【歪みペダル・レビュー】One Control 「理想の音を求めるあなたへ」島村楽器のオリジナル・チューンモデル ”Stone Bramble Over Drive”

One Control オーバードライブディストーションレビュー新製品 2018年5月30日

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One Control（ワンコントロール）
”Stone Bramble Over Drive”
島村楽器オリジナル・モデル

One Control(ワンコントロール)といえば、コンパクトサイズの高品質なエフェクターをはじめ、スイッチャーや電源など幅広く製作している人気メーカー。上質なサウンドもさることながら、計算し尽くされたスタイリッシュなルックスも、人気の秘訣といえます。

さて、今回ご紹介するのは、その One Controlでも特に人気のオーバードライブペダル ”Strawberry Red OD”に島村楽器独自のチューニングを施し、果実を思わせる鮮やかなカラーで仕上げたオリジナルモデル ”Stone Bramble Over Drive” です。

【特徴】

①.”Strawberry Red Over Drive”を再チューン
②.クリーン～クランチからハイゲインまでカバー
③.サウンドを劇的に変化させるMIDブーストスイッチ
④.再設定されたドライブ&イコライザー
⑤.アルミニウム削り出しの超コンパクトボディ
⑥.電池駆動が可能
⑦.9V～18Vまでのアダプター駆動に対応
※18Vで駆動させると、さらに広いダイナミックレンジと立体的な音色に変化

名前の由来 ”Stone Bramble”

～スウェーデン北部を中心としたヨーロッパに群生する山葡萄の一種。(キイチゴ属)。石の多い山間などに生息する。
その鮮やかな色味と独特のツヤが魅力だが、毒があるという迷信により口にする者はいなかった。しかし現在は研究が進み、とても健康的な食品として注目されている～

MIDブーストスイッチを搭載

通常の、低音域を調整するローブースト・ノブから、中音域のミッドブースト・スイッチへ変更。よりサウンドがしっかり前に飛び、アンサンブルの中でも存在感を示すことができるようになりました。アンプの真空管を変えるのと同じように、スイッチONでサウンドが劇的に変化。ノブから2段階スイッチに変更していることで、特別な工具なども必要なく、いつでもブーストONに設定可能です。

再設定されたドライブ&イコライザー

MIDブーストスイッチを搭載しつつ、改めてゲイン幅やイコライザーの効きを再設定。より洗練されたことで、クランチ～フル・オーバードライブからディストーションまでカバーすることができるようになり、よりアタッキーなサウンドも出力できるようになっています。もちろん各部設計は、天才的なサウンド・デザイナーであるビヨン・ユール氏が手掛けています。

”Strawberry Red OD”と比べてみた！
「音楽的かつ表情豊かなサウンド」

MARSHALL DSL5Cとストラトキャスターを使ってマイク録音。アンプのイコライザーは全てフラットで、クリーンに設定しています。

低音域

Strawberry Red OD(以下 Red)と”Stone Bramble Over Drive”(以下 Bramble)を比較。Brambleはローブースト・ノブをミッドブースト・スイッチに変更していますが、通常時でもRedよりしっかりとした低音域が再生されています。

ゲイン幅

DRIVEノブを回していっても、Brambleの方が歪み始めるポイントが遅いので、ローゲインにもしっかり対応している点がGOOD。さらに、フルゲインではBrambleの方が歪みが強いですね。これはゲインの幅がかなり広がっているということになります。非常に扱いやすいです。

高音域

「TREBLE 80%」時にはBrambleの場合ストラトキャスターの「ギャリッ」とした高音域もしっかり再生。TREBLEの幅も広がっています。また、MIDブーストでさらに音圧を稼ぐこともできるので、バンドアンサンブルでも非常に重宝しそうです。「オーバードライブ」と名称についてはいますが、ディストーションの質感も併せ持っていますね。

全体の印象

全体としては、フルゲインでも表情豊かな音色で、かつピッキングに対する追従性も高いペダル、という印象です。もちろん好みもありますが、RedよりBrambleの方が音色の幅が広いので、一台あるだけで心強いのではないでしょうか？耳の肥えたプレイヤーにも、初心者の方のファーストペダルとしてもオススメできます。