ギタセレニュースでは、ギター、ベースなどの新製品情報やギターにまつわる様々な情報を発信しています

楽器を探すなら島村楽器オンラインストア

特集記事

【ビギナーズ倶楽部】第3回 エレキギターを知る① ~エレキでもボディに空洞? ホロウとソリッド~

記事中に表示価格・販売価格が掲載されている場合、その価格は記事更新時点のものとなります。

ソリッド・ボディ

ソリッド・ボディというのはボディに空洞が無いギターの胴体のことを指します。ソリッド(solid)=「中身のある、中身のつまった」という意味ですからね。フルアコ、セミアコと比べると比較的新しい時代に入ってから生まれたギターです。「エレキギター」と言って皆さんが想像するモデルはほとんどこのソリッド・ボディではないでしょうか。

ソリッド・ボディは大きく4つのタイプ(シェイプ:ボディの形状)に分かれます。

  1. ストラトキャスター・タイプ
  2. テレキャスター・タイプ
  3. レスポール・タイプ
  4. その他

この4つです。もちろん「その他」にカテゴライズされているものでも「その他」扱いでは済まないメジャーなシェイプがたくさんありますが、やはり「定番」と考えると1~3は不動です。

1.ストラトキャスター・タイプ

多分世の中で一番持っている人が多いんではないかと思われる形。それが「ストラトキャスター・タイプ」です。まずはその形をご覧ください。

s-strat
ね? 見たことありますよね?

ストラトキャスターとは?

「ストラトキャスター」という名前はFender社の登録商標。Fenderが1954年に生み出したエレキギターの名称です。ボディ形状は両肩の部分を「カッタウェイ」(cut away)と呼ばれる形状で大きくくり貫かれて、指板のハイポジション部分が弾きやすくなっています。(後述の、Fenderエレキギターの元祖であるテレキャスターは片方のみのカッタウェイ) ピックアップはシングルコイル3つが配置され、ブレード式のスイッチ・レバーによって切り替えが可能です。ペグはヘッドの片側に6つ並んで配置されています。

ネックとボディは別々に製作され、ネジで留める「ボルトオン」(デタッチャブル)方式です。

S-DSC00059

ちなみに1957年にはもう、バディ・ホリーというロックンロールのギタリストが使用し始めていますね。

http://youtu.be/WQiIMuOKIzY

ストラトキャスターを使用するギタリスト(海外)

バディ・ホリーが使用していたストラトキャスターですが、その後60年代に入るとこの人の使用で一躍注目を集めます。

http://youtu.be/rRamXIgSQaU

ジミ・ヘンドリクス。日本ではジミヘンの愛称で有名です。エレキギターの歴史を変えたと言っても過言ではないこの人は、右利き用のストラトキャスターを左に構えて演奏します。そのスタイルを真似て、「右利きだけど左利き用ギターを買う」という方も数多くいらっしゃいます。
ジミヘンが元祖かどうかは不明ですが、少なくともこのストラトキャスターと「マーシャル・アンプ」の組み合わせは王道となり、ギターを歪ませたサウンドも一般化することになります。

そして、それまでGibsonのES-335やレスポールなどを使用していたエリック・クラプトンもストラトキャスターの虜になり、今ではクラプトンのイメージを象徴しています。

http://youtu.be/IiY3jH4yr6U

その他にも、ディープ・パープルに所属していたリッチー・ブラックモア、ダブル・トラブルのスティービー・レイ・ヴォーンジェフ・ベックイングウェイ・マルムスティーンなどなど数多くのギタリストがメインで使用しています。

近年で言うと、この方もストラトのイメージが強いです。

http://youtu.be/fmXLzY8kbYA

元レッド・ホット・チリ・ペッパーズ(通称レッチリ)のジョン・フルシアンテ。

ストラトキャスターを使用するギタリスト(国内)

もちろん日本人ギタリストもストラトキャスター愛用者は多数。

http://youtu.be/aFrFLgz2IV4

TUBEの春畑道哉さんはFender社のエンドース・アーティストです。

そして高中正義さん。

http://youtu.be/hyfYkh5O4Oo

高中さんも一昨年、ご自身のシグネイチャーモデルが発売されました。

ガールズバンドでももちろんストラトは人気。ギターのMAMIさんはジャガーやGretschなども使用しますが、ストラトもメインギターの一つですね。

http://youtu.be/IG50N6TjJA8

こう見てみると、本当にいろんなジャンルで使われている事が分かります。もちろんここに挙げた方々以外にもメインで使用しているギタリスト、メインではないけど曲やフレーズによってはストラトを使うギタリストなど、数えればキリが無いくらいです。

そうです。

ストラトキャスターは守備範囲が広いがゆえに様々なスタイルに対応できてしまうギターなのです。なので「ギターを買いたいけど何を買っていいか分からな~い」「やりたい曲やバンドもホントにいろいろある」なんて方がストラトキャスターを手にすることが多いですし、お店のスタッフも「ストラトキャスター・タイプなら応用範囲が広いからいいんじゃないですか?」なんてお勧めしたりします。

ストラトキャスターの派生

ストラトキャスターはボディ材がアルダーという木材だったりアッシュだったり、指板がメイプルだったりローズウッドだったり、と選択肢が非常に広いギターです。ボディとネックが別々になるボルトオンだからという事も理由の一つではないでしょうか。

そんなストラトキャスターには派生するモデルがたくさん出ています。例えばコレ。

s-main
ピックアップがフロント=ハムバッカー、センター=シングルコイル、リア=ハムバッカーとなっています。ボディはマホガニーという木材。最初に発売された「アルダー・ボディ、メイプルネック、メイプル指板」というスペックのストラトキャスターとは全く違うサウンドが生み出せます。これもストラトキャスターが幅広く愛される理由でしょう。

また、「ストラトキャスタータイプ」としてたくさんのメーカーが、同様のシェイプでギターを発売しています。ストラトが王道であるが故でしょう。

島村楽器全店のFenderストラトキャスター在庫はこちら»

島村楽器全店のストラトキャスタータイプ在庫はこちら»

特集記事 最新記事

【ガールズバンドクライ】河原木桃香の使用ギターを調べてみた
別室 野原のギター部屋 Vol.40 “管理人お気に入りのギターストラップ”
【楽器購入】後輩と楽器を買いに行った時に役立つ、予算とお金のかけどころ【軽音部を120%楽しむコツ】
PRS Factory Visit 2024レポート(後編)【Paul Reed Smith】
PRSファクトリーオーダーレポート後編“完成した至高の逸品をご紹介”|ギターマニア石田純一の逸品入魂~気ままに想いを綴ります~

特集記事一覧はこちら >>