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【新製品コンボアンプ・レビュー】Marshall DSL 2018年モデルの ”DSL1C” と ”DSL5C” を弾いてみた!~JCM2000のサウンド~

Marshall レビュー

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Marshall 新製品 ”DSL1C” & ”DSL5C”


Marshall DSLシリーズの2018年ニューモデル。ギタセレの新製品記事でも大きな反響があったモデルで、ラインナップは1Wから20W出力のヘッド/コンボアンプモデルを含む全5機種です。

【▼ギタセレ 本モデル”Marshall DSL”新製品記事はこちら▼】

今回は、その中でもコンパクトサイズで自宅練習にも特にオススメなコンボアンプ ”DSL1C”と”DSL5C”をご紹介します。この2モデルはコンパクトながらフルチューブ仕様なので、手軽に良い音を楽しめるモデルなんです。


昨今、大型アンプなどではなくマルチエフェクターやプロセッサーなどが人気ですが、その理由のひとつとして挙げられるのはやはり「騒音問題」でしょう。野中の一軒家なら大音量でバシバシ弾けると思いますが、賃貸アパートなどにお住まいの方は、ご近所迷惑を考えて「ヘッドホンでなるべく良い音で練習」という選択肢を選ぶ傾向にあるようです。

さて、今回ご紹介する”DSL1C” と ”DSL5C”は、そういったギタリストの新しい救世主となれるのか、各種の機能面やサイズを見ていきながら実際に録音して試していこうと思います。


/ フルチューブ仕様 / コンパクトなサイズ / CELESTIONスピーカー /
/ フロントパネル / リアパネル / 試奏動画 /


特徴と魅力

よりJCM2000に近いサウンドに!
真空管を搭載したフルチューブ仕様


DSL1Cには定番のプリ管”ECC83”×2基とパワー管”ECC82”×1基、DSL5Cには”ECC83”×3基とパワー管”ECC99”×1基を搭載。コンパクトサイズながら本格チューブ仕様となっており、手軽に良い音で楽しめるのがオススメポイントです。真空管を搭載しないソリッドアンプやデジタル技術を駆使した高性能なマルチエフェクターも良いんですが、現代においてもまだまだチューブアンプの音が求められているんです。

さらに、今回のモデルはMashallの名機である”JCM2000”のサウンドにより近づいているとのことなんです。これは期待ですね!

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コンパクトなサイズ

2つのモデルの比較してみるとこんな感じ。一般的なストラトタイプのギターと並べてみると、いかにコンパクトかわかると思います。これならお部屋に置いても場所を取らないで良さそうですね。

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"CELESTION"(セレッション) スピーカーを搭載

DSL1C


CELESTION EIGHT15を搭載。小型アンプに搭載されている8インチスピーカーとしては定番で人気のモデルですね。全音域がバランス良く出つつ肉付きの良いミドルとハリのあるローエンドを再生。小型アンプとは思えないような、迫力あるサウンドが魅力です。

DSL5C


CELESTION TEN30を搭載。小型~中型のアンプに搭載されていることで人気の10インチスピーカーです。CELESTIONならではのバランスの良い音色を持ちながら、10インチ口径ということもあり、包み込むようなローエンドを再生してくれます。出力を上げたときのパワー感もGOOD!(手前のネットでピントが合わず、こんなアングルになってます・・・ごめんなさい・・)

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フロントパネル コントロール

DSL1C

まずマーシャルを象徴するゴールドパネルにグッと来ますね。各コントロールの役割についておさらいしていきます。ご存知の方はスルーでOKです!

  • INPUT:ギターの接続端子
  • VOLUME:クリーンチャンネルの音量
  • Channel Select:クリーン/歪みチャンネルの切り替え
  • GAIN:ゲインの量を調整
  • VOLUME:歪みチャンネルの音量
  • Tone Shift:スタンダード/ドンシャリサウンドの切り替え
  • TREBLE:高音域の調整
  • MIDDLE:中音域の調整
  • BASS:低音域の調整
  • REVERB:リバーブの量
  • POWER:電源スイッチ

2チャンネル仕様、Channel Selectでクリーンと歪みを切り替え可能。イコライザーは各チャンネルで共通となります。ハイゲインのメタルサウンドを作りたいときはTone Shiftスイッチでドンシャリにできます。

