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別室 野原のギター部屋 Vol.13 “Murphy Lab 1959 Les Paul Standard Reissue Factory Burst”

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皆様こんにちは。別室 野原のギター部屋 Vol.13は、私が個人的に気になったギターを皆様にご紹介する「島村楽器で見つけた気になる1本」をお送り致します。

前回は今最も注目を集めるGibson Custom ShopのNEWプロダクトMurphy Lab 1959 Les Paul Standard Reissue Golden Popply Burstをご紹介しましたが、今回も予告通りMurphy Lab Collectionから素敵な個体をピックアップ。

「マーフィー・ラボって何?」という方は、以前私が執筆を致しましたこちらの記事をご覧下さい。

それでは、早速ケースを開けてみましょう

Gibson Custom Shop Murphy Lab 1959 Les Paul Standard Reissue Factory Burst Ultra Light Aged


今でこそ様々なカラーが発売されているレスポールですが、1958~1960年当時のレスポール(スタンダード)はチェリーサンバースト1色のみが用意されていました。1960年に改善されますが、それまでのチェリーサンバーストの赤は褪色しやすく、褪色の程度や仕方はギターが過ごした環境によって様々でした。

現在私たちが目にする「Lemon Burst」や「Cherry Tea Burst」などといったカラーは褪色したカラーを再現したものになりますが、今回ご紹介する「Factory Burst」は、その名の通り工場出荷時のカラーを再現したものになります。

工場出荷時のカラーで仕上げられた1959 Les Paul Reissue(=褪色の無いバースト)ですので、ケースで保管されていた状態の良いコンディションのヴィンテージを再現したUltra Light Agedをセレクトしてみました。

Murphy Lab Collectionでは4種類のエイジング・レベルが用意されていますので、カラーとエイジングのバランスを揃えることが出来、より自然でリアルな雰囲気を楽しめます。

極僅かに傷が施されていますが、ヴィンテージであればニアミントかそれ以上の評価が付きそうなコンディションが再現されています。実際に60年の月日を経てきたかのようなウェザーチェックのラインが綺麗です。

Historic Collection Les Paul Reissueの仕様遍歴について以前執筆しましたが(別室 野原のギター部屋 Vol.5参照)、トラスロッドカバーの形状もアップデートを繰り返してきました。1950年代のものに比べ外周の白い部分がやや肉厚ですが、この雰囲気のあるヘッドストックにもしっかりと馴染んでいる様に見えます。

「Les Pasul MODEL」のシルクスクリーンは60th Anniversaryでフォントサイズや色味が見直された最新のもの。Ultra Light Aged仕様なので擦れもほとんど無く、綺麗に残ってる状態が再現されています。


Ultra Light AgedにはVOSハードウェアを組み合わせています。Murphy Lab Collectionでは側面や背面を含めたギター全体にウェザーチェックが施されていますので、どこを切り取って眺めても非常に絵になります。


ヴィンテージギターの滑らかな握り心地を再現するロールドバインディングが採用されています。サイドポジションマークの中心付近を境に、バインディングの地の色が出ているのがお分かり頂けますでしょうか。

指板には濃い色味のローズウッドが使用されています。ヴィンテージでも明るい色味のローズウッド指板はありますが、厚みの薄い乳白色のバインディング、ディッシュ・インレイとのコントラストが美しい個体です。

ボディバックのウェザーチェックとボディエッジの傷の様子。前述の通り、ボディバック全体に隈なくウェザーチェックが入っています。

モデル(シェイプ)によって生じ方が異なるウェザーチェックのパターンを研究し、エイジングのレベルとパターンまでコントロールするテクニックを実現したとTom Murphy氏が発言されていましたが、ボディトップに横方向、ボディバックに縦方向のウェザーチェックが入っているのが大変興味深いです。




ホーン部の深みのあるチェリーレッドからも、しっかりとメイプルの杢が確認できます。今回私が仕入れたMurphy Lab Collectionの中で一番強いフィギュアが出ていたのがこの個体となるのですが、Ultra Light Aged仕様のFactory Burstカラーと相まって、ミュージアムグレードのバーストを見ているようです。

フロント・トーンノブの左側に光の反射で浮かび上がったウェザーチェックをご覧頂けるかと思いますが、ボディトップは横方向のウェザーチェックが全面に施されています。写真にはなかなか写ってくれませんが、実物ではしっかりと確認することが出来ます。



VOSハードウェアにはニッケルめっき特有の曇り。錆の程度は最小限といったところでしょうか、この個体に合ったとても良い塩梅です。


見る角度によって様々な表情を見せるトップのフィギュアド・メイプル。優美なアーチ、深みのあるチェリー・サンバーストがより一層美しさを引き立てます。







ハードケースは1950年代のブラウンケースを復刻したもの。本体に合わせて綺麗な状態のものが付属します。



今回はMurphy Lab 1959 Les Paul Standard Reissue Factory Burst Ultra Light Agedをピックアップしてみましたが、いかがでしたでしょうか。これだけ強い杢でありながらも、奥ゆかしさすら感じる佇まい、今まで「レスポールはやや控えめなフィギュアド・メイプルが好み」と公言してきましたが、考えを改めたいと思います。

最後までご覧いただき、ありがとうございます。記事の内容や商品についてご質問、ギター選びについてのご相談がございましたら、お気軽にお問い合わせください。今回の記事に登場しましたGibson Murphy Lab 1959 Les Paul Standard Reissue Factory Burstの詳細につきましては、ギタセレ商品ページをご覧頂ければと思います。それではこの辺で。

ギター部屋の管理人


学生の頃よりバンド活動、レコーディングなど様々な場所での演奏とヴィンテージギターショップ巡りに明け暮れる。後にギタークラフトを学び島村楽器に入社。入社後は米国Fender社への買い付けなどを担当。現在は静岡パルコ店に勤務。甘いもの好き。

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