【メンテナンス通信】〜弦交換とフレット掃除のすゝめ〜 メンテナンスで音が変わる!

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【メンテナンス通信】〜弦交換とフレット掃除のすゝめ〜 メンテナンスで音が変わる!

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こんにちは!
ギタセレ中の人です。

しっかりやろう、弦交換

みなさん、弦交換してますか?!

ギター(ベース)の弦交換は弾いて行く上で避けて通れないイバラの道(最初だけです。慣れれば舗装道路です)。

知っておかないと後でイタイ目を見てしまうかもしれません。

とは言っても、ここではやり方については触れません!(驚!?)
やり方については教則本や教則DVDで知ることが出来ますので…。

今回は弦交換の必要性やその効果、さらに弦交換の際に行うべき「フレット掃除」の効果についてもサウンドサンプル付きでじっくり見ていきます!

弦交換前の状態

弦交換していない悲しい状態がこちらの画像。

ここまで汚れるのに、なんと1ヶ月しか経っていません。
梅雨〜夏にかけては1ヶ月の弦交換サイクルでは足りないかもしれません(汗)。

遠目で見れば「少し弦がくすんでるかな?」程度ですが…。

よ〜く見ると、かなりのサビ!!

横から見るとこんな感じ。

これはマズイです。

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弦交換しないと起きる症状

上記の画像のように弦交換を行わないと、弊害が出てきます。

  1. チューニングが合いにくくなる
  2. サスティンが短くなる
  3. 音が曇ってギター本来のトーンが発揮できない
  4. 弦がひっかかってチョーキング、ビブラートがうまく出来ない
  5. 錆びた弦が当たることによりフレットが痛む

キャ~~! こんなにたくさん弊害があるんですね~~!

特に⑤! 
新品の弦で弾いていてももちろんフレットは削れるのですが、やはり錆びた弦だと削れる量は大きくなりますよね。

図で見るとこんな感じ。

右側の赤い部分がサビです。

表面は指で押弦しているので、ざらつきが少し平らになりますが、裏側はギザギザしていてフレットに悪そう(涙)。
サスティンが短くなるのもこれが理由の一つですね。

弦とフレットの間に布を挟んだら振動が止まります。
布でなくても邪魔なものがあったら振動に良い影響は与えませんね。

邪魔なものがサビということになります。

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交換前と交換後のサウンドをチェック!

では実際に弦交換していない状態のギターの音をお聴き下さい。

これだけだとサスティンが短いのか、トーンがどうなっているのか分かりませんので、実際に新しい弦を張って比べてみましょう!

使用するのはこちらの弦。

もともと張られていた弦もコレです。


…というわけで張り替えました!(早っ!)

遠目じゃ分かりませんよね。

キレイになりました。

弾き心地も弦が消耗する前の状態に戻りました。


では弦を張り替えた後のサウンドをお聴き下さい。

どうでしょうか?

サスティン、伸びてますね。
古い弦では17〜18秒あたりで減衰しきっていますが、新しい弦では20〜21秒まで保ちます。
音もクリアになっていますね。


それでは、音色を変えながら比べてみます。

クリーントーン・カッティング

まずは古い弦でクリーントーンカッティングです。

続いて新しい弦で同じフレーズ。

どうですか?

新しい弦の方が音のエッジが立っているのが分かりますね。

ディストーション・リフ

まずは古い弦から。

そして新しい弦。

中域の厚みがしっかり出てきました。
音が前に出てくる感じです。

ディストーション・単音フレーズ

まず古い弦で。

新しい弦です。

これは分かりやすいですね。
一発目の音からハリがあって、クリアな音質なのが分かりますね。

音がここまで変わるなら、ぜひ新しい弦で練習したくなります♪

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フレット掃除のすゝめ

さて、ここでフレットに目を移してみましょう。

みなさん、フレット掃除はしてますか?
弦にサビがつくのと同様、フレットにもサビがつきます。さきほどのギターを見ても、新品の状態とはほど遠い…。

フレットにサビが付くと、弦にサビが付くのと同様の弊害が出ますので、フレット掃除は弦交換の際にぜひ実施して下さい。

フレットを実際に掃除してみると…

そうですね。
要接写ですよね。

どぞ。

どうですか、この輝き!

そして弾き心地ももちろんGood!

輝きを最初の「汚ギター」と並べて比べちゃいましょう。

どっちが掃除後のギターか、一目瞭然ですよね?


フレットを掃除したギターはサウンドも良質なものに戻ります!
実際に聴いてみて下さい。

音に艶が増してサスティンも向上しましたね。

なにより、弾きやすさがケタ違いです。

さきほどのクリーントーン・カッティング、ディストーション・リフ、ディストーション・単音フレーズの3つも鳴らしてみましょう。

どうです?

それぞれ、ストラト「らしい」音になりましたよね?
クリーンはハーフ・トーン独特の繊細な感じ。
ディストーション・リフでは音量UPさえ感じられます。
中域が前にしっかり出てますよね。
単音フレーズでは音の立ち上がりが増しています。

ストラト・サウンドの本領を発揮させるためには、この状態が望ましいのですね!

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弦交換&フレット掃除の実施タイミング

冒頭に、1ヶ月でボロボロになった弦&サビサビフレットギターをお見せしました。

ギターは(アコギも含め)最低でも1ヶ月に1度は弦交換&フレット掃除を実施しましょう。
梅雨時期~夏にかけては2週間に1度、必要かもしれません。
「音がこもった」「チューニングが合いづらい」「音が伸びない」「チョーキングしづらい」などは弦が古い、フレットが汚れている合図です。

ベースであれば、1〜2ヶ月に1度を目安にすると良さそうです。

ちなみに、今回新しい弦を張ってからサウンドサンプル録りを含めて1時間強、ギターを弾いてみました。
そうすると…

ショック! 
すでに2弦と3弦の3フレットあたりに赤っぽい変色が…。

もちろんギターを弾いたら乾いたクロスでしっかり油分を拭き取りましょうね。

やはり夏場は汗をかきやすいし湿気もあるので、早めの弦交換が必要だと痛感した実験でした。

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全ギタリストに告ぐ!

初心者の皆さん、上達にはメンテナンスが不可欠ですが、ここまでやれば上達に近づきますよ!
だって弾きやすいんですから。

中〜上級者のフレット掃除をしていない皆さん、「知らなかった」「メンドクサイ」、など理由は様々だと思います。
でもぜひ行って下さい! 
キレイになるだけじゃなく、音も甦ってギターに愛着も湧きますよ。

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