【レポート】2015年 秋 YAMAHA特別内覧会レポート 遂にお披露目 Line6 「HELIX」!
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さらに応用編の操作
ここまでで非常に操作が簡単であるということはおわかりいただけたと思います。実際、YAMAHAさんが社内向けにスタッフ研修を行ったところ、ほとんどのスタッフの方が5分以内に操作を全部覚えてしまったそうです。
ここからさらにHelixの機能にせまってみます。
アンプの設定
Helixは、AMPセクションが Amp-Cab / Amp / Preamp / Cab の全部で4つが用意されています。
Ampは、アンプヘッドのことを指しているのですが、こちらを選択するとずらーっと様々な種類のアンプヘッドが表示されます。ここでポイントは、ベースアンプも用意されていること。SVTやメサブギー、ギャリエンクルーガーなどをモデリングした内容になっています。こういうアイテムは、基本ギタリスト専用のためベーシストは置いてけぼりになってしまうことが多いのですが、この配慮はうれしいポイント。
そしてここからが応用編。
Helixのシグナルフロー上に、アンプヘッドを設置し、その後にキャビネットを設置するといわゆるスタックアンプが完成するのですが、こちらのシグナルをパラレルに設置することで、ヘッド→キャビ出力とヘッドから直接出力というセッティングも可能。
ちなみにキャビネットはデフォルトでマイク57が設定されているのですが、
パラレルで
ヘッド→キャビ
↳キャビ
というセッティングを行うことで、それぞれのマイクを異なったものに設定することができます。マイクの種類だけでなく、キャビとマイクの距離やトーンコントロール、レベル調節も可能です。
解説模様を動画でチェック。
https://youtu.be/kMPmqJVrA3k
パッチ作成応用編
パラレル接続にした時、さらに細かく分岐の箇所をSplit 「Y」「A/B」「Crossover」の3種類の分かれ方が選択可能です。
「Y」は単純な分岐なのですが、「A/B」ではバランサーの様(例えば7:3というように)信号を送ることができます。さらに「Crossover」ではハイパスとローパスを分けることが可能。例えば、ヘヴィ系のサウンドを作る場合、ハイパスには激しい歪み、ローパスにはベースアンプを通すなんて方法もできるのです。
また分岐点は、アクションボタンで自在に動かすことも可能。そうすることでインプットやアウトプットをパラレルにすることもできます。
例えば、パラレルにしているアウトプットだけ、別のアンプから出力するとか、「A/B」で切り替えるといった使い方もできるというわけですね。
さらにパラレルで分けた信号のみにさらにシグナルを足すことも可能。この方法を使って最大4本のシグナルパスを設置可能です。
解説模様を動画でチェック。
https://youtu.be/D4DEpKTUAew
センド・リターン応用編
全部で4系統あるセンド・リターンですが、シグナルフローに組み込む際にセンドとリターンの箇所をわけて設定することも可能です。実際にエフェクトボードに設置する際、配線・エフェクターの場所の都合もあり、かなり大変な作業になりますが、Helixだと簡単にこういった設定もできます。柔軟なスイッチング・システムと考えるのも良いですね。
センド・リターンの端子は全て独立しているため、個別にラインレベル / インストゥルメントレベルの切り替えも可能です。
解説模様を動画でチェック。
https://youtu.be/b6qPE5lvN5k
フットスイッチを柔軟に活用
フットスイッチをタッチでアサインする際、タイプを選択可能です。
例えば、タイプをモメンタリーにするとそのフットスイッチを踏んでいる間のみエフェクトがかかるといったこともできます。
また、複数のエフェクトを1つのフットスイッチでON / OFFが操作できるよう設定も可能です。スイッチング・システムで複数のエフェクターを操作する際、音色ごとに「Aメロ」「Bメロ」と書いたシール貼っている光景を目にしますが、Helixではフットスイッチ上のディスプレイに入力することもできます。Helixのデザイン性を守るためにも、シールを貼るという無粋な行為は禁止ですよ(笑)
こちらも動画をどうぞ。
https://youtu.be/6Vze7CswQqE
改めてサウンドをお聞きください
ここで再びギタリスト 阿部学 氏登場です。
今回は、Helixの音色を駆使したメドレーをご覧ください。
https://youtu.be/GhA9p_dqyhI
Helix まとめ
さて、いかがでしたでしょうか?
今回の内覧会に参加させていただいて、個人的にはかなり心を持っていかれました。冒頭にマーカス氏もおっしゃっていた通り、機能面が良くなればなるほど複雑になる操作性、これは従来ほとんどの商品に共通している事項であり、甘んじて受け入れていたプレイヤーも多いはず。しかし、このHelixは、高音質だけでなく、ユーザーインターフェイスにかなりこだわり使用する上での使い勝手を突き詰めた製品。発売まで待ち遠しいですね。
LINE6 Helixは11月25日発売、価格はオープンプライスで市場予想価格は22万円後半を予定しております。
予約受注開始日は、現時点で不明です。続報をお待ちください。
発売日・価格決定いたしました!
販売価格: (税込) ¥239,800 (税抜 ¥218,000)
発売日:11月25日(金)発売
※ちなみにHelixは、ヒリックスと発音します。私へリックスって読んでました。。。