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シビアな現場でも高い評価を得る「Maton Guitars」の魅力 feat. 黒田晃年

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世界屈指の音楽賞「グラミー賞」にノミネートされた、フィンガーピッキングの名手「トミー・エマニュエル」氏の愛用ギターとして知られ、楽器本体だけでなく独自開発のピックアップ/プリアンプの評価が高く、国内外のシビアな演奏現場でも数多く使用されている「Maton Guitars」。

今回は自身の活動のみならず、布袋寅泰氏をはじめとした数多くのアーティストサポートもこなすギタリスト「黒田晃年」氏にキャラクターの異なる4機種を演奏いただき、魅力を語っていただきました。

黒田晃年氏 プロフィール


北海道札幌市出身。
札幌西陵高等学校卒業後、プロギタリストを目指し上京。

東京コミュニケーションアート専門学校(現TSM)プロミュージシャン科 ギターテクニックコース研究科卒業。
98年よりセッション・ギタリストとしてキャリアをスタート。

26歳で佐藤竹善(SING LIKE TALKING)のレコーディング&ツアーに抜擢されたのを機に数々のアーティストと共演。

YUI、今井美樹、森山直太朗、松任谷由実、絢香、KinKi Kids、NEWS、コブクロ、中島美嘉、岡本真夜、柴咲コウ、錦戸亮、ワルキューレ、初音 ミク、Ms.OOJAなどのサポートに加え劇伴、ゲーム音楽、CMと多岐にわたる。

2016年からはギターを持つきっかけとなった布袋寅泰との夢の共演を果たし、JAPAN / ASIA / LONDON TOURの全公演に参加している。

2010年初リーダー作『inside out』を発表 。ソロ活動開始。

2019年にはアコースティッ クギターのみで演奏された3曲入りソロ・ギター作『Turn Over』に続き『Lodestar』をリリース、アコースティックソロギタリストとしても活躍している。
最新作はデジタルリリースの「CONTINEW」。
黒田晃年 Twitter

「Maton Guitars」とは?


ブランド名の「Maton」は創設者のビル・メイ(Bill May)氏の名字である「May」と「Tone」の2つの単語を組み合わせたもの。

1930年代中頃、オーストラリア出身でジャズミュージシャン(ベースを演奏)、木工学校の先生、ルシアーとして活動していたビル・メイ氏は、当時「品質の良いギターと言えばアメリカ製」でありオーストラリア国内で入手する事が困難だった状況から、自身でオーストラリアで高品質のギターを作る事を決心し、歴史がスタートした。

タスマニアンブラックウッドやクイーンズランドメイプルなどオーストラリア産の木材を使用した楽器製作や独自のピックアップ/プリアンプの開発など独自性の高いこだわりと、確かな楽器の造りから「トミー・エマニュエル」氏をはじめとした名ギタープレイヤーのステージで使用され、創業から70年以上経つ今日では国内外問わず、数多くのミュージシャンから評価を得ている。
Maton Guitars 公式HP

モデル紹介

EBG808 Nashville

メーカー Maton Guitars
型名 EBG808 Nashville
販売価格 (税込) ¥308,000 (税抜 ¥280,000)
JANコード 4582349873096

EBG808 Nashville 公式HP

Maton Guitarsの代名詞「EBG」シリーズ。

人気の808モデルをベースに、トップ材にAAグレード・シトカスプルース、サイド&バック材にAグレード・ブラックウッドを採用。
ネック材には厳選されたクイーンズランドメイプルを使用している。

Maton Guitarsではレアなバーストカラーにて仕上げられているのも特徴。

演奏&コメント動画

インプレッション


このシリーズはMaton Guitarsの最も代表的なモデルになると思いますが、ライン直のサウンドでもしっかり生音の鈴鳴り感も再生されるのはさすがですね。

ネックも適度に薄く、角度など緻密に計算されたデザインのおかげでテンションもきつくないので普段エレキギターを演奏されている方でも違和感なく持ち替えられます。

Maton Guitarsの特徴ともいえるブラックウッドですが、高音の倍音の出方すごく繊細です。
ローズウッドを派手という表現をするならばブラックウッドは少しダークな印象で、ローズウッドよりもローミッドの密度が高いかなと思います。

The Performer

メーカー Maton Guitars
型名 The Performer
販売価格 (税込) ¥231,000 (税抜 ¥210,000)
JANコード 4582349874086

The Performer 公式HP

人気の808モデルを薄型ボディーに仕上げたThe Performer。

わずかに薄く仕上げられたボディー厚は取り回しが良く、高い演奏性を持つ。
トップ材にはワイルドな杢目かつパンチ力のある音特性を持つブンヤを使用し、薄胴をカバー。

クイーンズランドメイプルをサイド&バック、ネック材として使用している。

トミー・エマニュエル氏も2017年のジャパンツアーにて自身のシグネチャーモデルに薄胴ボディーを採用しており、その実力はお墨付き。

演奏&コメント動画

インプレッション


まずボディが薄い事で圧倒的に体へのフィット感が変わり、とても弾きやすいです。
The Performerという名前がすごくしっくりきます。

あとは動画の中でも生鳴りについて触れていますが、「鳴る楽器=良い楽器」ではないんですよね。
適材適所なのですが、Maton Guitarsって生楽器としてというよりはライン出力で使う場合が多いんです。

