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【レビュー】用途別ギタースタンド図鑑

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ハンギングスタンド


HERCULES

HERCULES (ハーキュレス)ハンギング・スタンドのヨーク部は「AGS (オートグラブシステム)」が最大の特徴。


通常はこの状態ですが、ギターをかけると...


このようにロックされます。ギターの自重でロックをかけるため、取り外す際はギターを持ち上げればロックも解除されます。簡単着脱機構です。

また通常の状態であれば52mmまでのネック幅(ナット幅)をもつギターに対応するHERCULES AGSヨーク部。一般的なギターで42~45mmに設定されているネック幅。


あのぶ厚いネックで、しかも7弦だと49mmもあるネック幅を持つS7Gだって、3mmの余裕をもって掛けられちゃいます。


逆に、バンジョーなどの28mmと細いネック幅の楽器でも、

付属のNINA(ナロー・インストゥルメント・ネック・アジャストメント)をヨーク部に取り付ける事で掛けることが出来ます。

スタンドの高さ調整は、「Instant Height Adjustment Clutch」によって、握るだけで簡単に行うことが出来ます。

これら、様々な独自機構を備えることにより、HERCULESのスタンドは広く認知されています。

https://youtu.be/r5J6F-Mj-aM

■GS412B PLUS

メーカー 型名 メーカー希望小売価格 販売価格
HERCULES GS412B PLUS (税込) ¥5,500 (税抜 ¥5,000) (税込) ¥4,400 (税抜 ¥4,000)

AGS (オートグラブシステム)、NINA(ナロー・インストゥルメント・ネック・アジャストメント)、Instant Height Adjustment Clutchはもちろん標準装備。


ギターをヨーク部に掛けて、ボディ背面をバックレストで支えるのがGS412B PLUSの機構。バックレスト自体は折り畳みが可能で、ヨーク部同様、SFF (スペシャル・フォーミュレイテッド・フォーム) ゴムが装備されているため、ボディを保護してくれます。

ボディ裏を支えてくれるので、ボディ形状を選びません。ゆえに、


B.C.Rich WARLOCK EXTREMEや


Gibson Explorerなどのボディエンド部、左右の形状が非対称な変形ギターでも対応してくれるのがこのGS412B PLUSなのです。

アコースティックギター/エレキギター/エレキベースと、様々なタイプのギターに対応します。

  • ラッカー非対応
    比較的ラッカー塗装に変化を及ぼしにくい、SFF (スペシャル・フォーミュレイテッド・フォーム) 装備のHERCULESスタンドですが、あくまでもメーカー公式発表では「非対応」です。
  • 高さ:85.5 cm~107.5 cm
  • ベース半径:32.0 cm
  • 折り畳み時:74.0 x 11.0 x 17.0 cm
  • 許容重量:15.0 kg
  • 自重:1.7 kg

実はラッカー非対応というメーカー公式アナウンスがされているHERCULES(驚!)。安定性や使用しやすさを考えると、スタンドブラを駆使してでも使用したいところですね。
ボディ下部の形状が左右非対称のギターは、このGS412B PLUSが良いと思います。

■GS414B PLUS

メーカー 型名 メーカー希望小売価格 販売価格
HERCULES GS414B PLUS (税込) ¥5,500 (税抜 ¥5,000) (税込) ¥4,400 (税抜 ¥4,000)

最も人気のあるHERCULESスタンドといえばコレ。AGS (オートグラブシステム)、NINA(ナロー・インストゥルメント・ネック・アジャストメント)、Instant Height Adjustment Clutchを標準装備です。

スタンド脚部でボディ下部を支えるため、ボディ下部が左右対称になっているモデルを掛けるのに適していますが、ジャズベース等、多少なら非対称であっても問題なくかけられます。もちろんボディが当たる部分にはFF (スペシャル・フォーミュレイテッド・フォーム) でカバーされています。

  • ラッカー非対応
    比較的ラッカー塗装に変化を及ぼしにくい、SFF (スペシャル・フォーミュレイテッド・フォーム) 装備のHERCULESスタンドですが、あくまでもメーカー公式発表では「非対応」です。
  • 高さ:95.0 cm~115.0 cm
  • ベース半径:31.0 cm
  • 折り畳み時:71.0 x 11.5 x 11.0 cm
  • 許容重量:15.0 kg
  • 自重:1.9 kg

