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【レビュー】ギタリスト「マーティ」(磯貝真由)がチェック! 初心者アンプ定番9モデル

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レビュー ~多機能モデル編~

最後は、初心者ギタリストだけでなく、上級者であっても所有している事の多い、多機能モデル。どんな機能が付いているのかも、各メーカー、各モデルで個性が出てきます。

Blackstar “ID:CORE STEREO 10”

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Marshall系アンプながら手に入れやすい価格が魅力のBlackstar。そのBlackstarの多機能、小型アンプとして販売されているのがID:COREシリーズです。

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ID:COREには「VOICE」セレクトが装備されていて、クリーン・ウォームからOD1、OD2まで、6種類の基本サウンドを選べます。さらにエフェクトはモジュレーション、ディレイ、リバーブをそれぞれ4タイプから選択して同時に使用可能。作ったサウンドは保存しておける、有能な多機能アンプです。

ISFは、左に回せばアメリカン、右に回せばブリティッシュ、というEQ。直感的な操作が可能です。

~スペック~

  • 出力: 5W × 2
  • スピーカー: 3" × 2
  • 入力端子: インプット、ラインイン
  • 出力端子:スピーカー・エミュレイテッド・アウト/ヘッドフォン、USB
  • コントロール: ボイス、ゲイン、ボリューム、EQ、エフェクトタイプ、エフェクトレベル
  • サイズ: 339.5(W)×265.3(H)×184.5(D)mm
  • 質量: 約4Kg

メーカー希望小売価格 (税込) ¥17,600 (税抜 ¥16,000)
販売価格 (税込) ¥14,960 (税抜 ¥13,600)
JAN:0845644002610

~マーティ's インプレッション~

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ずいぶん小さいのに本格的な音がするんですね。エフェクターも最初は難しいかもしれないけど、慣れればこんなに良い音で鳴らせるので、初心者じゃなくても欲しい(笑) 多機能なのにツマミが少ないのは、操作を難しく感じさせないのでナイスなポイントでしょう。

ISFは直感的に操作できる反面、EQの調整が細かく出来ないので、これも慣れが必要でしょうね。

Roland “CUBE-20GX”

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長い間、初心者アンプの定番として君臨しているCUBE。Roland独自の「COSM」で、スタックアンプさながらのサウンドを生み出せるのが特徴。筐体もしっかりしているので壊れにくく、最初の一台としてかなりの優秀さを誇ります。

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コントロール類はかなり多め。まずはクリーンか歪みかを決めて、イコライザーでサウンドメイク。エフェクトをかけてマスターで音量調整、という流れは変わらないので、どの場所にどのコントロールがあるか覚えてしまえば、難しくは感じないと思います。

20wタイプ以上はチューナーが付いているのも便利なポイント。

~スペック~

  • 出力: 20W
  • スピーカー:20cm(8インチ)
  • 入力端子: インプット、i-CUBE LINK/AUX IN=-10dBu
  • 出力端子:REC OUT/PHONES端子(ステレオ・ミニ・タイプ)
  • コントロール: JC CLEANボタン、LEADボタン、SOLO(MEMORY)ボタン、TUNERボタン、ベース、ミドル、トレブル、エフェクト(CHORUS、FLANGER、PHASER、TREMOLO、HEAVY OCTAVE)、ディレイ(WARM、CLEAR)、リバーブ(SPRING、PLATE)、JC CLEANボリューム、LEADタイプ、LEADゲイン、LEADボリューム、マスター
  • サイズ: 378(W)×221(H)×384(D)mm
  • 質量: 7.6Kg

メーカー希望小売価格:オープンプライス
販売価格 (税込) ¥20,900 (税抜 ¥19,000)
JAN:4957054503888

~マーティ's インプレッション~

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あ、これスゴーイ!スタックアンプみたいな音がする! JC CLEANていうのはジャズコーラスですよね? Rolandだからこそのクリーンが搭載されてるんですね。これなら家での練習が楽しくなりそう。

VOX “VT-20X”

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VOXはヴィンテージ感のあるルックスとサウンドだけではありません。今のVOXはデジタルにも強いのです。その象徴がこのVT-20X。

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アンプモデルが8種類、さらにUSERバンクが3種類で計11種類。エフェクターは8+リバーブで9種類。サウンドメイクが完了したら、これを保存と、もうやりたい放題できちゃうアンプなのです。

真空管が搭載されているから、サウンドもスタックアンプ並みの迫力が期待できるモデル。

~スペック~

  • 出力: 最大30W RMS@ 4Ω
  • スピーカー:VOXオリジナル(8inch 4Ω)×1
  • 入力端子: インプット、AUX IN、FOOT SW
  • 出力端子:PHONES、
  • コントロール: プリセットプログラム・ボタン、アンプモデル選択、ゲイン、トレブル、ミドル、ベース、ボリューム、パワーレベル、ユーザープログラム(バンク、CH× 4)、エフェクトペダル・ボタン1、エフェクトペダル・ボタン2、リバーブ・ボタン、タップ・ボタン、Value1、Value2、ベースシフト・ボタン、CLASS選択ボタン
  • サイズ: 422(W)×376(H)×222(D)mm
  • 質量: 8.8Kg

