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実験!BOSS の新製品 SY-200 で EDM 風の曲は作れるのか!?

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BOSS ギター / ベースシンセサイザーペダルの新製品「SY-200」。

コンパクトな筐体の中に171種類の音色を内蔵し、ギターやベースを接続するだけでレイテンシーフリーの高品質なシンセサイザーサウンドが楽しめるアイテムです。

※製品については以下リンクをご確認ください。
BOSS IR-200 & SY-200|ツインペダルシリーズにアンプシミュレーター&キャビネットIRとシンセサイザーの2機種が追加!

 

突然ですが、皆さんは「ギターシンセ」というとどんな使い方をイメージされますでしょうか?


恐らく一番多いのはこちらの動画のようにバンドサウンドの中の鍵盤楽器や管弦楽器が担っているパートを演奏する事だと思います。

もちろんこの他にも曲のイントロや間奏などでリフの印象を変えたい場合などにも使われますが、自宅で趣味でギターを演奏している方からすると「必要ないかなぁ」と感じてしまう事もあるのではないでしょうか?

ですがギタリストの中にはこんな想いを持っている方もいると思います。

 

「シンセサウンドがバリバリの曲が作れたら楽しいんだろうなぁ...」

 

筆者も普段はギターを演奏しますが、同様にシンセサウンドに憧れを持っています。
※お恥ずかしい話ですが5線の楽譜はドレミを振らないと読めない程度ですので鍵盤楽器の演奏はほぼできません。(笑)

今回は実験企画として「ギターシンセのみを使ってシンセサウンドバリバリの曲、EDM 風の曲」が作れるのかを試していきたいと思います!

なお録音には iPhone や iPad で無料でダウンロードできる Garage Band (通称:ガレバン)を使用します。

EDM とは?

EDM とは Electronic Dance Music を略した音楽のジャンルを指します。

四つ打ちと呼ばれるバスドラムを等間隔で鳴らすリズム、華やかなシンセサウンド、キャッチーなメロディでついついリズムに乗ってしまう曲が多いです。


代表的なのは Avicii (アヴィーチー)の Wake Me Up という曲でしょうか。

色々なお店の BGM としてもかかっていたりするジャンルなので、無意識に耳にしている事も多いと思います。

それでは早速、曲を作っていくためのサウンド選びをしていきます!

サウンド選び~録音スタート!

まずはリズムから

先ほど書いた通り、定番の四つ打ちで録音したいと思います。

今回はガレバン内の音源を使用した打ち込みはせず、全て「ギターを使った演奏のみの人力」で録音していきます。

本来の EDM の作曲方法からは大きく逸脱していますが、普段ギターを演奏していて「打ち込みは未経験 or あまり得意ではない」という方でも楽しめる方法の実験企画ですのであしからず。
※リズムがブレないように頑張ります。(汗)


バスドラムのような低音のズンズン感が欲しいので、恐らく一番低い音に強いであろう BASS カテゴリの中から音を探します。



デフォルトのままだと音の余韻が残りすぎてしまったり、トーンが合わなかったりするのでツマミを操作して調整してみます。

操作できるパラメーターが厳選されているので、直感的に音を調整する事が可能です。


調整して四つ打ちのリズムで録音してみたのがこちらです。

う~ん、かなり演奏にムラがありますが、お許しください!(泣)

お次はコードバッキング

今回は定番のコード進行「Am→F→C→G」を使ってみます。


音は BELL カテゴリをチョイスしました。

どうやら EDM では「プラック音」と呼ばれる、「弦をつま弾いたような歯切れの良い、アタック感のある音」を用いられる事が多いみたいです。

YouTube でプラック音の音作り方法を少し調べてみましたが、SY-200 で再現するには筆者の修業が足りなさそうでしたので、BELL カテゴリが歯切れの良い音に感じられましたので代用します。


リズムパートに引き続き TONE や DEPTH ツマミを操作して音を調整してみます。


コードバッキングはこんな感じです。


ドラムとコードバッキングを合わせたものがこちら。

曲を支えるベース


ベースの音はオーソドックスなものをチョイスしました。
コードバッキングに沿って、ルート音にオクターブ上を交えて録音してみます。


ベースはこんな感じです。


先ほどのドラム+コードバッキングにベースを合わせたものがこちら。

音の間を埋め、華やかにする PAD

PAD という単語はギタリストの方は聞きなじみがないと思います。

調べてみたところ「音の間を埋めるアタックの遅い音、空間を大きく感じる広がりのある音」と書かれていました。

確かに今の「リズム+コードバッキング+ベース」だけだと少し寂しい印象でしたので、PAD カテゴリから音を選んで録音してみます。


各カテゴリに共通していますが、音のバリエーションが非常に豊富です。

なんとなくツマミを回しながら音を鳴らしているだけで好みの音にたどり着く事ができます。


PAD パートはこんな感じになりました。


合わせてみるとこんな感じです。
一気にそれっぽくなりましたね。

最後にリフを

最後に曲の印象を大きく決めるリフを録音します。

せっかくなので LEAD カテゴリからカッコいいサウンドを選びたいと思います。


イメージの音が見つかったので、TONE などはデフォルトのままでいきます。


リフはこんな感じです。

従来のギターシンセは専用ピックアップの接続がないと音が鳴らなかったり、レイテンシー(音の遅れ)が発生していましたが、SY-200 はある程度早いフレーズを演奏してもレイテンシーは全く気になりませんでした。

完成した曲はこちら!


いかがでしょうか?

ラフに作ったワンフレーズですが、即席にしてはなかなかそれっぽくなったのではないかなと思います。
※自画自賛ですみません。

SY-200 には今回使用したサウンド以外にも多彩なバリエーションが搭載されているので、アイデア次第で様々な遊び方ができる、無限の可能性を秘めたエフェクターだなと感じました。

島村楽器の店頭にも続々並んでいくと思いますので、見かけた方はぜひ試してみてくださいね!

商品情報

メーカー BOSS
型名 SY-200
販売価格 (税込) ¥33,000 (税抜 ¥30,000)
JAN 4957054518226

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