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【新製品レビュー】話題の BOSS IR-200 試してみました!

BOSS アンプ エフェクター

記事中に表示価格・販売価格が掲載されている場合、その価格は記事更新時点のものとなります。

9月に発表され、話題となっているアンプシミュレーター&キャビネット IR ローダー「BOSS IR-200」。
意外と BOSS からアンプシミュレーターが単体で発売された事が少なく、気になっている方も多いのではないでしょうか?

今回、発売前にサンプル機をお借りする事ができましたので実際に触ってレビューしていきたいと思います。

BOSS IR-200 の機能や仕様の詳細は以下リンクよりご確認ください。
BOSS IR-200 & SY-200|ツインペダルシリーズにアンプシミュレーター&キャビネットIRとシンセサイザーの2機種が追加!

外観チェック


まずは外観チェックですが、スマホと比較してもこのサイズ。
一般的なコンパクトエフェクターよりも少し大きいくらいのサイズ感ですのでデスク上に置くにも、エフェクターボードに組み込むにしても扱いやすいです。


ツマミは「操作すれば何のパラメーターが変化するのか」分かりやすい表記が使用されています。
たまに独自の表記がされている事で「このツマミは何の効果あるの?」となり、説明書を開かざるを得ないエフェクターもありますが、さすがの配慮です。


側面にはフットスイッチやエクスプレッションペダルをつなぐ事で機能の拡張が可能な CTL端子 に加え、AUX 入力/ PHONE 出力端子を装備。
アンプや PC に接続しなくても、自分の好きな音楽に合わせて演奏を楽しむ事ができます。

筐体もコンパクトさも相まって「リビングから寝室まで、場所を選ばずセッティングできる」という点もありがたいです。


また PHONE 端子には「サラウンド機能」を装備。
この機能によってヘッドフォンを使用している際に「真横から音が聴こえる」のではなく「奥行き感のある音」が聴こえるようになります。

平日の仕事終わりなど、限られた時間で楽しむ場合にも没入感が得られ、密度の高い演奏時間にする事ができます。


背面には IN / OUT に加え、SEND / RETURN、MIDI 端子も装備。
特に MIDI 端子がミニプラグなのがありがたいです。

エフェクターボード内で MIDI ケーブルのプラグ部分は意外と取り回しがしづらく、エフェクターの配置などに難儀するのですが、ミニプラグであればかなり取り回ししやすいのでレイアウトの自由度が上がります。

操作面・サウンドチェック

ここまでは主に外観に関連した部分について見てきましたが、次は実際の操作感やサウンドをチェックしていきたいと思います。
各項目で簡単に動画を撮影してみましたのでぜひチェックしてみて下さいね。

基本操作


アンプや IR の選択、EQ 調整など基本の音作りは表面にあるツマミの操作のみで完結します。

さらに MENU ボタンから MEMORY 階層へ進むと、ノイズサプレッサーや2系統選択可能なキャビネット、EQ の設定などアプリや PC への接続がなくとも好みに合わせた作り込みも可能です。



その他にもアウトプットセレクトやスイッチごとの機能のアサインなどもしっかり装備しています。

もはやアンプシミュレーターという単体のエフェクターのくくりではなく「アンプ特化型マルチプロセッサー」と表現するのが正しいような贅沢な内容になっています。

アンプモデル(クリーン・クランチ系)


それではお待ちかねのサウンドチェックに参りたいと思います。
まずはクリーン・クランチ系のモデルから見ていきます。

クリーン・クランチ系のモデルは BOSS オリジナル、JC-120、Fender Twin Reverb、Fender Bassman、VOX AC-30 の5種類を搭載。
動画では表面のツマミを特にいじらず、プリセットの状態で演奏してみましたが「どのアンプモデルも再現度がとても高い」印象でした。

さらに極端に特定の帯域が強調されてしまっているような事もないので、つないですぐ良い音で演奏ができました。
個人的には Bassman のアンプモデルがオススメです。

アンプモデル(歪み系)


続いて歪み系に参ります。
こちらもアンプの細かな設定は変えず、プリセットのまま演奏しています。

搭載しているモデルは BOSS オリジナル、Marshall 1959、Bogner Uberschall の3種類。
一見すると「歪み系は3種類だけなの?」と思いますが、トラッドなハイゲイン~モダンメタルまで対応できる少数精鋭にしっかり作りこまれているなという印象です。

特に動画内の BRITISH STACK 演奏時に試しているように、ギターのVol操作に対しての反応もすごく良いです。
BRITISH STACK は動画の最後の単音で演奏している部分がギターVolが MAX の状態です。

特に違和感なく実際のアンプのような反応が得られるので、最近流行りの「手元でゲイン調整を行なう」玄人スタイルにもばっちりハマります。


ギターアンプモデル以外にもベースアンプモデルを3種搭載しているので「録音でベースも演奏する」という方もセッティングを変更する事なく使用できます。

キャビネットIR切り替え


すでに完成度の高いプリセットですが、キャビネット IR を切り替えていく事でより理想のサウンドにしていく事ができます。


こちらが搭載しているキャビネット IR の一覧。
BOSS オリジナルのキャビネット IR には6種類のマイクと2種類の設置距離が用意されており、マイクの種類も定番の SM57 や MD421 などのダイナミックマイクからコンデンサーマイクまで網羅されています。

そして何といっても10種搭載されているセレッション IR がとても良いです。
抽象的な表現になってしまいますがヘッドフォンから「より実際のアンプを弾いているようなサウンド」が聴こえました。

「このアーティストはアンプに何のセレッション製スピーカーを載せていた」という情報もネットでたくさん得られますので、アンプモデルと組み合わせる事で自分の好きなアーティストのサウンドにより近づけていく事もできます。

例えば Vintage 30 はオレンジのキャビネットに搭載されているスピーカーで、アーティストもジャンル問わず使用者が多いキャビネットです。

個人の印象としては Vintage 30 は奥行き感のある少しジャリっとしたサウンドで、ハイゲイン系のアンプとの組み合わせでも程よくトラディショナルな感じが混ざって、とても使いやすくなります。

動画では X-HI GAIN と Vintage 30 の IR を組み合わせたセッティングをオススメとしてご紹介させていただきました。

もはや IR-200 に新たに IR データを追加しなくても十分すぎる内容、完成度だと思います。

さいごに

いかがでしたでしょうか?

いよいよ予約開始となります BOSS IR-200、今回は主にプリセットなど基本的な部分の紹介、レビューでしたがライブや録音をされない「自宅で一人で演奏を楽しんでいらっしゃる方」にもぜひオススメしたい内容、クオリティの商品でした。

店頭で試せるのは少し先になってしまうかもしれませんが、見かけたらぜひヘッドフォンやイヤフォンでも試してみていただきたいと思います。

もちろん予約は全国の島村楽器でも可能ですので、気になった方はお気軽にお問い合わせくださいませ。
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