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【コラム】ミュージシャンの機材選び~ギタリスト「ボーグ」氏編~

Helix LINE6 ボーグ

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エレキギターの楽しみ方の一つとしてアンプやエフェクターなど周辺機材もこだわって選び、自分の好きな音を探求していく事が挙げられると思います。

筆者もスイッチャーを使用するような大きなエフェクターボードを組んでみたり、真空管アンプやデジタルアンプを使い分けてみたりなど試行錯誤した経験がございます。

ですが時折、「何の機材が自分に合っているのか分からなくなる」という状態に陥ってしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか?

そのような時に参考にするのは「プロミュージシャンは何の機材を使っているのか?」だと思います。

今回はギタリスト「ボーグ」氏の制作環境を参考に、機材選びの一つの手助けとなるようお話を伺ってまいります。

ボーグ氏 プロフィール


2006年に自身のバンド「Lifenote」でデビュー。
自身の楽曲がauKDDIのプロモーションソングに採用されるなど、各種メディアに多数出演。

精力的にバンド活動を行いながら、2010年より「ボーグ」名義でソロ活動を開始。

所属するギタリストコンポーザー集団「G.O.D.」で楽曲を発表し、Amazonダウンロードランキング1位を獲得。

プレイヤーとしてもアーティストや声優のライブ、レコーディングに多数参加。ギター講師も務める。

ボーグ氏の制作環境


PCでの制作に関しては基本的に後述のLine6 Helix Nativeで完結、セッティングはLine6 Relay G10S(ワイヤレス)、またはワイヤードからインターフェースとシンプルな機材セッティング。

デスクにあるLine6 HX Stompは自宅外での録音や撮影時にプロセッサー兼インターフェースとしてノートPCとともに持ち出しているようです。
可搬性に優れているHX Stompだからこそできる事ですね。

制作環境にアンプやエフェクターはあまり置かれてないんですね?

そうですね、よく島村楽器さんでもセミナーを実施しているのでご存じの方もいらっしゃると思いますが、基本的にはLine6 HXシリーズでギターサウンドは完結させてしまっています。

もともとデジタルプロセッサーと呼ばれる機材を好んで使用されていたんですか?

いえ、どちらかと言うと真空管アンプやコンパクトエフェクターを使用するアナログ派の人間でした。

ですがHXシリーズの最初に登場したモデル「Helix Floor」を試してみたところ、アナログの機材に近い音質が感じられ、かつ音作りの操作性が直感的で簡単だったという事もあり導入に至りました。

僕の場合、色々なジャンルの楽曲を演奏する機会が多いので、自分の出したい音は押さえた上で、特定の場所でのみ活躍するというより様々なシチュエーションで使える機材を選ぶ事が多いです。
そういった意味では自宅でもライブでも同じサウンドシステムを構築できて、現場での対応も即座にできるHXシリーズっていうのは僕の中では一番マッチしてます。

あとは見た目も大事だと思ってます(笑)
やっぱり「弾きたい!」ってなる、かっこいい機材を持つ事は大事だなと。

先日発表したばかりの新曲「A.G.U」で演奏動画を撮ってみましたので、ぜひ音質を確かめてみて下さい。

改めて良い音ですね(笑) ちなみにこういう機材ってアンプのインプットに繋ぐ場合ってどのようにするのが良いのですか?

僕は基本的にはライン出力の前提で音色の基本部分は固めているのでインプットに繋ぐ事はあまりありません。
もし繋ぐ場合は実機のアンプのプリアンプを経由するので、ギタープロセッサーではアンプのモデリングは使用せず、エフェクターだけを使用するマルチエフェクターのような使い方が良いと思います。

実機のキャビネットから音を鳴らしたい、ということであれば実機のリターンに繋ぐのがおすすめです。
その際、基本的にはギタープロセッサーではプリアンプから選ぶのが基本になりますが、これは実際に音を鳴らしてみてパワーアンプ込みのアンプモデリングのほうが良いと感じたならそちらでも良いと思います。
実際、僕もそうした事があります。

繋ぎ方に関しては基本的な知識はあった方が良いですが、あまりそればかりに固執するより、デジタル機材って内部で無茶な設定にしても壊れないので(笑)気軽に色々試せるのもメリットですね。

ライブなど現場ではFloor、制作環境ではNativeというように使い分けてらっしゃるんですか?

主な使い分けはそうですが、自宅では「Helix Native」というHXシリーズの音色がそのままPCのソフトウェアになったものを使用する事が多いですね。

PCにインストールしてしまえば、後は楽器を接続するオーディオインターフェースがあれば使用可能なので省スペースですし、操作画面も分かりやすいです。

動画内でも解説していますが、プラグインのメリットとして「弾いた音色を後から替えられる」ので、より音作りに集中できる、異なる雰囲気のバッキングフレーズが容易に作れるなど重宝しています。

あとはFloorをはじめとしたハードウェアとNativeはデータのやり取りが行なえるので、より「いつでもどこでも自分の音を出せる」という点では利便性が高いですね。
Nativeで作成した音色をドラッグ&ドロップでハードウェア側に移行できるので、かなり助かっています。


この他にHXシリーズでオススメしたい機能などございますか?

個人的にはCUBASEをはじめとした「DAWとの連携」機能がアツイと思います。

特にFloorはインアウト端子も豊富なので複数楽器を接続してのリアルタイム録音、ライブをされる方は足元で同期音源の再生なんて事もできるので可能性は無限にありますね。

さいごに

いかがでしたでしょうか?
当記事でご紹介したLine6 HXシリーズは全国の島村楽器でもお試し可能です。
またオンラインストアやギタセレでもLine6製品を取り扱いしておりますので、気になった方はぜひチェックしてみて下さいね。
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