【レビュー】Line 6 “AMPLIFi TT”がやってきた!
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ギタセレではさっそく実機入手! レビューしちゃいます!!
NAMM Show 2015で人気爆発だったAMPLIFi TT
NAMM Show 2015でも話題をさらっていたAMPLIFi TT。
人だかりを掻き分けて撮影したのがこの1枚。現地での試奏は困難を極めました(涙)
しかーし! そのAMPLIFi TTが早くも国内発売になるのです。
そんなわけでさっそく実機を入手。
このコンパクトさ。さすがTT(テーブルトップ)!←すみません、比較物が無いから分かりづらいですね。後から出てくるこの画像が分かりやすいかと思います。
テーブルの上に置いて気軽に楽しめるマルチエフェクター(アンプシミュレーター)として、もう入手前からワクワクでした。
ちなみにNAMM Show2014ではAMPLIFiが発表され、そのときもいち早くレビューをしたのを記憶しています。
このときは「スピーカー部分が大きすぎてちょっと...」と思っていたのですが、まさか1年後にその想いが実現するとは♪
外観
ではさっそくAMPLIFi TTをチェックしていきましょう。
前面のコントロール類はスピーカー付のAMPLIFiと同様。
でもノブの縁取りが少し高級感を増しているかな?
iPad等で音を作って記憶させてしまえばAMPLIFi TTだけを起動して演奏も出来るので、これを持ってスタジオに行き、ギターのパワーアンプにプラグインして演奏なんて事も可能です。
これが背面。スピーカーが無い分、アウトプットが豊富に用意されています。AMP OUTもあります。ここからギターアンプのINPUTに直接繋いでも良いワケです。OPTICALやUSBが用意されているので、ここからMac、PCにダイレクト・レコーディングも出来ます。これ1個でもう練習~スタジオセッション~ライブ~レコーディングまでこなしちゃう、っていう優れものですねぇ。
接続
接続はいたって簡単。
ヘッドフォン端子にヘッドフォン(イヤフォン)を接続して...
iPad等とBluetooth接続すれば完了。
これだけで自宅での演奏が簡単に、しかも高音質で出来るというのです。
こんなに簡単でいいのかしら? 音質はいかに!?
App StoreからダウンロードしたAMPLIFi Remoteを起動します。
最初はLine 6 IDを登録するか、持っているかどうか聞かれますので、飛ばしたい場合はSkip Login。
でも後々持っていたほうが便利なので、作ってしまいましょう。
アカウントを作ったらEditer画面に行きます。
アンプのタイプは4種類。
Clean、American、British、High Gainです。
High Gainを開いてみると...
キャビネットも選んでみましょう。
現実的にはあまり考えられない、激歪みのアンプヘッドにJCのキャビ、なんて組み合わせも出来ちゃうのがシミュレーターの面白さですね。
ちなみにエフェクターも、画面を開くとアイコンだけでどんなエフェクターかが分かるほど親切♪
ちなみにペダルタイプのエフェクター以外にもゲート、ワウ、コンプ、EQ、モジュレーション、ディレイ、リバーブは単体で用意されています。
サウンド・レビュー
トーンマッチング・テクノロジー
やっぱりAMPLIFiといえばトーン・マッチングでしょう。
~お気に入りのギタリストのトーンへのマッチングを、革新的なトーンマッチング・テクノロジーがサポート。音楽コレクションからトラックを選択するだけで、AMPLIFiがそれにマッチしたトーン・セレクションを、クラウドから自動的に提供します。~
Line 6サイトより引用
ようはAMPLIFi Remoteで曲を読み込んで再生すると、その曲のギターサウンドが呼び出されるというわけです。AMPLIFiのときもそれがメインでした。今回は前回と違うサウンドアプローチをやってみたいと思います、はい。
いざ音だし
ではさっそく。
iPad内に入っている曲を選択します。
(曲目が筆者の年齢を想像させますが、その辺はご愛嬌で。)
ストラト~クリーン “森広隆 「ゼロ地点」”
まずはストラトでカッティングをしてみたいと思います。
ファンキーなカッティングと言えばこの方。森広隆さんの「ゼロ地点」。
曲を再生するとさっそく候補のサウンドが出てくるので、一番「らしい」サウンドだった“American Clean”を選んで演奏してみます。
<動画修正中...>後日改めてUP致します。すみません...
うん、ストラトのハーフトーンに合ったクリーンで、すこしだけドライブした感じの音色です。
出てくるサウンド候補、なかなか優秀じゃないですか?
