【徹底検証】アコギピックアップ比較その3 ~ Seymour DuncanマグネティックPU比較~

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【徹底検証】アコギピックアップ比較その3 ~ Seymour DuncanマグネティックPU比較~

記事中に掲載されている価格・税表記および仕様等は予告なく変更することがあります。

好評を頂いておりますアコギPU比較シリーズ。
早くも第3弾(イントロダクション含む)となりました。

今回はエレキギター用PUでお馴染みのSeymour Duncan(セイモア・ダンカン)。
DiMarzio PUと並んで、エレキギターPU界の大御所ですね。

この記事は2013年8月に公開した記事に加筆・修正を加えたものです。

Seymour DuncanマグネティックPU比較


Seymour Duncanについてしっかり語りだすとなが~い歴史や数々のアーティストの名がズラーっと並びますので、簡単にご紹介。

Seymour Duncanはもともとアメリカ人ギタリストで、PUを作るようになってイギリスでJimmy Page, George Harrison, Eric Clapton, Pete Townshend, Jimi Hendrix, Peter Frampton, Jeff Beckといったビッグネームを顧客に腕を磨いてしていました。
その後アメリカに戻って会社を興し、現在のSeymour Duncan社があります(かなり端折りました…)。

詳しくはSeymour Duncan本国サイト「Our Journey」に載っています。
英語は苦手…という方は翻訳サイト等ご活用くださいませ。

検証時の環境

今回検証で使用するアコースティックギターは前回同様こちら。

「Martin D-28 Standard」です。
ドレッドノートスタイルの、王道中の王道アコギ。
みんなの憧れの的です。

まずは実際に弾いて、マイクつきのレコーダーで録音してみました。

今回のマグネティックPU検証では

PU → DI → ミキサー → レコーダー

とラインで録音しています。

使用したDIはこちら。

ライブハウスやスタジオなどでもよく使用されている、定番DIですね。「なぜDIを使用するのか」に関しては、「インピーダンス」の話が必要ですので、今回は省略させていただきます。

※どうしても知りたい!という方は姉妹サイト「デジランド」が詳しく解説していますのでご覧くださいませ。

SA-3HC

開封の儀と解説

まずはコチラのハムキャンセリング構造モデル。

袋に入っています。
この袋は巾着袋になっていて、購入後もPUを入れる袋として活躍してくれます。

では開封。

アコギのTOP材と合いそうなカラーリングです。

ノイトリック製プラグを使用。

ケーブルには「THE RAPCOHORIZON COMPANY LOW NOIZE MINIATURE CABLE MADE IN USA」の文字。
アメリカのケーブル会社のシールドを採用していますね。

PUのサイドにはフェルトが装着されており、ここをサウンドホールに挟み込みます。

これが実際に装着した画像。
ナチュラルな質感がカッコイイです。

サウンドチェック

では早速サウンドチェックです。

マグネティック感はいなめませんが、なかなかのクリアさです。
さすがハムなのでノイズも少ないですね。

SA-3SC

開封の儀と解説

お次はシングルコイルモデルですね。

パッケージはもちろん巾着袋。

ルックスはハムモデルと変わりません。

サウンドホールと密着する部分も同様です。
このフェルトがギターに傷をつけず、安心ですよね。

サウンドチェック

やはりシングルの方が繊細な音になりますね。

特筆すべきはノイズの少なさでしょう。
シングルコイルだというのにあまりノイズが乗りません。
これはうれしいですね。

SA-3XL

開封の儀と解説

最後は「XL」と名づけられたモデル。
こちらもハムキャンセル構造ですが、HCよりもさらにグレードアップしています。

価格もこれまでのものよりけっこう張ります。

ルックスが違いますね!
ポールピースが前面に出ています。

このポールピースは高さが調整できるようになっており、各弦の音量バランスを調整できます。
嬉しい仕様です。

サウンドチェック

なんともエレアコらしいサウンドになってくれました!これが好き/嫌いは置いておいて、かなり「らしい」PUだと思います。

検証後記

今回はエレキギターPUで有名なSeymour Duncanを取り上げてみました。
前回のL.R.Baggsに比べて少しエレキ寄りなサウンドだと思います。

ただ、中の人もSA-3SCをかれこれ10年以上使用していますが、断線その他トラブルに見舞われたことがありません。
その頑丈さを考えると、かなり評価の高いPUだと思います。

そして中の人のオススメです。
Seymour DuncanのPUはZOOMの下に挙げるエフェクターと一緒に使用するとさらに良きサウンドを生み出せます。

「ピックアップで失われたボディ鳴りを再現する」というアコースティック・リモデリング機能を搭載しています。
エレキ寄りなサウンドがたちまち生音に近づきます。

インピーダンス・マッチングも行われるので、コレ自体がDIにもなってくれます。

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