあって「ギターに合わせて作った」感がしっかり表れているサウンドです。70~80年代のロックを彷彿とさせるような、気持ちいい弾き心地です。
【ベース】ギター向けということだけあって高域の音抜けはベースでもしっかり再現されます。低域は速いパッセージの曲でもメリハリが効いています。

まずは目を引かれるのがその外観。ド派手なカラーリングと、オヤイデ・オリジナルの「G-SPOT CABLE専用ゴールドカバー・フォンプラグP-260MG」で独特の存在感を放っています。シールド・ケーブル自体が非常に柔らかいので変なクセもつかないでしょう。取り回しも非常に楽だと思います。サウンドに関しても優秀な「ギター用シールド」という印象です。いい意味でのロー・ファイ感がたまりませんね。

オススメマッチング


70年代ロックといえば、ラージヘッドストラトが浮かんでしまう、様式美好きの中の人。SGにも合いそうです。
やはりベースでもブリブリな音のモデルに使用して、ヴィンテージ感を楽しみたいです。

②『FORCE'77G』3m S/S

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force77G/3.0SS 販売価格 (税込) ¥4,400 (税抜 ¥4,000)

 

 

「高性能エクストリーム・ライン・ケーブル」と名づけられたFORCE'77G。こちらもプラグはオリジナルで、FORCE' 77G 専用に作られた高純度金メッキ・プラグP-275BGを装備しています。ギザギザな表面が特徴の"NOTCHES ENVELOPE"シースを採用していることで、地面、ケーブル同士の干渉を減らすと共にタッチノイズ・外部ノイズの影響を極限まで抑えるとのことです。(下の画像がシールドを輪切りにした図です。ギザギザです。)
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【ギター】ストラトがストラトらしく鳴ってくれる、つまり「素直」ですね。音が前に出てくる感じもあってとても気持ちいいシールドです。ピッキングの反応も良いですね。外装は硬いのですが、シールド全体として柔らかいので取り回しも楽です。
【ベース】クセがなく、ベース本来の音に近い印象。優秀なフラットサウンドといえます。程よいコンプ感も気持ちいいです。ベース本来のカラーを出したい方におススメです。

見た目と音に差があるシールドですね~。パッと見、なんだか重厚そうな印象ですが鳴らした瞬間の「スム~~ス」な出音が良い意味で期待を裏切ってくれます。重厚な見た目に一躍買っているシールド表面の加工ですが、これ、かなりのモノです。「干渉面積を減らす」という発想に納得です。クリーンなサウンドでファンキーなカッティングをしたくなります。

オススメマッチング


抜けの良いギターをそのまま突き抜けさせるような、そんなサウンドにしたいです。
ベースも同様にカラッとしたサウンドを突き通すイメージで弾きたいですね。

②『QAC-202 G』3m S/S

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QAC202 G SS/3.0 販売価格 (税込) ¥5,148 (税抜 ¥4,680)

こちらも「ギター/ベース専用にアレンジした」シールドとのことです。鮮やかなグリーンが目を引くシールドに、NEOオリジナルPシリーズのプラグを組み合わせ、楽器用シールドに定評があるKESTER“44”ハンダを使用して組み上げられています。オヤイデ・ケーブルは音質だけでなく、ルックスでもこだわりを見せているシールドですね。

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【ギター】FORCE '77Gの周波数特性をそのままに、もっとモダンに、ハイファイにした印象です。すこし中高域にピークがありますが、やはりフラットで「素直」なシールドです。シールド自体がFORCE '77に比べて多少硬いのでレコーディングにベスト・マッチすると思います。
【ベース】FORCE'77を、よりナチュラルにした感じですね。ベースでもやはりレコーディングに使いたくなる一本です。

このナチュラルさはクセになります。FORCE'77Gと同じ方向性の音質ですが、中高域にピークがあることで音が前に飛んでくる感じがします。バンドの中でギターの音をしっかり際立たせてくれると思います。シールド自体は硬めではありますが、ライブ使用に問題ありません。クセのない、ギター本来の音質に忠実なシールドです。

オススメマッチング


やはりこのナチュラルな感じは、オールジャンルいけそうですが、JAZZなんかにもオススメです。
ベースでもナチュラルなサウンドを前面に押し出したいので、このセレクトです。

検証後記

今回取り上げましたNEOオヤイデ・ケーブルは、随所に電線会社らしさを感じました。総じてどのシールドもクリアで素直な印象です。プラグに関してもオヤイデオリジナルのプラグを使用するなど、オヤイデにしかなしえないシールド作りを行っていますね。60年という歴史を築き上げてきたプライドを感じました。クオリティーに対して価格設定がお手ごろで、コストパフォーマンスが高いと思います。

NEOオヤイデケーブルにはホルダーが付属してきます。

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実際にシールドに取り付けてみるとこんな感じ。
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また、各モデルともパッケージがファスナー付のビニール製になっており、購入後もプラグなどの酸化を防げるようになっています。細かな部分にも老舗ゆえの心遣い。う~ん、オヤイデ、侮れません。

 スペック表

各シールドのスペック表を載せておきますので、シールド選びの参考にしてみて下さいね。
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Oyaideシールドのご注文は島村楽器オンラインストア、および島村楽器各店までどうぞ

イオン葛西店にて特設試奏コーナー展開中!

今回検証した「NEOオヤイデ・ケーブル」3モデルはすべてイオン葛西店特設試奏コーナーにて展示中(2013年7月21日(日)まで)!
じっくりお試しできますのでお気軽に遊びにいらして下さい。

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※「シールド徹底検証 その1 ~Belden~」のラインナップも展示延長中~(Beldenシリーズは予告なく展示終了となる事もございます)

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