①モバイルヘッドホンアンプ
まずは、モバイルヘッドホンアンプ(ポータブルアンプ)として使ってみましょう!
使い方は、お持ちのオーディオプレイヤー(Headphone out) と BIGHEAD(AUX INPUT)を付属のステレオケーブルで接続。
ボリュームを調節し、オーディオプレイヤーにて再生するだけです。
アンプは、その名の通り増幅させる役割。
オーディオプレイヤーから出力された音を、アンプを通し増幅させることで、いつもみなさんが聴いていた曲の音が変わります。
普段、ベーシストのみなさんが好みのベースアンプがあるように、モバイルヘッドホンアンプも種類は様々です。特に使用するヘッドホンやイヤホンとの組み合わせ、音質は大きく変化しますね。
今回は、このヘッドホンを使ってみましょう!
これは、以前発売になり話題となったベーシストのためのヘッドホン PhilJonesBass 「H850」!
ベースラインがわかりやすく聞こえるというアイテムですね。このヘッドホン「H850」と「BIG HEAD」を組み合わせると、どんな音がするのか? 楽しみです!
以前行ったPhilJonesBass 「H850」のレビューはこちら!
【こだわりの逸品】ベースプレイヤー用ヘッドホン?! PHIL JONES BASS 「H850」とは?
曲① IKUO UNI-ZONE(24bit / 48 kHz)
キングレコード (2014-02-26)
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ベース用ヘッドホンですからね。まずはベースがしっかり主張してくれる曲を聴いてみましょう!
さて、スーパーベーシスト IKUOさんの「UNI-ZONE」。怒涛のスラップと速弾きが全編通して繰り広げられる曲です。
まずは、ヘッドホン「H850」のみで試聴してみます。
このヘッドホンの特徴ですが、以前レビューした通りベーシスト用のヘッドホンとはいえ、ただただ低音が鳴るヘッドホンではありません。全体のバランスをくずすことなく、ベースラインを浮き立たせてくれるような印象です。
ベースラインが際立つからと言って、激しいスラップが決してクドくなるわけではなく、自然なバランスで聴かせてくれます。曲の中ではギターとユニゾンで繰り広げられる速弾きフレーズも、ベースラインが目立つからといって、ギターのフレーズを邪魔するようなことはありません。
それでは、次はオーディオプレイヤー → BIGHEAD → H850の順で接続してみます。
BIGHEADのアンプ機能は、音を増幅させることができますが、ボリュームはあくまでヘッドホンのみを接続した時と同等のレベルに調整します。
これは、すごいですね。各音の厚みが全然違います。非常に音に艶が生まれるような印象ですね。そしてベースラインは、よりはっきりと聴き取れるようになりました。
低音・ベースラインの感想が中心には、なってしまいましたが、その他の音域のバランスも丁度良いですね。
曲② Hotel California / The Eagles(24bit / 192 kHz)
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次は、永遠の名曲Hotel California。
全体的な構成の美しさや楽器帯のバランス、名フレーズに関してはもはや語る必要性はないですね。もともと持っている曲の絶妙なバランスがどう変わるのか?
まずは、ヘッドホン「H850」のみで試聴。
ヘッドホンのみだと、曲のボトムを支えるしっかりとしたベースラインが、やはり際立って聴こえます。注目すべきは、ベース自体のささいなニュアンスも鳴らしてくれているところ。他のヘッドホンでは、こうはいかないですね。
それではBIGHEADを接続してみましょう。
うん、それぞれのパートの定位感が、はっきりわかるようになりました。全体的な音圧が、ナチュラルに増幅されています。まるで、この曲を演奏している練習スタジオの中に立っているような感覚。
これは、はっきり言って気持ち良いの一言です。
曲③ 宇多田ヒカル Automatic(24bit / 96 kHz)
First Love -15th Anniversary Edition- (期間限定生産盤)(DVD付)
EMI Records Japan (2014-03-10)
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さて、最後はあえてバンドサウンドではない曲で視聴してみましょう。
先ほどと同じく、まずはヘッドホン「H850」のみで試聴してみます。
正直ちょっと笑ってしまいました。
この曲は、Aメロからベースラインが入ってくるのですが、ベースラインが際立ちすぎて、もはや初めて聴くレベルの「Automatic」。それほど、ベースラインを聴くためのヘッドホンという性能の高さがうかがえます。
さて、全音域はきれいに鳴らしてくれるものの、女性ボーカルというところを踏まえると、もう少し高音部分を再現してほしかったな、というところでしょうか?
それでは、BIGHEADを繋いでみましょう。
まず、驚いたのがボーカル部分。先ほど今一歩かなと感じてた女性ボーカルの細かなニュアンスまで鳴らしてくれています。
ベースラインは、同じく際立っているのですが、他の音域がより鳴ってくれるようになったのでバランスとしては、かなりまとまります。
全体的なアンプの音域特性としては、あくまでフラットですね。
モバイルヘッドホンアンプ機能 まとめ
ベース用ヘッドホン「H850」とベース用モバイルアンプ「BIG HEAD」といった、まさしくベーシスト向けというセッティングでの視聴。
以前、「H850」のレビュー時に聴いた時同様、曲のバランスをくずさないベースラインの際立ちという点を改めて実感するとともに、「BIG HEAD」を使うことにより、さらに全体のバランスがまとまった印象です。
曲によってはベースラインが際立つことによるアンバランス感を、うまく消してくれてますね。あくまできちんと曲を聴きながら、ベースラインもしっかりととらえられます。
ベーシストはもちろんのこと、普通に曲を良い音で聴きたいという方にも、お勧めです。
次のページではベースヘッドホンアンプ・オーディオインターフェイス・プリアンプ機能を試してみます。