【エレアコギター】KAWAKAMIギター×島村楽器コラボ第二弾！～”NW-3S” ”OMC-3S”をいま改めて振り返る～

KAWAKAMI 2018年8月10日

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カナダ、バンクーバーに自身の工房を構え、15年以上にわたりギターを作り続けている一人の日本人ルシアー、川上祐介氏。

今から4年前、島村楽器と川上祐介氏のコラボレーションにより生まれたギターが発売。材料の希少性などもあり、わずかな生産本数のみの実現でしたが、確かな手ごたえを感じる楽器でした。

それから時を経て、今年新たに2本のコラボレーションモデルが誕生しました。

NW-3S

Dシェイプをベースに、演奏性とデザイン性を向上させた”New Wave”シェイプ仕様。スタイリッシュなカッタウェイデザインにより減少したボディの容積を、サイドを膨らませたデザインにより補うことで、芳醇な箱鳴りを実現しています。

OMC-3S

Y.KAWAKAMIのOM（オーケストラ）モデルをベースにデザインされた一本。ビンテージOMのストリングテンションを意識して設計されたヘッドや、音響効果を高めたブリッジを使用するなど、トラッド・モダンなモデルに仕上がっています。
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KAWAKAMIギターとは？

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改めて、ルシアー川上氏のご紹介をさせていただきます。

リッチー・ブラックモアなどを顧客に持つ世界的製作家，川上秀穂を父に持ち幼少期から木工道具を遊び道具として親しんできたという川上祐介氏。

一般企業に就職、会社員としての生活の傍ら、趣味としての木工にも没頭。最初の楽器完成を機に製作家として生きることを決意。

1996年頃からカナダのジャン・ラリビーに師事。2002年より同国にて工房を開く。

ジョン・ラリビーがカナダで巻き起こしたカナディアンギターの旋風とその門下生達：グリッド・ラスキン、リンダ・マンザー、サーゲ・ディヤングのオリジナルで勝負する職人としての精神性に強く感銘を受けて、カナダで学ぶのではなく同じカナダの地で製作することを選ぶ。

木材大国・カナダで活動する利点を活かした良質材の使用と、手作業を信条とした抜群の木工技術とで地元ミュージシャンを中心に絶大な人気を得ている。設立当初から"ギタープレイヤーの為の完全なるカスタムギター工房"という一貫したポリシーをもつ。

1930年代後半～40年代のギターをくまなく研究した結果と、これまでに培ってきた経験からくる思想をベースにした伝統と革新を躊躇なく形にしていくのがカワカミギターの最大の特徴。

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コラボレーションモデル第2弾の特長

高品位なルッツスプルース材を使用

川上ギターと言えば、良質な木材の選定と、オリジナリティあふれる独自のスタイルが大きな特徴。今回のNW-3SとOMC-3Sの2モデルにも、川上さんがギターのトップボードとして最も信頼する材の一つ、ルッツスプルースを採用しています。

ルッツスプルースは、シトカ・スプルースとホワイトスプルースの自然交配種であり、それぞれの持つ強く、しなやかな特性ときめ細かい美しい木目を併せ持ちます。自然環境の中で、長い時間をかけて成長した良質な素材をセレクト。ボディサイド＆バックのローズウッドと組み合わせることで、きらびやかさを持つ高域と厚みのある低域が豊かに広がるギターです。

特許取得のワンピース・アームレスト

最もオーソドックスと言えるDシェイプと同等のサイズを持ちながら、プレイアビリティに富んだ、New-Waveの名を持つ川上オリジナルシェイプのNW-3Sと伝統的なOMシェイプにモダンなスタイルを持たせたOMC-3S。

川上氏が特許を持つワンピース・アームレストについても、その路線を踏襲しながら大胆に赤鼈甲セルでリデザイン。コラボレーションモデルならではの特徴となっています。

5Pサンドウィッチ構造のネック

マホガニーとウォルナットの5Pサンドウィッチ構造からなるネックは、やや太めのグリップシェイプを持たせて設計。重厚なボディのトーンとバランスをとることに加え、ネック内部に仕込んだ2本のチタン製サポートバーと併せて、長期間にわたりネックの安定性を保ちます。

Fishman社製のピックアップシステム

更に、前回のコラボモデルにて要望の大きかったPUシステムを搭載。

様々なブランドのPUを試した結果、ギター本来の音を素直に伝えてくれたFishman社製のシステムを選択。アンダーサドル・ピエゾのセンサーとボリューム＆トーンコントロールを備え、PAやアンプシステムとの親和性が高く、ライブやレコーディング時にプレイヤーをサポートいたします。

GOTOH社製510シリーズのペグ

ペグには川上氏、開発チームそろって絶大な信頼を寄せるGOTOH社製510シリーズを採用。チューニングの安定性と音質、ともに最高クラスの部品だと信頼しています。

塗装にはウレタン塗料を採用。ラッカーを望む声は予測されましたが、高い技術で極薄に仕上げたウレタン塗装はラッカーと比較して音質面で劣るところは無いという考えに基づいています。半面、ウレタン塗料を採用することにより、特に日本のような気候において楽器の安定性は飛躍的に高まります。楽器全体が良い状態を保っていないと、ギター本来のトーンを弾き出すことは難しいと考えているためです。