【ビギナーズ倶楽部】第5回 ベースの種類 ~ベースはバンドの土台!~
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その他タイプ -セミアコ、フルアコベース-
ギターにセミアコがあるように、ベースにもあります。フルアコもあります。
ギターの場合もそうですが、音色はやはり丸みを帯びて滑らかなサウンドになります。基本的にはパッシブで、パワーを重視すると言うよりはその音色で勝負するといった感じでしょうか。
そしてセミアコという部類に入れてよいか微妙ではありますが、ボディ内部に空洞があるということでセミアコの一部と考えると、このバイオリン・ベースはあまりにも有名。
Karl Höfner(カール・ヘフナー)社が製造する、バイオリンのボディににた形状のベース。バイオリンやチェロを作っているあのカール・ヘフナー社です。ボディが小さく、スケールも短いので音はかなり丸くなります。サスティンも他のソリッド・ボディのベースに比べて短いです。
しかし何と言ってもこのバイオリンベースの人気は「ポール・マッカートニーがデビュー当時から使用している」という事。
ポールの影響でバイオリンベースを手にする方が本当に多いかと思います。
その他タイプ -多弦ベース-
ベースは基本的に弦が4本で、チューニングはミ-ラ-レ-ソ(E-A-D-G)ですが、それに弦を追加したベースもあります。
●5弦ベース
ベーシストなら「4弦と5弦をどちらも使用する」という方も多いです。ギターと違って5弦はベーシストの中ではもう一般的なベースになっているようです。チューニングは低音側に1弦足したシ-ミ-ラ-レ-ソ(B-E-A-D-G)が基本的なようです。
ただ、高いほうに1弦足すミ-ラ-レ-ソ-ド(E-A-D-G-C)など人によってはいろんなチューニングをします。
その中にあって最近流行しだしているのが、「ファンフレット」(Fanned Fret)搭載の5弦。
5弦であるだけでなく、フレットが扇状に打ってあります。簡単に言ってしまうと、「ダウンチューニングしても(チューニングを下げても)良い音で鳴ってくれる」というシステムです。
アダム・ゲットグッド(Periphery)のシグネイチャー・モデルを発売しているDingwallは今最もアツい多弦ベースメーカーの一つです。
●6弦ベース
このあたりから、少し特異度が増してきます。チューニングは一般的にはシ-ミ-ラ-レ-ソ-ド(B-E-A-D-G-C)。5弦よりもさらに音域が広がるので、ソロプレイなども難なくこなせます。(音域的には。テクニック的にはかなり難しくなるでしょうけど...)
しかしそれでも6弦を使うベーシストは少なくありません。やはりテクニカルでヘビーな系統に人気があります。画像はMUSICMANのBongo。これはDREAMTHEATERのジョン・マイアングが使用していることでも有名。
この曲ではそこまで幅広い音域を使っていませんが、かれらの他の楽曲では必要な弦の本数なのです。
●7弦以上
7弦以上のベースはビギナーの皆さんにとってはかなりハードルが高いので割愛します。
どれくらいハードル高めかというと...
例えばTuneから出ているこのTWX-8C。
4弦ベースに、12弦ギターのように復弦が張られてる8弦ベース。(こんな弦の増やし方もあるんです!)
...うーん、このベースを完璧に弾きこなすのはけっこう至難の業だと思います。
この8弦ベースを使用するカシオペア、鳴瀬喜博さんのプレイを見ると人間業じゃないような気がしてきます...
その他タイプ -アーティストモデル-
エレキギター同様、ベースにもアーティストモデルは多々存在します。最初に選ぶベースとして好きなアーティストと同じベース、というのはかなりのモチベーションに繋がるのでけっこうオススメな選び方です。ここでは、海外、国内のアーティストモデル、ベースをいくつか紹介しましょう。
●LAKELAND -tetsuya(L'Arc-en-Ciel)-
L'Arc-en-Cielのベーシスト。tetsuyaさんのシグネイチャーモデル。シングルコイルとハムバッカーを両方搭載して、さらにプリアンプとEQを搭載しているので音作りが多彩です。
●ESP -Ikuo-
ゴールデンボンバーやBABY METALのサポートを務めるなど、近年活躍がめざましいIkuoさんのシグネイチャー・モデル。ポジションマークがLEDで光るタイプもあります。
22フレット以降の指板にスローブが付いていることでスラップがしやすい、Ikuoさんらしい仕様です。
●FERNANDES -HEATH(X Japan)-
言わずと知れたX JAPANのベーシスト、HEATHさんのシグネイチャー。王道のジャズベスペックに個性的なカラーリングが目を引きます。
●YAMAHA -ビリー・シーン(MR.BIG、The Winery Dogs、etc.)-
ベーシスト・オブ・ベーシスト、ビリー・シーンのシグネイチャーモデル、「Attitude」はYAMAHAから発売しています。ピックアップだけでなく、「ステレオ・アウトプット」「指板のスキャロップ」などビリーのこだわりが満載!
その他 -フレットレス-
その名のとおり、フレットが無いベースです。ウッドベースを元にエレキベースが生まれましたが、エレキベースでウッドベースのニュアンスを出せるベースとして発売されています。
画像はFenderのフレットレス・ジャズベ。このモデルはフレットを打ち込む溝は彫った上で、そこに指板材とは違う木材を埋め込むことで演奏の際にフレットの位置を確認できるようになっています。モデルによっては全く目印の無い、ウッドベースのようなタイプのものもあります。
フレットレスベースといえば、ジャコ・パストリアスが紹介すべきベーシストです。
フレットが打ってあってもこの演奏レベルは難しいんじゃないでしょうか?(汗)
フレットレスでこれだけのフレーズを弾きこなし、正確なリズムをキープしながら歌う...
やはりこの人はスゴイ!