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【レビュー】新進気鋭エフェクターブランド「Vivie」を切る! 〜「プロクオリティ」と言われるブランドの真価を問う〜

記事中に表示価格・販売価格が掲載されている場合、その価格は記事更新時点のものとなります。

Vivie総評

どの機種においても「分離が良く、音抜けが良い」のがVivieサウンドの特徴。バンドアンサンブルの中で馴染みながらも個性を主張できる様、音の輪郭はしっかり保たれています。
またトランジスタアンプで鳴らしても真空管のニュアンスを出してくれるという点でも、ギタリストの気持ちを分かってるというか、うまく設計されています。

今回は井上裕治氏という素晴らしいギタリストを迎えての撮影だったため気になりませんでしたが、音の分離、抜け、輪郭といった、歪ませた時のギタリストの欲求を満たしてくれるが故に、「生生しすぎて弾きにくい」と感じるかもしれません。そのくらいニュアンスがしっかり出てくれます。どのモデルも。
今回の3種が歪みなので、例えが少々ズレているかもしれませんが、MATCHLESSやBadCat、MarshallのBLUESBREAKERアンプの様な、そんなニュアンスです。クオリティが高いからこそ難しい、的な。これらを使いこなしたら腕が1ランクも2ランクもUPしている事でしょう。

Vivie 秘密の新製品「Dolphin Deverb」

なんと! 今回の検証では思わぬ収穫が!!

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これ何だと思いますか? 何と11月3日(火)に発売予定の新製品、「Dolphin Deverb」のプロトタイプなんです!!

プロとと言っても中身はもう完成していて、筐体に組み込む前段階の状態。そんなオイシイ物を試さずにはいられません。もちろん井上氏も興味津々。

Deverbとは?

Dolphin Deverbの「Deverb」とは何でしょう? それは「Delay」と「Reverb」を組み合わせたVivieの造語。これだけでこのエフェクターの正体が分かりますね。DelayとReverbが組み合わされたモデルなのです。

Delay音にかかるReverb

Dolphin DeverbはDeverbツマミを左に振り切るとDelayのみのサウンドになります。
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そこから右に回して行くに従って、Reverbが付加されて行きます。その他のツマミは簡単。Timeはディレイタイム、RepeatはDelay音の繰り返し回数、Lowcutはその名のとおり低音カットの度合い(Delay音の)、Mixは原音にどれだけエフェクト音を乗せるか、です。

原音はそのまま

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Dolphin Deverbはギターの原音をそのまま出力し、ディレイ音にのみReverbをかけてくれるので、音が不必要に後ろに下がったりしません! 音の存在感はそのままに空間をプラスしてくれるので、早いパッセージでもモタツキ、不要な広がり感が少なく、快適に使えますね。

井上裕治氏によるデモンストレーション

せっかくなので、井上氏にDolphin Deverbのサウンドもデモして頂きました。

https://www.youtube.com/watch?v=UppZduxJVf4

歪みはModern Ravenを使用しています。いかがでしょう!? さらに最後のセッションではリバーブをフルでかけてディレイタイムも長めにしています。通常ならそこまでやると原音が「何を弾いてるか分からない」状態になりますが、Dolphin Deverbはそんな事はありませんでした。これはすごい...
詳しくは聞けませんでしたが、デジタル回路とアナログ回路のハイブリットモデルとのことです。

とにかく遊び甲斐があるエフェクター!

~井上氏からのコメント~

ただのリバーブじゃなく、かといって普通のディレイでもない。これは使いやすそう。ミックスダウンの時の空間系の処理に近い感覚ですね。原音をキチンと残す感じです。
リバーブだけだと立体感が出ないし、ディレイだけだと間を埋めてくれない。そのどっちもの欲求を満たしてくれる、「イイトコ取り」のエフェクターです。気持ちいいですね~。

画像入手

Dolphin Deverbの筐体画像を入手しました!!

DDeverb-900px

メーカー希望小売価格:オープンプライス
販売価格 (税込) ¥22,204 (税抜 ¥20,186)
JAN:2370000256430
発売日:11月3日(火)

是非、店頭でもDolphin DeverbをはじめVivieの真価を確かめてください!! きっと魅了されるはずです。

井上裕治

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ギタリスト/作曲家/編曲家
福島県生まれ。14歳でギターを手にし、22歳でメジャー・デビューを果たすが2年ほどで解散。その後DTMに目覚め、同時に『仮面ライダー電王』などの作品でレコーディングやライブやサポート・ミュージシャンとしての活動を積極的に行なうなど、ミュージシャンとしての幅を広げた。
2008年girl next doorとして再デビュー。海外収録やオリコン1位、紅白出場などを果たす。同ユニットは2013年12月、5年間の活動を終了。girl next door活動中から情熱的なギター・プレイが注目されており、近年ではウルトラマン・シリーズのサントラへの参加や、ディズニーミュージックとのコラボレーション、教則本の執筆とそれに伴うセミナーの開催、他アーティストへの楽曲提供、Rec参加など幅広い活躍を見せながら作曲家集団Mandarin Noteの一員として精力的に作曲活動を展開中。

ニコニコ生放送で『新•おいしいギターの料理法』を不定期放送中。エフェクター・ビルダーなどを招いて、視聴者からのリクエストに即お応えするなど、レスポンスの良い番組構成とほのぼのとした進行が人気。これまでも320design、Ovaltoneなど著名なエフェクタービルダーが出演している。

『新•おいしいギターの料理法』

と、いうわけで、なんと2015年10月30日(金)! Vivieエフェクターのビルダーが『新•おいしいギターの料理法』に出演されるとの事です!!

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いやぁ、楽しみですね~
Vivieエフェクターの中身にも迫りますよね~、きっと。井上さんに生放送でいろいろ暴いて頂いちゃいましょう!(笑)

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