ストラト~ディストーション “DEEP PURPLE「BURN」”
ストラトで歪ませるなら、そりゃリッチーでしょ。←この辺で年齢が分かる。
てことでさっそく。
BURNを再生すると、まんまの「Burn」という、どなたかが作ったサウンドが候補で上がってきました。
<動画修正中...>後日改めてUP致します。すみません...
いやぁ、これがなかなかのもの。
70年代らしい、ちょっと古ぼけた、でもロックなストラトサウンドが再現できています。
レスポール~ディストーション “Michael Schenker Group「Into The Arena」”
往年の名曲を弾いて気分が良くなったところで、ハムバッカー搭載ギターに持ち替えて、この方のサウンドを再現。
あのシェンカー独特のサウンドは再現してくれるでしょうか。
この「Fidelity Rhythm」がなんだかよさそうです。
<動画修正中...>後日改めてUP致します。すみません...
V+マーシャルのシェンカーっぽいサウンドが出てくれています。
ソロの時はサウンドを切り替えてワウ半止めも加えたいところです。
レスポール~ディストーション “GUNS N' ROSES 「ROCKET QUEEN」”
ここでもっと歪んだ感じのサウンドを求めて、ガンズの「ROCKET QUEEN」を再生してみました。
けっこう激しい音です。
おや、またもやそのまんま、「Slash Tone」というサウンドが。これもどなたかが作られたサウンドです。
<動画修正中...>後日改めてUP致します。すみません...
これ、かなり近いです。ちょっとトゲがあるけどマイルドというか、まさにSlashの音で演奏した感じ。
レスポール~ディストーション “VAN HALEN「Humans Being」”
最後にもう一つ、あのVAN HALENのサウンドはどこまで近い音がUPされているのか、興味が出てきました。
エディーのサウンドはシンプルだけど凝っていて、俗に“Brown Sound”と呼ばれたエディー独特のそれ。
今回はHumans Beingをチョイス。
エディーのサウンドはホントにたくさんUPされています。曲ごとにサウンドを作っている方々がいるようです。
ではせっかくなので「Humans Being」を選ばせてもらいましょう。
<動画修正中...>後日改めてUP致します。すみません...
お~! このサウンドをUPされた方に感謝です!!
エディーの、「歪んでるけどクリア」と言いますか、そんな音になってますよ。
「発見」
まあ大発見てほどでもないんですが、実は最後にエディーのHumans Beingを録ったのにはワケがあったんです。それは、
「ギター側のボリュームコントロールへの追従チェック」
という目的がありました。
もう一度イントロ~Aメロまで聞いてもらうと分かりますが、ボリュームを絞ってクリーン~クランチサウンドをつくり、ピッキングの強弱で音の変化を出してみました。そこから一気にボリュームを上げて歪みMAXにしています。こういったボリュームコントロール、ピッキングニュアンスに追従してくれるアンプシミュレーター、優秀だと思います。
それが今やこんなお買い求めやすい価格で登場するなんて! これは買いじゃないですか、皆さん!?
(ちょっと通販番組みたいになってしまいました...)
印象
AMPLIFiのテーブルトップ版、「AMPLIFi TT」が発売との事でさっそくレビューしてみました。
今回は「トーンマッチング・テクノロジー」をメインにレビューしてみましたが、エディットで各アンプ、キャビ、エフェクターを細かく操作して自分自身の音を作り上げ、それをAMPLIFi Remoteに保存、AMPLIFi TTにも保存して呼び出し出来る等々、この小さい体でもiOSやAndroidを使って、まさに「やりたい放題」。AMPLIFi TTに対しての評価は「◎」でしょう。(スピーカー部分が無いからという点はある意味かなりのプラス評価♪ インターフェースとして使える点もナイスです)
ちなみにこの、「Line6といえば」という形状のPOD。
実は今廃盤になってしまったようです。(Line 6のHP、POD HDデスクトップをクリックしてもPOD HD デスクトップは出てきません...)
これも時代の流れでしょうか?(T T) ハードウェアでの操作性もけっこう好きだったんですが、今後はフロアタイプもテーブルトップも、PODから「AMPLIFi」の時代に移り、ソフトウェアとの連動を強化していくのでしょう。
とにかくこれからはAMPLIFiに注目です!!
さらにちなみに!
NAMM Show2015ではこんな「FIREHAWK FX」なるものも出品されていました。これもそろそろ国内発売になるのでしょうか!?
現時点での情報ではやはりiOS、Androidでの操作を行って使用するものという事です。
この使用感もレビューしてみたいものです。