DSL5C


【DSL1Cとの違い】

  • CLASSIC GAIN:チャンネルのGAINを調整
  • DEEPスイッチ:大型アンプのような低音を付加

DSL1Cとの違いは、CLASSIC GAIN(クリーン)チャンネルのGAINと右側に付いているDEEPスイッチを搭載していること。CLASSIC GAIN チャンネルのGAINは歪みというより入力感度に近いです。ギターの出力に合わせて調整。DEEPスイッチはONにすることで大型アンプのような低音を付加。これによりズンっと重いサウンドに変化します。

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リアパネル

DSL1C / DSL5C


リアパネルの端子とその役割についてご紹介します。こちらもご存知の方はスルーでOKです!

  • 電源ケーブル端子
  • FX LOOP RETURN:空間系ペダルなどのOUT端子に接続
  • FX LOOP SEND:空間系ペダルなどのIN端子に接続
  • F/S:付属フットスイッチを接続
  • AUDIO IN:スマートフォンなどを接続してオーディオを再生
  • EMULATED OUT:ヘッドフォン/スピーカーに接続
  • LOW POWER:高/低出力の切り替え
  • 1×16 OHM:スピーカーの接続端子

それぞれのモデルのリアパネルは共通。空間系ペダルなどを接続可能なセンドリターンも搭載しています。フットスイッチも付属しているので、クリーン/歪みチャンネルの切り替えを足元で行うことが可能。出力を下げることで自宅練習での音量に最適化するLOW POWERスイッチや、ヘッドホンなどを接続するEMULATED OUTも装備しているので、騒音問題も解決です。

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弾いてみた!


【使用楽器】
Dongrosh RetroClassicStandard
販売価格: (税込) ¥352,000 (税抜 ¥320,000)
JAN:2370000230218

今回はこちらのギターを使ってヘッドフォンアウトから直接ラインで録音していきます。

DSL1C

1W出力とは思えない迫力のサウンド。クリーン~クランチまではマーシャルらしい、重心の高めなブライトなサウンドですね。歪みを上げていく毎に高音の「ジャリッと感」が出始めて、中音域と低音域の肉付きが良くなる感じ。たしかにJCM2000のような轟音で、弾いていて気持ち良いです!ご自宅でどうしても小さい音で弾きたい方は、このDSL1Cを選ぶと良さそうです!

DSL5C

5Wということもあり、DSL1Cと比べると余力を残している安定感のあるサウンド。DSL1Cと全く同じEQセッティングではないんですが、クリーン~ディストーションにかけて中音域の「粘っこい」感じが出ていて非常に良かったです。低音のパワー感もGOOD!ご自宅でちょっとの音量なら出せる方や、ヘッドホンで少しでも良い音で聞きたい方には、このDSL5Cをオススメしますよ!

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Marshall ”DSL1C”


オープンプライス
販売価格: (税込) ¥44,000 (税抜 ¥40,000)
JAN:5030463428580
発売中

オンラインストアで購入する
取り扱い店舗を確認する


フットスイッチ付属:PEDL-90011(1-Way:チャンネル切替)

Marshall ”DSL5C”


オープンプライス
販売価格: (税込) ¥60,500 (税抜 ¥55,000)
JAN:5030463428757
発売中

オンラインストアで購入する
取り扱い店舗を確認する


フットスイッチ付属:PEDL-90012(2-Way:チャンネル切替&FXループ ON/OFF)

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レビュー後記

いかがでしたか?今回のモデルは名機”JCM2000”のサウンドにより近づいたということでしたが、嘘偽りないサウンドに安心しました。クリーン~クランチのブライトな感じと、オーバードライブ~ディストーションの分厚いサウンドはまさしく”JCM2000”でした。

さて、騒音問題で「アンプを諦めてマルチエフェクターを買う」という選択肢を選ばざる負えない方もいると思いますが、この”DSL1C”と”DSL5C”はそういった方々に特にオススメです。チューブアンプの音を手軽に、そしてヘッドフォンで良い音で聞ける、というのがポイントかと思います。

ぜひ、みなさんも店頭でこのモデルの魅力に触れてみてください!

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