自宅使用にオススメ!LINE6 HX Stomp XLレビュー feat.ボーグ
記事中に表示価格・販売価格が掲載されている場合、その価格は記事更新時点のものとなります。

NAMM2021で発表され、話題となっていたLINE6 HX Stomp XLがいよいよ発売となりました。
HX(Helix)シリーズはフラッグシップモデルのFloorをはじめ、マルチエフェクター的な使い方に特化したEffects、Floorの内容そのままに小型化されたStompなど多岐に渡るラインナップがありますが、今回のXLはStompにフットスイッチが増設されたアップデートモデルとなります。
Helix Floor
HX Effects
HX Stomp
「フットスイッチが増えただけならば通常のStompで十分なのでは?」と思われる方もいらっしゃると思いますが、このXLこそが自宅で趣味としてギターの演奏を楽しんでいらっしゃる方に最もオススメのモデルだと感じましたので、こちらを導入するメリットをギタリストのボーグ氏の解説動画を交えてレビューしていきます。
ボーグ氏 プロフィール
2006年に自身のバンド「Lifenote」でデビュー。
自身の楽曲がauKDDIのプロモーションソングに採用されるなど、各種メディアに多数出演。
精力的にバンド活動を行いながら、2010年より「ボーグ」名義でソロ活動を開始。
所属するギタリストコンポーザー集団「G.O.D.」で楽曲を発表し、Amazonダウンロードランキング1位を獲得。
プレイヤーとしてもアーティストや声優のライブ、レコーディングに多数参加。ギター講師も務める。
解説動画
レビュー
いかがでしたでしょうか?
解説動画の内容を踏まえて、改めてHX Stomp XLのメリットを挙げると以下の4点となります。
・気軽に高音質
・設定が簡単
・コンパクトエフェクターを並べているような感覚で使える
・iPhoneやiPadにも接続できる
気軽に高音質
今回の解説動画はXL本体にヘッドフォンだけを接続した状態で収録しました。
高額なモニタースピーカーやギターアンプを別途用意しなくても、高音質で演奏が楽しめます。
特に平日は仕事や学校から帰宅後の夜間にギターを弾かれる方も多いと思います。
時間や環境を気にせず高音質で演奏が楽しめるというのは非常に重要なポイントではないでしょうか?
動画に出演いただいたボーグ氏が所属するG.O.D.(GUITARISTS ON DEMAND)より新アルバム“G.O.D.Ⅳ DAWN”、“G.O.D.Ⅳ DUSK”がリリースされ、ボーグ氏の新曲A.G.UがYoutubeでもMVが公開されました。
こちらのギターサウンドは全てHXシリーズのみで収録されているとの事で、サウンドクオリティの高さが伺えます。
また、HXシリーズは数多くのプロの現場でも使用されています。
下記リンクよりアーティストの方のコメントが確認できますので是非ご覧ください。
LINE6 アーティスト一覧
設定が簡単
HXシリーズの特徴として、ゼロの状態からの音作りは画面横のダイアルノブ回転と押下とタッチセンサー式のフットスイッチに触れるだけでの最低限のアクションで行なう事ができます。
従来のマルチエフェクターだと特定のエフェクターをフットスイッチに割り当てる際に何度もEnterボタンを押して、深い階層に入っていく必要があり、それが「マルチエフェクター=難しい」というイメージになってしまう一因となっていたと思います。
XLもHXシリーズの操作性を踏襲していますので、あまりマルチエフェクターに触れてこなかった方でも直感的に操作が可能です。
コンパクトエフェクターを並べているような感覚で使える
コンパクトエフェクターにはそれぞれフットスイッチが付いていて、個別にON/OFFを切り替える事ができます。
ですが、コンパクトさを追求しているマルチエフェクターは可搬性やリアルタイム演奏よりもDAW環境での利便性を重視して設計されている事が多く、3~4つのフットスイッチしかないため個別のON/OFFが難しくなってしまいます。
そうなるとどうしてもスイッチAはクリーンサウンド、スイッチBは歪ませたサウンド、スイッチCはコーラスとディレイを加えたサウンドといったように「音を作り込む」必要が出てしまい、この作り込みという要素がギターを演奏する前の手間と感じてしまう方もいらっしゃると思います。
XLは同時に使用できるエフェクト数(アンプ含む)が8個に対して、Stompフットスイッチのモードを使用する事で6個のエフェクターを個別にON/OFFする事が可能です。
音を作り込むのではなく、単体で好みのエフェクターをあらかじめ保存しておいて、演奏中の気分で組み合わせてみる事ができるというのは音の作り込みの手間を減らしながらも、コンパクトエフェクターの実機を操作しているようなアナログ感、ワクワクした気持ちも得られるのでオススメなポイントの一つとなります。
iPhoneやiPadにも接続できる
ギターの録音というとパソコンとオーディオインターフェースを組み合わせて少し大掛かりなセッティングが必要なイメージがあると思います。
ですが、このHX Stomp XLはAppleのカメラアダプターを使用する事でiPhone、iPadで認識して録音を行なう事ができます。
iPhoneやiPadにはGarageBandという無料の音楽制作ソフトがありますので、追加で機材を用意する事なく録音が楽しめます。
例えば解説動画のようにルーパー機能を使用して多重録音したギター演奏をGarageBandへ保存、そこにドラムやキーボードを重ねて曲を仕上げるといった事も可能です。
あらかじめコードのバッキングトラックを保存しておいて自宅でひとりセッションを楽しんだり、録音した音を客観的に聴く事で演奏スキルの確認に使用するなど様々な使い方が可能です。
HX Stomp XL 商品情報
メーカー | LINE6 |
---|---|
型名 | HX Stomp XL |
販売価格 | (税抜)¥90,000 (税込 ¥99,000) |
HX Stomp XL LINE6公式HPはこちら
さいごに
このようなマルチエフェクターやギタープロセッサーは一見すると似たような見た目ですので、選ぶ基準は値段と大きさとなる事が多いと思います。
今回ご紹介したHX Stomp XLも「ただ既存のHX Stompのフットスイッチが増えただけ」という見方をしてしまうとそれほど必要性は感じないかもしれません。
ですが、実際に使用してみると明確に既存のHX Stompとは異なるメリットも見えてきます。
特にHX Stomp XLは筐体のサイズは大きくなり過ぎずに、20万円クラスのフラッグシップモデルと同様の300種類以上のアンプやエフェクターを内蔵し、アンプのモデリングを使用しながら複数のエフェクターを個別に操作できるという面が、より従来のコンパクトエフェクターを好むアナログライクなユーザーの方、自宅で気軽にエフェクターを組み合わせてギターを鳴らしながらルーパー演奏で楽しみたいライトユーザーの方にもオススメできる商品だと感じました。
解説動画、レビューを見て興味を持っていただいた方は是非お気軽にお近くの島村楽器まで足を運んでいただき試奏いただければと思います。
以上、ここまで読んでいただきありがとうございました。