【レビュー】Summer NAMM 2015発表のRoland・BOSS新製品を試してきた!
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JC-40
最後はこのジャズ・コーラス・シリーズの18年ぶりの新製品、JC-40!
- コンパクトで使いやすい40W(20W + 20W)モデル。
- 世界でただひとつの象徴的なサウンド“JC クリーン”。
- 2 軸のBLEND つまみによりダイレクト音とエフェクト音を直感的にブレンド。
- ギター・アンプでは類を見ないステレオ入力仕様。
- 普遍的なデザインと堅牢設計。
- 多彩なサウンド・メイクが楽しめる4 種類のエフェクト
- JC シリーズならではの空間合成コーラス
さあその実力は...?
~サイズ~
まずはサイズ感。スタジオ、ライブハウスの定番、JC-120を横に置いてみました。
ステージで使えるレベルの出力を確保するために10インチ・スピーカーを2個搭載。これは譲れなかったそうで、そのためにある程度筐体の大きさが必要だったそうです。でも可搬性は高めたい、という観点からこのサイズ感だそうです。
~サウンド~
JCと言えば「どクリーン」なイメージ。でも、JCだってボリュームをがっつり上げれば多少は歪みます。
JC-120はもともと120wの出力と2×12インチ・スピーカーを搭載しているので、かなり音量が出ます。ボリューム目盛2~3でも十分バンド演奏できる感じ。
今回はシングルコイル(フロント)で鳴らしたのですが、その場合はボリューム4で少し歪みはじめました。(もちろん真空管でドライブさせるような歪じゃありませんよ? あくまで聴感上「あ。すこし歪んできたかな?」ってレベルです)
一方JC-40。
40w出力、2×10インチ・スピーカーなのである程度目盛を上げないとJC-120ほど音量を出せません。しかしJC-40が歪みはじめたのは目盛6くらい。けっこう音量出せました。クリーンなままで。
ちなみに音質は、もう全くのJCです。良い意味で変化ありません。これが素晴らしいところですよね。
~豊富な入力郡~
まず、入力がステレオ対応であること。これは先ほどのDD-500をはじめ、ハイスペックなディレイの出力がステレオになっているのにもかかわらず、アンプ側がモノラル入力であることがほとんどなので、「ステレオ感を活かせてない」という事にたいするRoland流の答えなのです。「アンプ2台使わなくてもステレオ効果だすよ!」と言われているような感じがします♪
そしてヘッドフォンOUTとLINE OUTが付きました!
自宅で本物のJCサウンドをそのままレコーディングしたい人も多かったのではないでしょうか? これでバッチリですよ。
ちなみに、今までJC-120という物があまりにも定番過ぎて全く気にしていなかったのですが、ローランドのアンプにはRoland製のスピーカーが載っているんですね。
「なぜJensenやCelestionなどの定番を搭載しないのか」とふと尋ねたら、「JCのサウンドをスピーカーを基に考えて作らなきゃいけなくなるから」だそうです。プリアンプ、パワーアンプを作ってRolandのサウンドを作り上げて行って、その音をそのまま鳴らすことの出来るスピーカーという物を自分達で作っちゃうんですね。そのあたり、さすがRolandといったところです。
総インプレッション
発売前のBOSS/Roland製品のサウンドチェックをじっくり行わせて頂きました。
コンパクトエフェクターに関しては、「より進化」しているというのが印象です。お手軽に買える、というBOSSコンパクト・エフェクターのイメージがどんどん変わって行きます。「お手軽に買えるのにハイスペック」に。
そしてアンプは良いモノを踏襲し、分化を継承しながら+αという感じです。やはりJCには変わって欲しくないですからね。「JCサウンドが大幅にグレード・アップ」とか言われたら困惑するギタリスト、スタジオ、ライブハウス、PAさん、けっこう多いと思うんですよ。それ基準で音を作ってたりするんで。JC-40はその点もやっぱりJCサウンドなので、安心して音作りできます。
そんな安心感をレコーディングでも欲しいな、なんて思い、ふと「JCのデスクトップ・プリアンプがあったらいいな~」なんて言葉を最後にRolandの皆さんに投げつけて帰ってきました(笑)
JC-40の細かいスペック等はこちらをご覧下さい。
【ギターアンプ】Roland JC (JAZZ CHORUS)が次世代へ!JC-40発表
以上! ギタセレ流BOSS/Roland 2015夏新製品レポートでした。