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【ギター/ベース弦】DR Stringsの魅力を再発見【DRフェア開催】

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目次

DR弦再認識

DR弦の入手


自身のギター歴ももう30年を迎えようとしている2021年。ひょんなことからDR社の弦を入手しました。普段は他社のコーティング弦を使用しているのですが、何の引力なのか、その日はDR弦を手に取っていたのです。

もちろん30年弱ギターを弾てきましたし、島村楽器にも約20年勤務していますから、当然のごとくDRの存在は知っていました。そして過去何度も使ったことがありました。しかしながら習慣はなかなか抜けないもので、普段から使用している弦に慣れすぎて、DR弦の印象は薄れていました。


弦を買おうと思った際、このDRAGON SKINが目に入りました。そこでこのDRAGON SKINが数年前に発売されたことを思い出し、噂のK3コーティングとはどんなものなのか、トライしてみようと思い立ったのです。


DRエレキギター弦と言えばTITE-FIT。これも一緒にお持ち帰りしてみました。

DR弦の印象

家に持ち帰ってさっそく張ってみました。

コーティングを感じさせないDRAGON SKIN

さてみなさん、どちらがコーティングのDRAGON SKINかお分かりになるでしょうか?


DRのDRAGON SKINは、コーティング弦なのにコーティング弦らしくないんです、まず見た目が。
正解は両画像とも「右側」のギターがコーティングのDRAGON SKIN。左側はノンコーティングのTITE FITです。

弾いてみると、これまたコーティングらしくない!
コーティング弦には「コーティング弦らしい音」があります。ノンコーティング弦よりも柔らかく、少々音が丸くなる傾向です。(人それぞれ感じ方はあるかと思いますが)


しかしこのDRAGON SKIN、弾いた感じもコーティング弦らしくないんです。プリっとしたノンコーティングのサウンドがほぼそのまま出ているように感じます。

ギラつき過ぎない、ナチュラルなサウンド

ギター弦って、張ってすぐの状態だと「ジャリ~ン」とブライトな印象が強いですよね? 特に昨今の弦はそんな印象があります。ところがこのDR、ギラつきが強すぎないと言いますか、ナチュラルなサウンドなんです。ギター本来のサウンドをしっかり引き出してくれるような感じ。例えばテレキャスターならジャキっとしたサウンドを、レスポールならミッドが強めのサウンドを、しっかり引き出してくれるでしょう。

TITE-FITの高寿命

高寿命といっても、コーティング弦のように1ヵ月も錆びないでいるというわけではありません。一般的な弦は、弦を張ってから3~5曲弾いていると弦が「死ぬ」といわれる状態になりがちです。ライブなどで「曲が進んでいくうちにギターの出音が変わってしまう」なんて感じている方もいらっしゃると思います。

私が今回DR弦を張ったのは梅雨時期だったのですが、このTITE-FIT、なかなかヘタリません。初日は1時間程度弾いていましたし、それ以降4日、5日と経ってもなかなか「死んだ」状態になりませんでした。これならこのTITE-FITのウリであるラウンドコアのサウンド/演奏感を、1ステージ分しっかり堪能できます。

DRAGON SKIN / TITE-FITの仕様

さてこのDR弦、なぜこんなにも他の弦と印象が違ったのでしょう。

DRAGON SKIN

まずはDRAGON SKIN。


これがDRAGON SKIN巻弦の断面図です。コア材は六角形の「ヘクサコア」を使用しています。コーティングはラップワイヤー(外側の巻いてあるワイヤー)のみにい施されています。

一般的にラウンドコアは音が丸く、柔らかくなると言われていますが、DRAGON SKINはヘクサコアを採用。さらに非常に硬質な「K3コーティング」技術を使用していることで、ノンコーティングと見まごうようなプリっとしたサウンドを得ているのだと思います。


巻弦ばかりについて語っていましたが、DRAGON SKINはもちろん6本すべてにK3コーティングが施されています。

TITE-FIT


DRAGON SKINとは違って、TITE-FITはラウンドコアを採用しています。これによって新品のギター弦にありがちな「強すぎるギラつき」を回避し、ナチュラルなサウンドに仕上がっているのだと感じました。

これら2つとも、サウンド傾向は非常に近く感じたのですが、それはDR社には狙ったサウンドというものがあって、そこに対してコーティングやコア材の選択で近づけて行っている印象でした。

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