モデルチェンジを果たした YAMAHA Revstar の魅力とは? feat. ダルビッシュP
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Pacifica (パシフィカ)と双璧をなすエレキギターのシリーズとして人気の YAMAHA Revstar (レブスター)がモデルチェンジを果たしたということで「どんな感じなんだろう?」と気になっている方、多いのではないでしょうか?
今回の特集ではギタリストの声を反映させブラッシュアップされた Revstar の魅力を、ギタリスト・コンポーザーである「ダルビッシュP」に語っていただきました!
ダルビッシュP プロフィール
2009年、動画サイトへのボーカロイド楽曲投稿を開始する。
卓越したギターテクニックを活かした、ストレートで疾走感あふれるロックテイストの楽曲が人気となり、2012年3月に1stアルバム『5150』でメジャーデビュー。
翌年の2013年11月、Mr.Bigなどで知られる世界的ベーシスト「ビリー・シーン」をゲストに迎えた楽曲を含む2ndアルバム『High Gain Street』をリリース。
また、TVアニメ『ファイ・ブレイン 神のパズル』2期OP『Now or Never』や『マジンボーン』1期OP『Legend Is Born』などの作編曲を担当。
ギタリストとしても、人気女性アーティスト「LiSA」の楽曲『ROCK-mode’18』にギターソロで参加するなど活動を広げている。
Revstar デモンストレーション動画
インタビュー開始
見た目や触ってみた第一印象はいかがですか?
デモンストレーション動画で使ったのはプロフェッショナルシリーズ(日本製)の RSP20 Swift Blue というモデルなのですが、実は僕もモデルチェンジ後すぐに手に入れて使っています。
第一印象としては「お、見た目明るくなったなー」と思いましたね。
以前のモデルはパーツや塗装も渋めのものが多かったんですけど、新しいモデルは高級感のあるグロスフィニッシュや明るめのカラーも用意されていて、より現代的になった印象です。
特にこのスイフトブルーはポップなカラーだけど大人の僕でも持ちやすく仕上げられているのでオススメです。
触ったときの印象はネックがサテン仕上げになっていてサラサラした手触りが好印象なのと、フレットがステンレス製になっていたところがビックリしましたね。
ステンレスフレットのギターは他にも所有しているんですが、耐久性が高くメンテナンスの頻度も少なくて済むのでピッチの安定性も上がります。
チョーキングした際なんかの弾き心地が個人的に好みなので、これは嬉しいポイントでした。
ボディやネックについてはいかがですか?
ボディにはチェンバー加工、ネックにはカーボンファイバーが組み込まれているんですけど、生鳴りが良い印象がありました。
特にネックに関してはすごく響きが伝わってきて、これはカーボンファイバーの効果だと思います。
それと、いい意味で初めて握ったときにネックに関しては何も思わなかったです。
持ち替えても違和感がなく、しっかりフィットしてくれました。
チェンバー加工に関してもいわいるハコモノ感はなくて、しっかりソリッドギターとして成立させながら生音を追求しているんだなと感じました。
ピックアップやセレクターなどに面白い仕掛けがあると伺いましたが?
まずは2ハムバッカーでありながら5点セレクターを採用しているところでしょうか。
ハーフポジションがオリジナルの回路設計によりシングルコイルのようなサウンドに変化します。
僕はあまりやらないんですが、シングルでカッティングをするようなプレイにも対応できますし、バリエーションは確実に広がりますよね。
そしてトーンノブを引くことで ON になるフォーカススイッチ。
個人的にはこれがイチオシです。
トランスが入ってて中音域が強調されるんですが、気づいたらリードの際にずっと ON にして弾いてましたね。
動画を見ていただくと分かる通り、歪ませたときに ON にするとトーンが甘くなってプッシュ感を加えてくれるような印象です。
クリーン、クランチの際にはがっつり音が太くなるので、ジャズなどのリード時にいいかもしれないです。
その他のシリーズやモデルの印象はいかがでしょうか?
プロフェッショナルシリーズ以外は今日初めて触ったのですが、特にスタンダードシリーズは高いパフォーマンスを感じますね。
スタンダードシリーズには5点セレクターとフォーカススイッチはもちろん、ネックにはカーボン、フレットもステンレスが採用されています。
この価格帯でステンレスフレットが採用されているモデルはなかなかないと思いますし、新しい Revstar の要素がすべて組み込まれています、
僕の使用しているモデルとほとんどスペック差がないので、ぜひ試していただきたいです。
P90タイプについては、僕自身がP90タイプのギターを所有していないので深くは語れないのですが、コードプレイをよくする方にオススメできそうです。
ギターボーカルの方なんかには特によさそう。
P90自体にファンが多いイメージがありますし、これにしか出せないサウンドがあるので、所有していない方はこれを機に試すのもアリだと思います。
エレメントシリーズは入門グレードになっていて、2ハムとしては標準的な3点セレクター、そしてトーンノブにはドライスイッチが前作から継承されています。
ドライスイッチはハイパスがかかるようなイメージで、ハムバッカーピックアップの特徴的にどうしても太くなってしまうポイントをすっきりさせてくれるようなスイッチです。
セットネックの2ハムを持っていない方や、ギターを始める方への最初のモデルとしておすすめできます。
インタビュー終了
いかがでしたでしょうか?
伝統的なエレキギターの特徴は踏襲しつつ、YAMAHA 独自の新しい技術をふんだんに採用することで一層魅力を増した Revstar 。