アコースティックギター/エレキギター/エレキベースと、様々なタイプのギターに対応し、安定感抜群のGS414B PLUS。¥4,000(税抜)という、ギタースタンドとしてはなかなか高額なモデルですが、それでもご購入者様が多いのは、その実力の現れといえます。ハンギングスタンド人気No.1です。

■GS415B PLUS

メーカー 型名 メーカー希望小売価格 販売価格
HERCULES GS415B PLUS (税込) ¥5,720 (税抜 ¥5,200) (税込) ¥4,576 (税抜 ¥4,160)

一瞬、GS414B PLUSと見紛うルックスのGS415B PLUS。その違いはどこなのか?


それはこのヨーク部の取り付け方。


この部分がパタっと倒れることで、スタンドを畳んだ時に、コンパクトになります。持ち運びを前提にしている方は、GS414BよりもGS415Bの方が適していると言えます。

  • ラッカー非対応
    比較的ラッカー塗装に変化を及ぼしにくい、SFF (スペシャル・フォーミュレイテッド・フォーム) 装備のHERCULESスタンドですが、あくまでもメーカー公式発表では「非対応」です。
  • 高さ:96.0 cm~115.0 cm
  • ベース半径:32.0 cm
  • 折り畳み時:68.5 x 11.0 x 10.0 cm
  • 許容重量:15.0 kg
  • 自重:2.0 kg

アコースティックギター/エレキギター/エレキベースと、様々なタイプのギターに対応します。「安定性重視」だけど「持ち運びもしたい」方にはこのモデルが良いでしょう。


On-Stage

■GS7155

メーカー 型名 メーカー希望小売価格 販売価格
On-Stage GS7155 オープンプライス (税込) ¥1,870 (税抜 ¥1,700)

ハンギングスタンドの中でも、最もシンプルな部類に入るモデルです。


ヨーク部はギターを掛けるだけ。両側についたラバーリングでギターの転落を防ぎます。ギターと接する部分にはOn-Stageお得意のEVAフォームが装備されているため、ラッカー塗装ギターにも対応しています。


ギターを支える脚部、ボディの当たる部分にももちろんEVAフォーム。

  • ラッカー対応
    ※長時間ラッカー塗装ギターを置いたままですと化学反応を起こす可能性も0ではありません
  • 高さ:約61.0 cm~約96.5 cm
  • 自重:1.2 kg

アコースティックギター/エレキギター/エレキベースと、様々なタイプのギターに対応します。折り畳みが出来て軽量、さらにコストパフォーマンスにも優れているため、手軽にハンギングスタンドを導入してみたいという方に適しています。

■GS8200

メーカー 型名 メーカー希望小売価格 販売価格
On-Stage GS8200 オープンプライス (税込) ¥3,652 (税抜 ¥3,320)

ギターの自重でロックされるスタイルのハンギングスタンドです。


ヨーク部はHERCULESと違い、前開きで、画像の様にヨーク部全体も軽く上下します。


ギターを掛ける部分は不活性ラバーを採用。EVAフォームではないので、ネックがラッカー塗装の場合は注意が必要です。(スタンドブラを活用しましょう)


ボディが触れる部分はEVAフォームでカバーされているので、ラッカー対応です。


スタンドの高さ調整はカムロッククラッチ式。安定感と利便性を共存させています。


ネック幅は45 mmまで対応。一般的な6弦のギターであればほとんど設置可能です。

アコースティックギター/エレキギター/エレキベースと、様々なタイプのギターに対応します。

  • ラッカー非対応
    ネック部ヨークは不活性ラバーのため、ネックがラッカー塗装の場合はスタンドブラを活用しましょう。
  • 高さ:76.2 cm~109.2 cm
  • 許容重量:18.0 kg

