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Marshall 好きによる Marshall 好きのためのディストーション|ギターマニア石田純一の逸品入魂~気ままに想いを綴ります~Vol.27

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Marshall 好きによる Marshall 好きのためのディストーション|ギターマニア石田純一の逸品入魂~気ままに想いを綴ります~Vol.27

記事中に掲載されている価格・税表記および仕様等は予告なく変更することがあります。

皆様こんにちは!石田でございます!

今回はマニアック回。
Vol.18に続いて石田が欲しい歪みペダルを企画してみました。

私は自他ともに認めるマイケル・シェンカーフリークでして、音作りをするうえでマーシャルのドライブサウンドは欠かせません。

同社製の JCM-1H という 1 ワットの小型ヘッドを所有しているのですが、とても自宅ではフルアップで鳴らせませんし、パワー管が小型のものを使用しているので少々物足りない...

なので必然とエフェクターのチカラを頼ることになります。
しかし、なかなか「バッチリ」と感じる物には出会えていませんでした。

そこで「ないなら作ってしまおう」の精神で企画いたしました。
いつも懇意にさせていただいている静岡のエフェクターメーカー Soul Power Instruments のさいとうさんとタッグを組んでプロデュースしています。

Soul Power Instruments “Planetarium”


今までにも Marshall アンプをモチーフにしたペダルは色々作ってもらってきました。

JCM800 のプリアンプ回路を真空管を別の素子に置き換えてそのまま抜き出した J-800 や、そのハイゲインバージョンである J-900。

改造マーシャルの「ガリガリ」とした歪みを再現した Brown Sound Equation などなど...

今回は「JCM900 のサウンドを基本にして 1 台で十分なハイゲインが出せつつも、JCM800 のようなゲイン抑え目でブライトなサウンドも出せる。なおかつ内部に TS 回路を内蔵して 1 台でリズムからリードまでカバーできるもの」というコンセプトで企画しています。

5基のオペアンプによる濃密な歪みサウンド


歪みを生み出すオペアンプですが通常の歪みペダルでは 1 基が普通、多くても 2 基程度ですが、Planetarium にはなんと 5 基も搭載。
※ 1 基は TS 用だと思いますが...

多段ゲイン構造により分厚いディストーションサウンドを生み出します。

TS 回路を内蔵


マーシャル系に相性の良いゲインブースターといったらやはりチューブスクリーマーですが、Planetarium には TS 系の回路を内蔵しており、本体右側のスイッチもしくは外部フットスイッチにより ON/OFF が可能です。

内部にはトリマーも付いているため好みのセッティングに変更可能。
個人的な好みは Gain 9 時、Tone 2 時、Level 3 時です。
※出荷時は全て 12 時付近になっています。

ミニスイッチによるゲインモード切替


本体左側にはゲインモードを切り替えるスイッチを搭載。
JCM800 的なきめ細やかなクランチ系歪みと JCM900 的な荒々しいハイゲインを切り替え可能です。

「ハイゲインモードにして Gain を高めに設定しておき、ギター側のボリュームで歪み具合をコントロールする」使い方や「ローゲインモードにしておき外部フットスイッチでブーストを ON/OFF してシーンによって切り替える」といった使い方がおすすめです。

ハイゲインモードでブースターを ON にするのは設定次第で発振してしまうのであまりオススメしません。

畑精密工業によるオリジナルノブ搭載


デザインにもこだわった本器には“ハタノブ”で知られる畑精密工業のオリジナル形状ノブを搭載。
ダブルアルマイトのブラック×ゴールドカラーに仕上げられ、高級感を演出します。

サウンドサンプル

「ギター教則界のカリスマ」として知られる宮脇俊郎氏による試奏動画です。

実機の JCM900 + 1960A の組み合わせと、Planetarium + JC-120 の組み合わせで比較しています。
キャビネットがオープンバックなこともあり奥行きのあるドライブサウンドが心地良いです。

商品情報


今回 50台限定で生産しています。
早くも大ヒット中ですのでお見逃しなく。

メーカーSoul Power Instruments
型名Planetarium
販売価格(税込) ¥39,800 (税抜 ¥36,182)
JANコード2370000551917

石田 純一プロフィール

ギター演奏はそこそこに機材いじり(改造、音作り)をメインに楽しむ学生時代を送り、機材好きが高じて、「いつの間にか楽器店の店員になっていた」インドア派。

入社後はPRS(Paul Reed Smith)現地工場でのPrivate Stockオーダーをはじめ、自身の経験を活かし、多彩なブランド・ジャンルでの楽器開発も手がけています。

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