メーカー希望小売価格 (税込) ¥30,800 (税抜 ¥28,000)
販売価格 (税込) ¥22,550 (税抜 ¥20,500)
JAN:4959112145849

~マーティ's インプレッション~

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使い方難しい(笑) ちょっと音作ってみてもらえません...?
...
おぉ~~。これ良いです! CUBEも良かったですけど、真空管が入るとさらに音がリアルになりますね。ただ女の子にはこのデジタル感が難しく感じちゃうかも。でも使いこなせたらホントに何でも出来ちゃうアンプですね!

YAMAHA “THR10”

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今もっとも人気のある家庭用アンプと言えば、このTHR10。何が人気の秘密かって、サウンドバリエーションから使い勝手、そしてルックスも万人の心を捉えて離さないのです。アンプ前面は、スイッチを入れるとオレンジに光ります。そんなニクイ演出も人気につながっているのでしょう。

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これもメモリー出来るアンプ。アンプタイプは8個...と思いきや、5個とベース、アコースティックアンプ、フラットアンプという内訳。ベースもアコギも鳴らせちゃうんですよ、コレ。フラットは、そんなモデリングたちを一切通さないアンプとして使えます。

~スペック~

  • 出力: 10W(5W+5W)
  • スピーカー:8cmフルレンジ × 2
  • 入力端子: インプット、AUX IN、USB
  • 出力端子:PHONES
  • コントロール:タップ/チューナー・ボタン、アンプタイプセレクト、ゲイン、マスター、ベース、ミドル、トレブル、エフェクト、ディレイ/リバーブ、ギターアウトプット、USB/AUXアウトプット
  • サイズ: 360(W)×183.5(H)×140(D)mm
  • 質量: 2.8Kg

メーカー希望小売価格:オープンプライス
販売価格 (税込) ¥31,240 (税抜 ¥28,400)
JAN:4957812502177

~マーティ's インプレッション~

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このアンプ持ってるプロのギタリスト、よく見ますよ♪ 何がそんなに人気なんですか~?

...

あー、納得(笑)
これだけ小さくて、音が良くて、ルックスも可愛かったらそりゃ人気でますよねー。使い方も難しくないし、ちょっと高いけど、プロギタリストが使ってるくらいだから、初心者の時だけじゃなくてずっと使えそうだし。
ちょっと欲しいかも(笑)

サウンドチェック

https://youtu.be/3V9qU16hhxI

多機能モデル編 総評

多機能モデルは、ビギナーの方にとって買いやすいのは当然として、さらにビギナーから中級者、上級者になっても使えるモデルが多数。上達してくるとエフェクターも必要になってきますが、その基礎的な部分も学べるので、後からとても重宝します。

アンプは家用に1台買ったらなかなか買い換えない方も多いので、最初からそういったスタンスで多機能モデルを購入しても良いと思います。

まとめ

というわけで、マーティさんをお迎えして、「初心者用アンプ」と呼ばれる定番9モデルを鳴らし比べてみました。

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シンプルモデルでもトレブルやベースが搭載されているものが多いので、ある程度は学べます。「最初のアンプなので低価格でおさえよう」というのも一つの方法ですが、その後の上達を考えると、イコライザーの使い方や、エフェクターの種類やかかり方が学べるアンプであるという事は、結構重要です。

予算とその後の可能性とのバランスを考えて、最初のアンプ選びをしてみて下さい。

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もちろんビギナーさんだけでなく、中級者、上級者の方でも、今回の多機能モデルなどはかなり使えるアンプ。一台家においておくと、エフェクターボードを引っ張り出して、云々かんぬんをしなくても良いというのは便利。

ラインアウトまで装備して、レコーディングも想定していたりしますので、ぜひとも持っておきたくなります。(実際にTHRはプロギタリスト御用達だったりしますしね)

マーティ(磯貝真由)プロフィール

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3歳からエレクトーンを習い始め、学生時代にキーボード&ボーカルを担当。その後専門学校に入学し、ギターを学ぶ。プリンセスプリンセス富田京子氏のプロデュースバンドでの活動、NHKの音楽番組への出演等、在学中から経歴を重ね、元MEGADETHギタリストのMarty Friedmanプロデュースでデビュー。その後もギタリストとして数々のアーティストのサポートを行う等、精力的な活動を続けている。

~主なサポートアーティスト等~

KAT-TUN上田竜也/志村けん舞台『志村魂』/AKB48高橋みなみ/西内まりや/一青窈/May J/miwa, etc.

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