今回紹介しているハンギングスタンドの中では、最も許容荷重が大きいモデル。ベースギターなど、楽器自体の重さがあるものを掛ける場合はコチラが良いでしょう。

https://www.youtube.com/watch?v=flxicBUsjjQ


ULTIMATE

ULTIMATEの創設も、On-Stage同様70年代。1977年にDarrell Schoenigがハンググライダーから着想したスピーカースタンドを製作することから始まりました。彼のスピーカースタンドは、それまでの「場所をとる」、「あまりカッコよくない」と言われていたものとは違い、コンパクトで耐久性のあるアルミニウム製で、非常にスタイリッシュなものでした。


ULTIMATEといえば、思い出すのはこのAPEXキーボードスタンド。ULTIMATEを一躍有名にした製品といえるでしょう。1990~2000年代のシンセサイザー全盛期、プロのステージではかなりの頻度で使用され、今でも定番として君臨し続けています。

このように歴史と実績のあるULTIMATE。彼らがデザインしたギタースタンドが多数販売されています。

■GS-1000Pro

メーカー 型名 メーカー希望小売価格 販売価格
ULTIMATE GS-1000Pro (税込) ¥8,250 (税抜 ¥7,500) (税込) ¥4,180 (税抜 ¥3,800)

ULTIMATEならではの機構が搭載されているGenesis®シリーズ、GS-1000 Pro。こちらも島村楽器全店でかなりの人気商品です。


HERCULESは下から上に、On-Stageは前に、そしてULTIMATEは上から下にロック機構が稼働します。ネック幅は公式に公表されていませんが、比較的狭めなので多弦ギターなどネック幅の広い楽器を保管するのは厳しそうです。

ネックが触れる部分はラバー製なので、ラッカー塗装のネックの場合、スタンドブラが必須です。


簡単に高さ調整出来ます。


脚部、ボディが当たる部分にはスポンジのようなラバーでカバーされていますが、ラッカー対応の可否は非公表です。

ULTIMATE GS-1000 Proは、折り畳んだ際にもその特徴が現れます。レッグ・ロッキング・システムを採用することで、持ち運びの際脚部が勝手に開閉してしまう事はありません。


ご覧の通りかなりコンパクトに折り畳むことが可能です。ハンギングスタンドの中で可搬性はNo.1といえるでしょう。

アコースティックギター/エレキギター/エレキベースと、様々なタイプのギターに対応します。

  • ラッカー対応 非公表
    ネックヨーク部はラバー。脚部も「Protective Padding」と公式サイトには記載されていますが、素材やラッカーへの対応は記載されていませんので、ラッカー塗装の楽器を掛ける際にはスタンドブラを使用しましょう。
  • 高さ:83.8 cm~115.6 cm
  • 折り畳み時:11.4 x 53.3 cm
  • 自重:1.6 kg

レッグ・ロッキング・システムもそうですが、スタンドの自重が比較的軽いので、可搬性を重視する方にはこちらをおススメします。

https://www.youtube.com/watch?v=xOMmzv2bMmY

ハンギングスタンドまとめ

メーカー 型名 販売価格 ラッカー対応 対応ギター
HERCULES GS412B PLUS (税込) ¥8,250 (税抜 ¥7,500) アコースティックギター /
エレキギター / エレキベース
HERCULES GS414B PLUS (税込) ¥4,400 (税抜 ¥4,000) アコースティックギター /
エレキギター / エレキベース
HERCULES GS415B PLUS (税込) ¥4,576 (税抜 ¥4,160) アコースティックギター /
エレキギター / エレキベース
On-Stage GS7155 (税込) ¥1,870 (税抜 ¥1,700) アコースティックギター /
エレキギター / エレキベース
On-Stage GS8200 (税込) ¥3,652 (税抜 ¥3,320) アコースティックギター /
エレキギター / エレキベース
ULTIMATE GS-1000Pro (税込) ¥4,180 (税抜 ¥3,800) アコースティックギター /
エレキギター / エレキベース

現在はハンギングスタンドも様々なメーカーから販売されるようになりました。どれを選んでいいのか迷いますね。スタンダードタイプと決定的に違うポイントは「ネック幅が対応するかどうか」というポイントです。ギターのネックが「細すぎる」もしくは「太すぎる」と使えない場合があるので、サイズがしっかり合うか、確認して購入するようにして下さい。

もちろんラッカー塗装への対応可否も重要なポイントですよ。

続いて持ち運びに便利な「折り畳みスタンド」です。

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