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1982年のSD9誕生から約40年、田村進氏が温め続けた「SSD9/Super Sonic Distortion」が遂にリリース【ギタラバ2024 SHIZUOKA】

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1982年のSD9誕生から約40年、田村進氏が温め続けた「SSD9/Super Sonic Distortion」が遂にリリース【ギタラバ2024 SHIZUOKA】

記事中に掲載されている価格・税表記および仕様等は予告なく変更することがあります。

ここにまた一つ、日本が世界に誇るレジェンドである「田村進」氏とともに企画・開発した新たなペダルが誕生します。
その名も「SSD9/Super Sonic Distortion Modified by Susumu Tamura」

このペダルが持つ音色と佇まいは、これまで積み重ねてきた経験と深い探求心の結晶で、プレイヤーに特別な響きをもたらす1台へと仕上がりました。

誕生までの道のり

1980年代の音楽シーンの変化によって、より強力なディストーションが求められていた時代背景のなか、田村氏はそのニーズに応えるべく、既存のディストーション回路を進化させたモデルとして1982年にSD9を生み出し、今日まで世界中のミュージシャンに愛用され続けています。

一昨年、チューブスクリーマーの開発者である田村氏のホームスタジオを静岡パルコ店スタッフの平林が訪問した際、会話の中でふとSD9について話題が上がり、個人的に所有しているヴィンテージや現行品、そして田村氏が手掛けるSD9関連製品を比較させていただく機会がありました。

その中で「Super Sonic Distortion=SSD9」という温め続けてきたアイディアがあり、なんとプロトタイプまで完成しているということを伺いました。

田村氏考案のSSD9プロトタイプ

プロトタイプを早速プレイさせていただいたところ、素晴らしいサウンドとコントロールに魅了されてしまいました。

「このプロトタイプをベースにして進化させたペダルを製作する」ということで田村氏と合意し、製品化に向けてSSD9プロジェクトがスタートしました。

田村氏が開発した1980’s Maxon SD9/Black Label
田村氏が設計したVintage Tube Screamer & SD9

田村氏による高度なモディファイ

トッププロや玄人に愛用者が多いSD9。
ディストーションペダルながらローゲインでの使用をメインとされる方が多く、トーンコントロールのスウィートスポットが限定的で、使いこなすにはセッティングや弾き方にコツを掴むことが必要なペダルです。

本機ではSD9の魅力を残しつつも、田村氏による高度なモディファイを1台ずつ手作業で施すことで、各コントロールのスウィートスポットが広く実用的で、現代的なサウンドメイクにも対応できるペダルへと進化させました。

國田大輔氏による監修

SD9以外にも、いくつものペダルと比較検証する様子

製品開発には、SD9の現場使用経験が豊富な「國田大輔」氏へサウンドとコントロールの監修をお願いしました。
サンプル品を何度も調整し、最終段階では國田氏が田村氏の前でプレイしながら微細なニュアンスを共有したことで、このペダルが完成へと導かれていきました。

國田氏のアドバイスによりトーンコントロールの効きやカーブを見直したことで、ローゲインでもハイゲインでも自在に対応できるサウンドに。
さらに低音域を現代的なレンジへと改良しました。
手元のボリュームへの追従性も向上させ、各弦の分離感を増すことで解像度を高めました。

感覚だけではなく、データで倍音成分や周波数帯を田村氏が細かく解析しながら製品化しています。

北田駿一氏によるデザイン

新進気鋭のペダルデザイナーとして確固たる地位を確立した「北田駿一」氏によるオリジナル・デザインのパネル&ラベルが採用されています。

田村氏によるモディファイが施された後、ラベルにはシリアルナンバーとハンドサインが1台ずつ入れられます。

SSD9のプロトタイプを持つ北田氏、田村氏、國田氏

製品へのコメント

田村進氏より

音の間を切れ目なく滑らかに奏する素晴らしいSD9のサウンド特性を損なわないように、カットオフ周波数を僅かシフトしたシンプルなハイカット・トーン・コントロール回路を新たに用いました。

ローエッジのカットオフ周波数も僅かにシフトし、ソロやリフなどに最適な音域に合わせ込みました。

ローコードでの分離感と微妙なニュアンス表現がし易いように、ディストーション・ノブのミニマムの状態のゲインを約半分に抑えました。

ドーターボードのアンプ回路追加によりアウトプットレベルが約倍に向上し、フルバンドのコンテキストでペダルの音が明瞭に聞こえるようになりました。

國田大輔氏より

SD9は20年近く、様々な現場で使用してきました。
広いレンジとローゲインセッティングでも左手をアシストしてくれるスムースな歪み、ギターのボリュームノブへの追従度など、まさに唯一無二のペダルと言えます。

ただSD9の良さでもあるベースの帯域が大きくレンジが広いことから生じる、ゲインをある程度上げコードを弾いた時、各音の分離が聞こえ辛い点や、3~4弦のハイフレットを弾いた際トーンがややブーミーになる点があり、そこが改善されればさらに使いやすくなるのになと日頃感じていました。

今回、田村さんと何度も試行錯誤を重ね、それらの点を改良していただき、SD9の良さは保ちつつ、SSD9はさらに使いやすいペダルとなりました。

ボリュームレベルもSD9よりやや上がり、どのような現場でも余裕を持って使用できるように改良されています。

またトーンを9時から10時周辺まで上げていくとSD9は低域が削られていくのに対して、SSD9は低域を保ったまま抜けの良いロックなトーンまで上げられますので、僕のようなジャズフュージョンのジャンルだけでなく、ロックバンドサウンド、リード用のブースト等、幅広い用途にも使えます。

あらゆるジャンルのギタープレイヤーに体感して欲しいペダルです。

ギタラバ2024 SHIZUOKAにて先行販売開始

本製品は12月14日(土)より開催される「ギタラバ2024 SHIZUOKA」企画イベントにて先行販売いたします。

【ギタラバ2024 SHIZUOKA】國田大輔 × 田村進 × 北田駿一 ディストーションペダル・発売記念イベント

抽選申し込みにて当選されたお客様に座席をご用意いたします。
座席抽選当選者様から、SSD9を先行販売いたします。(シリアルナンバー指定不可)

イベント概要

イベント日時:2024年12月14日(土)16:00~17:30
会場:静岡パルコ3F ギタラバ特設会場
参加料:無料
座席のご用意:抽選に当選された方へ、座席をご用意いたします。
立ち見に関して 抽選に当選されなかったお客様は、立ち見でのご案内でございます。立ち見の場合はご予約不要ですので、会場へお越しくださいませ。
※混雑状況により人数制限を設ける場合がございます。

お問い合わせ

本製品・イベントに関するお問い合わせは島村楽器静岡パルコ店までお願いいたします。

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