生鳴りが大きいと、その分ハウリングのリスクも高まってしまって現場でのコントロールがすごく難しい。
そんな時にThe Performerのような割り切った楽器は重宝されると思います。

まとまりのある抜けるサウンドなので、ギターが複数いたりキーボードがいるようなバンド編成の中でもしっかり存在感も出せると思います。

SRS808

メーカー Maton Guitars
型名 SRS808
販売価格 (税込) ¥275,000 (税抜 ¥250,000)
JANコード 4582349871368

SRS808 公式HP

マスタールシアーが長期の開発期間を経て新たに完成させた「ソリッドロード・シリーズ」。
自由な響きとダイナミックレンジの広さが魅力。

SRS808はフォワードシフテッドXブレイス(なだらかなスキャッロップド)を採用し、質量を低減しつつ負荷を分散。
その結果、低域~高域の反応が良く、広い帯域においてアコースティックサウンドを再生する。

トップ材にはAグレード・ウェスタンレッドシダーを採用しているのも特徴。

演奏&コメント動画

インプレッション


他のモデルとブレイシングの取り方が異なる事でサウンドはすごくリッチというか、広がりがあるように感じます。
弾き語りやソロで演奏される方なんかはぴったりハマると思います。

トップ材がシダーなのも面白いですね。
よくクラシックギターのトップ材に使用される柔らかい木材なので先述のブレイシングとしっかり相乗効果になっていますね。

EBW808C


※画像はEBW808になります。

メーカー Maton Guitars
型名 EBW808C
販売価格 (税込) ¥286,000 (税抜 ¥260,000)
JANコード 4582349874352

EBW808C 公式HP

サイド&バック材だけでなくトップ材にもブラックウッドを使用した「オールブラックウッド」シリーズ。
硬質で輪郭のはっきりした音特性を持ち、歯切れのよいサウンドが特徴。

ブラックウッドは様々な杢目のパターンがあり個性的なルックスの個体があるのも魅力の1つ。

ネック材にはクイーンズランドメイプルを採用。

演奏&コメント動画

インプレッション


トップ材にもブラックウッドを使用している事で低音成分がスッキリしていますがボディシェイプとのバランスで絶妙なバランスに仕上げられていると思います。

音のサスティンもしっかりあるので、カッタウェイが入っているボディのメリットを活用してハイポジションまで使い切る事ができます。

DTMなどでローポジションでコードバッキング、重ねるトラックでハイポジションを使用するなど、作曲メインでやられる方なんかは選択肢に入れても面白いと思いますね。

ピックアップ/プリアンプ「AP5 PRO」の実力


コントロールは以下の通り。

・ピエゾピックアップと内蔵コンデンサーマイクのボリューム
・ベース/トレブルコントロール
・ミドルコントロール&フリーケンシー
・マスターボリューム

インプレッション


動画ではピエゾピックアップにコンデンサーマイクを足していくような使い方をしてみました。
どちらも単体でもしっかり現場レベルで使えるサウンドが鳴るので、本当に「一本持っていれば何でもできる」ギターだと思います。

あとはミドルの調整が周波数レベルでコントロールできるのも大きいですね。
ミドルってボーカリストさんの帯域と重なる事が多いんですけど、声ってすぐには変えられないじゃないですか。

そんな時にギター側で即座に調整が効くというのは様々な現場で演奏する僕のようなギタリストには非常にありがたい仕様です。

もちろん、例えば弾き語りの方がイントロのアルペジオの時だけ少しミドルを上げてはっきり聴こえさせる、みたいな使い方をしても面白いと思います。

さいごに


今回はキャラクターの異なる4モデルを演奏させていただきましたが、まずどれもさすがのMaton Guitarsクオリティで、弾きやすく音が良かったです。

ただそれだけでなく、それぞれのモデルにしっかりコンセプトがあって演奏する人のニーズに合わせていく事ができる事に感心しました。
これ以外にも沢山モデルがあって選ぶのが大変なので、僕は楽器屋さんで店員さんと一緒に「どれが合っているかな?」と選ぶ事をオススメします(笑)

島村楽器でもMaton Guitarsを絶賛取扱中!


今回の演奏動画はラゾーナ川崎店にて撮影を行ないました。
店頭にも複数のMaton Guitarsを展示しておりますのでご来店をお待ちしております。

また当ギタセレでは全国の島村楽器のMaton Guitarsの在庫がご覧いただけます。
是非こちらもご確認下さいませ。
ギタセレ Maton Guitars商品一覧はこちら

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